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レッドブル&HRC密着:変化する路面で先手を打ったフェルスタッペンの絶対的な速さへの自覚

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レッドブル&HRC密着:変化する路面で先手を打ったフェルスタッペンの絶対的な速さへの自覚

 今年のF1第14戦オランダGPの予選はウエットコンディションでスタートしたものの、雨は上がっていたため、路面状況が刻々と変化していくという、難しい状況の中で行われた。

 特に青空が顔を覗かせる中で開始された12分間のQ3は、走行ラインが急激に乾き出したため、コースインするドライバーは、この日、初めてドライタイヤを履いて、タイムアタックすることとなった。

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 まずアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)が1分15秒743でトップに立ち、僚友ローガン・サージェントも1分16秒748を記録して2番手に続く。

 しかし、走行ラインの路面変化が大きい一方で、走行ライン以外はまだ濡れていた。そのため、わずかなミスが致命傷となった。まずサージェントがターン2で濡れた路面にタイヤを落としてスピン。右サイドからマシンをバリアにクラッシュして赤旗が出された。

 残り時間は8分13秒。この時点で過半数のドライバーがタイムを出しておらず、その中にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も含まれていた。

 Q3は約20分間の中断を経てセッション再開すると、まずはジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分12秒578で暫定ポールポジションに立つ。

 そのタイムをランド・ノリス(マクラーレン)が上回り、フェルスタッペンはセクター1を全体ベストで通過するが、アタックが完了する前に、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がターン9でクラッシュして、再び赤旗が出される。

 残り時間は、4分5秒。ポールポジションの行方は新品のソフトタイヤでの1アタックにかかった。この状況で暫定ポールポジションのノリスより、先にコースインしたのがフェルスタッペンだった。

 路面が完全ドライではなく、後からアタックしたほうが有利な状況だが、後ろに回れば回るほど、誰かが赤旗を出した場合にアタックを完了できない恐れもある。

 それでも、フェルスタッペンが先に動いたのは、路面の改善しろを上回るだけの絶対的な速さがあることを自覚していたからだろう。

 果たして、フェルスタッペンは2番手のノリス以下をコンマ6秒も引き離す大差でポールポジションを奪取。

 これでフェルスタッペンは今シーズン通算13戦中8回目のポールポジションとなった。残り9戦で7回PPを獲得すれば、2011年にセバスチャン・ベッテルが持っている個人によるF1史上最多となる年間PP記録である15回に並ぶ。

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