インフィニティ、プロトタイプ10のスケッチ公開 23日にペブルビーチで世界初披露へ

日産のラグジュアリーブランド「インフィニティ」は、ペブルビーチ・コンクールデレガンスでお披露目を予定しているピュアEVのコンセプトカー「プロトタイプ10」のイメージイラストを公開した。

2021年以降にEVの市販モデルの発表を計画しているインフィニティ。歴史あるコンクールデレガンスで披露されるそのコンセプトは、オープンモデルをまとう模様だ。既にシート周りのイメージは公開されていたが、このたびエクステリアの概要が始めて明らかになった。

公開されたイメージでは、プロトタイプ10はロングノーズ・ショートデッキのスタイルを取り、ボディの中央よりやや後方にドライビングシートを配したクラシカルなシングルシーターとなる模様。インフィニティはこれを、走りに特化した往年のボディ形態にちなみ、“スピードスター”と定義する。デザインディレクターによれば、シングルシーターのレースカーが数多く登場し、カーデザインが刺激的だった時代をオマージュして設計したとのことだ。

インフィニティは昨年のペブルビーチでは、古き良き時代を思わせるオープンホイールデザインの「プロトタイプ9」を披露した。今回のEVコンセプトも、電動化時代にあってもドライビングプレジャーとパフォーマンスに力点を置く同ブランドのフィロソフィが見て取れる。

全米のみならず全世界から目の肥えたクラシックカーファンが集うペブルビーチ・コンクールデレガンスは今月23日から開催される。歴史的名車の中で、インフィニティのEVコンセプトがどのような輝きを見せるのか、今から楽しみだ。