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実車さながらの完成度! タミヤはなぜ今「フェアレディ240ZG」を発売したのか

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実車さながらの完成度! タミヤはなぜ今「フェアレディ240ZG」を発売したのか

タミヤの1/24スケールプラモ「フェアレディ240ZG」が新発売

 世界中にファンを持つ模型メーカーのタミヤが、日産フェアレディ240ZGを1/24スケールで精密に再現した『1/24 スポーツカーシリーズ No.360 1/24 NISSAN フェアレディ 240ZG』(税込4620円)を新発売した。1/24スケール「スポーツカーシリーズ」では、Z32型、Z33型、現行モデルのZ34型を発売中だが、新たに初代モデルのS30型「240ZG」をリリースした理由はなぜか。タミヤ広報の山本 暁さんに240ZGの発売の狙いを伺った。

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最新技術の投入で懐かしの「旧車」をハイクオリティで再現

「S30型」フェアレディZは1/12のビッグスケールシリーズで製品化してましたが、1/24スケールでは模型化していませんでした。当時1/24スケールが存在していなかったのが理由で、1977年に1/24『スポーツカーシリーズ』がスタートしてからは、S130型以降のフェアレディZを新型がデビューする度に発売してきました。タミヤはその時々で最新の市販車やレーシングカーをリリースしていますが、昔のクルマを新たに模型化する場合もあります。S30型も非常に人気が高いことから、いずれはラインアップに加えたいと思っていました」と山本さん。 近年フォードGTやトヨタGRスープラ、マツダ・ロードスターRF、フォード・マスタングGT4、マクラーレン・セナなどの注目モデルを商品化しているタミヤ。そんななか「240ZG」が誕生から50周年を迎え、抜群のタイミングでの発売となった。

 製品内容は「クルマとしては旧車ですが、模型としては最先端の技術やアイデアが盛り込まれた商品です。パーツ構成や精度など今だから可能な要素が凝縮しています。1970年代でしたらここまでのクオリティは叶わなかったでしょう」と山本さんは自信たっぷり。

「すでに完成した作品の画像をSNSにアップされているファンの方もいます。作りやすいという声も届いており、おかげさまで好評を頂いています」とのことだ。

 近年は再び模型作りにハマる「リターンモデラー」も多い。そんな古くからのファンが驚くのが、キットの精度はもちろんだが、昔に比べて専用工具や塗料などの種類が豊富でより緻密に作りやすいこと。ひとりで没頭してもよし、子供と一緒に楽しんでよし、完成度だって自分が納得できればOKだろう。

 昔取った杵柄の方も、再びモデラーに復帰してみるのはいかがだろうか?

国内仕様にもL24型エンジンを搭載する最強のS30型がデビュー

 折角なので実車について触れてみたい。240ZGがフェアレディZのなかでもとくに注目される理由は、「ZG」を名乗ること。当初、S30型フェアレディZの日本仕様は、2LのL20型エンジン(L型6気筒SOHC)が中心で、その頂点としてハコスカGT-Rと同じ2L直4DOHCのS20型エンジンを搭載するZ432(名称の由来は4バルブ、3連キャブレター、2カムシャフト)をラインアップ。

 しかし北米では2.4L直6SOHCのL24型エンジンを搭載する240Zがラインアップされており、日本のファンとしては北米優先とも取れる車種設定に納得いかなかった人も多かった。そんななか1971年、ようやく日本にも排気量2.4Lの240Zや240ZGが投入されることになる。 この240ZGには日本専用のボディが奢られ、通常の240Zが全長4115mm×全幅1630mm×全高1285mmであるのに対し、ZGは通称Gノーズ(エアロダイナノーズ)と呼ばれる空力重視のロングノーズとヘッドライトカバーが備わり、さらにオーバーフェンダーによって拡幅。そのボディサイズは全長4305mm×全幅1690mm×全高1285mmと当時としては堂々たるプロポーションを誇った。

 ちなみにエンジンスペックはL20型が最高出力130ps/最大トルク17kg-m、S20型が160ps/18kg-mに対して、L24型は150ps/21kg-mとなっておりトルクではS20型を上回った。つまり当時最強の「Z」であったと言っても過言ではない。

 この240Zの今でいうエボリューション的な性能はZ乗り以外からも高い注目を集めて、2LのZでもGノーズを真似して装着するクルマが増加。他車種でもオーバーフェンダー(オバフェン)などを備える改造が流行り、オーバーフェンダーやロングノーズこそが高性能の証といったブームの礎となった。

精巧な1/24スケールモデルを自作して懐かしの「初代Z」を振り返りたい

 シリーズとしては約52万台を販売したという日本を代表するスポーツカーのフェアレディZ。そのカリスマ性を高めたモデルが240ZGであり、その精工な作りをモデルでも味わってみてはいかがだろうか?

 模型の内容は、全長179mm×全幅71mm×全高53mmサイズのプラスチックモデル組み立てキットで、ロングノーズ・ショートデッキのファストバック型クーペフォルムを実車に忠実に再現している。2.4L直6エンジンはツインキャブレターやオイルパン、ミッションなども精密に仕上げており、ボンネット開閉できるため完成後もL24型エンジンをうっとり眺めながら鑑賞することができる。

 難しそうなエンブレムなどは貼るだけのインレットマークで再現されているため、ウインドウモールやヘッドランプカバーのリムはABS樹脂製のメッキパーツを採用。ホイールは3分割構造とすることで作りやすさも進化していることがわかるはずだ。

【詳しくはコチラ】

https://www.tamiya.com

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みんなのコメント

22件
  • プラモも値上がりが凄いよね。
  • 田宮に限らず、近年の車プラモの新作は80年代以前の旧車と、過去作におまけパーツを追加した再販物がほとんど・・・。

    それだけいまの車には魅力がないということか??
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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