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レース中止か、開催か……F1オーストラリアGPを巡る論争にハース代表が理解「意見が割れるのは自然なこと」

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レース中止か、開催か……F1オーストラリアGPを巡る論争にハース代表が理解「意見が割れるのは自然なこと」

 F1開幕戦オーストラリアGPを前に、メルボルンでマクラーレンのチームスタッフが新型コロナウイルスに感染していることが発覚し、同チームはレース撤退を決めた。その後マクラーレンを除く9チームの代表は、F1のモータースポーツ面のマネージングディレクターであるロス・ブラウンらと緊急の会合を行なった。

 真っ先にレース中止を訴えたチームはフェラーリで、そこにアルファロメオやルノーも賛同した。

■F1オーストラリアGPの中止を決定付けた、ダイムラーCEOからの深夜の電話

 一方で他のチームは少なくとも金曜日のセッションに向けて準備を進めていた。しかしながら、メルセデスが一転してレース中止に意見を変更したことで、状況は一変。これを受けて、多数派の意見を支持するとしていたハースとウイリアムズが中止派に加勢した。

 最終的にレース開催を支持したのは、レッドブルとアルファタウリとレーシングポイントの3チーム。彼らは当局が安全だと判断した場合にはレースを行なう準備ができていた。しかしそんな中、金曜日のフリー走行開始直前にレースのキャンセルが発表された。

 レースの実施に関する議論で意見が分かれたことについて、ハースのギュンター・シュタイナー代表は次のように語った。

「それは自然なことだ」

「チームはそれぞれ組織の構造が異なっている。いくつかのチームは大企業の一部であり、いくつかのチームはプライベーターだ。全員が同じ意見を持つことは期待できないんだ」

「我々はできる限り安全を確保する必要がある。後から色々と言うのは簡単だが、今回のような決断に至るにはいろんなものを動かさなければいけなかった」

「チームにはたくさんの関係者がいて、地元のプロモーター、F1、FIAとも関わり合っている。10チームそれぞれにバックグラウンドがあり、国籍も異なっている。そして、それぞれが対処すべき小さな問題を抱えているんだ」

「我々は妥協案を見つける必要があったが、最終的に(レース中止という形で)解決した」

「皆レースをするためにここに来たのだから、中止という決断は簡単なことではない。ドライバーとしても、今季開幕戦となる予定だったので、皆レースをするのを待ちきれなかったはずだ」

「世界全体がウイルスによって混乱している中で、状況を推測することは簡単ではなかっただろう。しかし人々の安全を考えて、こういった決断となった」

 ハースも4人のチーム関係者が新型コロナウイルス感染の疑いによって隔離され、検査を受けたが、結果は4人とも陰性であった。シュタイナーは、チームが可能な限りの予防策を講じたと語った。

「我々はそれを常に意識していた」

「我々はスタッフ全員に、気分が優れない場合はすぐ名乗り出て欲しいと言った。そこから感染が広がってはいけないからだ。我々には4人(感染の疑いのある者が)いて、彼らの結果が出るのを心配して待っていたが、皆陰性だった。ホッとしたよ」

「マクラーレンには1件(感染が)確認されたが、彼らは非常に意識的かつ適切な方法で行動し、安全を確保したと思う」

 そしてシュタイナーは最後に「我々は今年レースをすることができると確信している。世界でこのウイルスをコントロールできるようになれば、平穏な日常を取り戻すことができるだろう」と締めくくった。

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