今年も日本中を熱狂させている下田丈のAMAチャレンジ。全9戦のアウトドアシリーズは第7戦WW RANCHを迎えた。ここまでのラウンドで課題であるスタートに糸口を見つけた下田だったが、今大会ではスタートで遅れてもシングルフィニッシュを決める粘り強さを見せてくれた。
WW RANCHは深いサンドコース…ラインとの戦い
ミネソタ州ミルビルで開催された第6戦からアメリカを縦断し、舞台はフロリダ州ジャクソンビルへ。WW RANCHはレースが進むほど轍が深く荒れてくるサンドコースだ。
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クオリファイ1ではコースに慣れるのに苦戦してしまったという下田、17番手のタイム。「リアタイヤが暴れていたのでサスペンションを固くしました」と臨んだクオリファイ2では9番手タイムを記録した。「サンドコースは走れば走るほど荒れてきて攻略が難しくなってしまうので、早いうちにタイムを出しました」というコメントの通り、クオリファイ2でのタイムは計測開始2周目で出されていた。
またしても総合8位、シングルフィニッシュの常連に
第5戦RedBud2までの下田は、スタートで出られればシングルフィニッシュを狙えるが、スタートで遅れると難しい、という状態だった。しかし、ここWW RANCHのヒート1ではスタートで出遅れたにも関わらず8位でフィニッシュしている。
「僕は反対したんですけど、トレーナーの提案で、スタート位置を大外にしたんです。土の掘れ具合が浅いから、という理由だったんですけど、やっぱりうまく出られなくて30番手からの追い上げ展開になってしまいました」
続いてのヒート2、下田はまたしてもスタートでミステイク。「ペースはすごく良かったんですが、後半15分から湿度と気温が高くて体力的に限界がきてしまいました。なんとか走りきった、という感じです。最終ラップにブランドンが前にいて勝負を仕掛けたんですが、抜けませんでした」
と下田。
「結果としては残念ですけど、今回は自分的に乗れていたと思うので次戦に向けて前向きに取り組んでいきます」
リザルトとしては8-10で総合8位なので、実はこれまでのトップリザルトとタイなのだが、下田にとってもはやこの成績では不足を感じるようになってしまっている。もちろん、もしヒート1のスタートがうまくハマり、10番手以内で1コーナーを通過できていたら、目標の5番手以内フィニッシュや表彰台も見えてきたかも知れない。
次戦は第8戦サンダーバレー。下田初のAMAモトクロス、シーズンフル参戦も、そろそろクライマックスだ。
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