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ETCR初代王者エイドリアン・タンベイが砂漠デビューへ。クリスティーナGZも復帰/エクストリームE

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ETCR初代王者エイドリアン・タンベイが砂漠デビューへ。クリスティーナGZも復帰/エクストリームE

 今週末の12月2~3日に、南米大陸チリ・アントファガスタで“Copper X-Prix”が開催されるワンメイク電動オフロード選手権『エクストリームE』最終戦に向け、エイドリアン・タンベイの初参戦が決定。昨季2022年に電動ツーリングカー選手権“FIA ETCR”でともにタイトルを獲得し、今季初旬にはABB FIAフォーミュラE世界選手権のテストにも招聘されたABTクプラXEからデビューを飾り、自身初の砂漠地帯でクララ・アンダーソンの今季3人目の男性ペアを務めることとなった。

 マティアス・エクストロームからナッサー・アル-アティヤがエースを引き継ぎ、直近2戦はWRC世界ラリー選手権“9冠”のレジェンド、セバスチャン・ローブを起用するなど豪華な人選を続けてきたABTクプラXEは、この最終戦に向けファクトリー契約ドライバーでもあるタンベイを初招聘。電動ツーリングカーのFIA世界選手権タイトルを持つチャンピオンに、オフロードデビューの機会を与えた。

ヘッダ・ホサスがマクラーレン移籍加入で最終戦へ。JBXEの代役はタマラ・モリナーロ/エクストリームE

「こうしてチリでABTクプラXEを代表して戦えることを、本当に光栄に思っている」と、自身初のデザート戦へ意気込みを語ったタンベイ。

「僕自身、エクストリームEへのデビューを楽しみにしているし、オフロードの世界は初挑戦だから学ぶべきことがたくさんあるし、それこそがこの挑戦をよりスケールの大きなものにしている。ここまでクララとチーム全員が本当に僕の準備を助けてくれたし、チームの信頼に応えられるよう全力を尽くすつもりだ。さぁ、コースに出る時間だね!」

 F1では通算2勝を挙げ、北米のCan-Am(カンナム)でも2冠を達成、さらにダカールラリーでは2回の表彰台経験を持つ父パトリックに続き、いよいよオフロードへの挑戦を決めたエイドリアンだが、自身は欧州でのシングルシーター修行を経てDTMドイツ・ツーリングカー選手権に活路を見い出すと、2022年にはエクストローム“代表”を破ってFIA ETCRのタイトルを獲得。その後はフォーミュラE車両のテストもこなすなど、電動モータースポーツでの実績を積み重ねてきた。

「僕の目標は、早く学習し、このシリーズの『罠』をできるだけ避けることだ。僕自身はお互いに接戦を繰り広げる形式やカテゴリーが大好きだし、すでにいくつかのアイスレースで実戦を経験している。今からエクストリームEの世界とクプラ・タバスカンXEを体験するのが待ち切れないね」

■クリスティーナGZがチャンピオンシップドライバーとして復帰
 そんなタンベイを起用したABTの最高経営責任者(CEO)トーマス・ビアマイヤーは、フランス出身のタレントに対し「我々はエイドリアンのことを古くから知っているし、DTM時代からフォーミュラEの新人としても、いつだって尊敬してきた」と、かつてはABTスポーツラインとしてともにドイツで戦ってきた所属ドライバーを称える。

「そして今、彼は我々と一緒に初のオフロード・アドベンチャーを体験したいという希望を表明しており、クプラと一緒にその願いを叶えたいと思っている」

 タンベイがデビューを飾るチリ戦は、昨季アンダーソンがシリーズ初参戦を果たした思い出のラウンドでもあり、そこで彼女はアル-アティヤとともにチームの初表彰台獲得に貢献すると、続くウルグアイ戦では初優勝を成し遂げた。

「昨年のチリで初参戦を果たしたから、アントファガスタでのレースは私の心のなかで特別な場所ね」と明かしたアンダーソン。

「私の観点からすると、このコースはカレンダー上で最高のトラックね。速くて幅が広く、さまざまなラインがあって、素晴らしいジャンプとともにオーバーテイクが可能な優れたレイアウトよ。すべてのチームにとって、これはシーズン最後のビッグレースだし、だからこそ全力を尽くして良い結果を達成する必要がある」

「エイドリアンと一緒に仕事をするという新たな挑戦を楽しみにしているし、できるだけ早く彼にすべてを授け、彼がクルマのなかで快適に速く走らせられると感じることができるよう助けることが最も重要な仕事になるでしょうね」

 同じくこの週末でNEOMマクラーレン・エクストリームEチームに移籍加入するヘッダ・ホサスと、その補填としてJBXEより実戦参加を表明しているタマラ・モリナーロに代わり、新たなシリーズ公式リザーブの“チャンピオンシップドライバー”には、クリスティーナGZことジャンパオリ・ゾンカが復帰することもアナウンスされた。

 今季シーズン3は新興カール・コックス・モータースポーツで開幕を迎えたクリスティーナ-ジャンパオリ・ゾンカだが、今週末は英国ラリークロスチャンピオンのパトリック・オドノバンとともに、シングルイベント契約でリザーブの役割を担う。

「ふたたびシリーズのパドックに戻って来られてうれしいし、ここはすべてがひとつの大家族のようにとても馴染み深い場所。そんなシーズン最終戦に(ワンメイク車両の)オデッセイ21のステアリングを握れることにワクワクしている」と続けたジャンパオリ・ゾンカ。

「以前も“チャンピオンシップドライバー”を担当した経験があるし、またその役割を担えて光栄よ。チリのコースはカレンダーのなかで最もエキサイティングな設定のひとつだし、パトリックと一緒に最高のフィナーレを実現できるようサポートしたいと思っている」

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