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車間距離を自動調整するクルーズコントロールがバイクにも! BMWが近い将来にACCを搭載する

掲載 更新 6
車間距離を自動調整するクルーズコントロールがバイクにも! BMWが近い将来にACCを搭載する

ボッシュと共同開発、渋滞や信号待ちはどうなる?

クルマではおなじみになりつつあるアクティブ クルーズ コントロールが、近い将来にBMWのバイクに搭載されることになりそうだ。これは速度や前方車との車間距離を自動的に調整してくれるシステムで、ツーリング中の高速道路などを快適にしてくれる装備。気になる“渋滞”や“信号待ち”については、さすがにクルマと同じようにはいかないようだが……。

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ボッシュ発表のドゥカティ&KTMに続き、BMWも!

ドイツの大手サプライヤー、ボッシュが以前に発表していたアクティブクルーズコントロール(ACC)のバイクへの搭載について、BMWから新情報が提供された。以前の発表ではドゥカティおよびKTMの車両へ2021年に搭載する方針とされていたが、これにBMWも続くことに。今秋のEICMAやインターモトといったモーターショーは残念ながら中止が決定されているが、いずれかのタイミングでオンライン等の発表がありそうだ。

新しいBMW Motorradアクティブクルーズコントロール(ACC)は、バイクに乗る際に最大限の快適さと可能な限りの安全性を提供する、車間距離制御機能つきのクルーズコントロール。通常のクルーズコントロールは設定した速度を保つだけで、速度を調整したいときには主導で行うが、ACCは前方の車両やカーブの状況などを検知して、車間距離や速度を自動的に制御してくれるシステムだ。BMWのACCは、パートナー企業の独ボッシュ(BOSCH)と共同開発したとされている。

このACCは、もっとも厳しい(先の読めない)環境である“ツーリング”で、最大限の快適性と安全性を得るためのもの。前方車両との車間距離は3段階に調整でき、システムはこれに準じて車両の速度を自動的に調整する。設定はTFTメーターパネルに表示され、車両速度と前方車両との距離を調整可能。また、「コンフォート」と「ダイナミック」の2つのモードがあり、加減速の特性が設定に応じて変化する。また、ダイナミッククルーズコントロール(DCC)を使用するために車間距離コントロール機能をオフにすることも可能だ。ちなみに、DCCは車間距離以外のコントロールをACCに準じた形で行う模様。

―― TFTメーターパネルの表示はこのように、ナビゲーションなどと合わせて行う。上段中央が車間距離を表している。

ACCはコーナリングにも対応する!

さらに、驚くべきことにコーナリング時にはACCによって自動的に速度が調整され、快適なバンク角をキープするという。また、バンク角が深まった際には、ブレーキングと加速を穏やかにすることで、ライダーが落ち着かなくなるような挙動を抑制する。

ただし、渋滞には対応するようだが、停車するような場面や信号待ちといった静止状態には対応せず、このときはライダーが自分でブレーキをかける必要がある。ACCは30~160km/hで設定可能、DCCでは15km/h(1速のみ)~220km/hで設定可能。ブレーキをかける、またはアクセルグリップをゼロポジションよりも前に回すと即座にACC/DCCは作動を中止、またクラッチを1.5秒以上握ると同様に動作を中止する。ギヤチェンジに対応しているのも、従来の一般的なクルーズコントロールとの違いと言えそうだ。

前方車両が18km/h以下に減速すると警告を発し、ライダーにブレーキまたは追い越しといった適切な行動をうながす。緊急ブレーキのような急制動はACC/DCCは絶対に行わないというが、乗り手が車両に固定されていないバイクではベターな選択と言えそうだ。

―― 追い越しアシスト機能は、車線変更やウインカーなどの操作を考慮して前方車両の検出条件を調整する。

―― 左はIMU、右はレーダーセンサーユニット。これらのユニットを連携することで、速度コントロール、車間距離コントロール、コーナリングコントロールを行う。

―― 車間距離の調整は左手元のボタンで。右の図はメーターに表示されるインジケーターで、上から順に車間距離大、中、小を表現している。アクティブクルーズコントロールの作動のオン/オフは通常のクルーズコントロールと同様のスイッチで行う。

―― ACCの概念図。IMUとレーダーセンサーからの情報をもとにABSおよびACCがエンジンと前後ブレーキをコントロールする。設定や情報の確認はTFTディスプレイで。

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みんなのコメント

6件
  • 想像したら、逆に乗りにくそう
  • クルコンなのにシフトチェンジを受け付けるというのが面白いですね。

    上手く使えたら高速移動がずいぶんと楽になりそうですが、バンク中の自動調整というものに慣れるまで時間がかかりそうです。

    もう少し未来になれば、「倒れないバイク」の技術を使って進路修整や車体姿勢の補正までやってくるようになるのでしょうか。

    それが乗ってて面白いかどうかは別の話しで。


※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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