イタリアのイモラ・サーキットで先週末開催されたエミリア・ロマーニャGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が勝利したが、彼をはじめとしてドライバー達は伝統的なコースをカレンダーに残してほしいと主張している。
イモラ・サーキットはF1で度々問題となってきたトラックリミットの問題へ対処するため、コースにグラベルトラップを追加。その狭いながらも挑戦的なレイアウトが、このサーキットの昔ながらの空気をより高めている。
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そんなコースと今回行なわれた調整に対してのドライバーからの評価は高い。ただF1の人気が世界的に高まる中でアジアやアメリカでの開催や今後の開催希望も多い。イタリア国内ではモンツァ・サーキットでもF1が開催されていることもあり、今後もイモラでF1が開催できるかは不透明な状況となっている。
今年のエミリア・ロマーニャGPを制したフェルスタッペンは、昔ながらのコースがより多くカレンダーに加わることを望んでいるドライバーのひとりだ。
「素晴らしいよね。ワイドに走れば自分がしっぺ返しを食らうんだから」と、フェルスタッペンはイモラのグラベルトラップについて語った。
「正直に言って素晴らしいトラックだ。僕としてはカレンダーの24戦がこういうのでいいね。あまり興奮させてくれないコースにも多く行くけど、ここは信じられないほどだ」
「カレンダーには昔ながらのコースがいくつか残っている。僕がレースを見始めたときに大好きになったものだよ。僕たちにはそれがもっと必要だ」
そしてオスカー・ピアストリ(マクラーレン)もイモラ・サーキットのグラベルトラップを評価している。
「ここは1年でも最もタフなコースだね。どこでもグラベルトラップがあって、いかにもな昔ながらのコースだ」
「トラックリミットを気にする必要はないんだ。(トラックリミットを)超えてしまったら、グラベルになっているからすぐに分かるからね」
シャルル・ルクレール(フェラーリ)はイモラ・サーキットをスパ・フランコルシャンや鈴鹿、モナコ、ザントフールトといったお気に入りコースのひとつに加えている。そうして昔ながらのコースを気に入っているルクレールだが、そうした会場のいくつかはファンのためにスペクタクルを改善する方法を検討しなくてはならないとも付け加えた。
「歴史ある昔ながらのコースの感覚は、新しい開催地で僕らが少し恋しく感じているモノだよ」とルクレールは言う。
「こういった会場をカレンダーにキープしてくれていて嬉しいよ。こういったコースは、僕らがどこから来て、なぜこのスポーツのファンになったのかを思い起こさせてくれる。だからイモラや来週のモナコのような場所に戻ってくるのが大好きなんだ」
「ただモナコやここでのオーバーテイクのしにくさを考えると、いくつかのコースでは、ショーを良くするためにも、もう少しやるべきことはあるかもね」
「ピットレーンの長さだったり、この昔ながらのコースでのオーバーテイクのチャンスやレースをより良くするために何ができるかを考えるべきだと思う」
「でもここでは、他のどの場所よりもF1マシンを感じることができる。世界トップ3だよ。鈴鹿、そしてザントフールトもそうだ。ザントフールトはF1マシンを限界まで感じられる場所だ」
なおF1のステファノ・ドメニカリCEOはイタリアでの2レース体制は今後、厳しくなるだろうという見解をガゼッタ・デロ・スポルトに示している。
「イタリアはF1カレンダーの中心的存在だが、国が投資しようとする資源やインフラに関する重要な問題に取り組む必要がある。サーキットの安全性や一般市民へのサービスを改善することで、ペースを変える必要があるからだ」
ドメニカリCEOはガゼッタ・デロ・スポルトにそう語った。
「8月末のモンツァでは、政府機関やACI(イタリア自動車連盟)と意見交換を行なうつもりだ。イタリアが2026年以降もふたつのレースを続ける可能性はまだあるが、現実的にはかなり難しいと思う」
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みんなのコメント
せめてDRS区間を長くしてスリルを出して欲しかった。