アウディスポーツは2020年シーズンに世界各地で行われるGT3カーレースなどを戦うアウディカスタマーレーシングドライバーを発表した。新たにミルコ・ボルトロッティ、パトリック・ニーダーハウザーのふたりと契約を交わし、総勢12名のドライバーがアウディスポーツの一員として世界各国のレースに挑む。
アウディスポーツ契約下のカスタマーレーシングドライバーたちは、スパ24時間やニュルブルクリンク24時間、鈴鹿10時間などをシリーズに組み込むIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジや、マカオで行われるFIA GTワールドカップといったGT3カーレースなどに派遣される。
IGTCキャラミ9時間:フライカデリのポルシェが優勝を飾る。千代&JP組GT-Rは19位という結果に
2020年に向けては、2019年の鈴鹿10時間を制したケルビン・バン・デル・リンデ、ドリス・ファントール、フレデリック・ベルビシュをはじめとする11名の男性ドライバーと1名の女性ドライバーが起用された。
このうち新たにアウディスポーツと契約を交わしたのが、イタリア出身で29歳のポルトロッティとスイス出身で28歳のニーダーハウザーのふたりだ。
ボルトロッティは2008年にイタリア・フォーミュラ3でチャンピオンを獲得しているほか、2011年のFIA F2選手権、2013年のユーロカップ・メガーヌ・トロフィー、2017年のブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップでもシリーズチャンピオンに輝いた。
また、2009年にはトロロッソ、2011年にはウイリアムズのF1テストドライバーを務めた経験もある。
近年はランボルギーニ・スクアドラ・コルセの一員としてブランパンGTなどを戦っており、2019年のデイトナ24時間、セブリング12時間のGTDクラスでも優勝を飾っている。
もうひとりのニーダーハウザーは、カートやフォーミュラ・アバルトといったフォーミュラレースでキャリアを積み、2015年からGTカーレースへ転向。ADAC GTマスターズなどを戦ってきた。
2018年にはブランパンGTシリーズ・アジア(現在のワールドチャレンジ・アジア)で999号車メルセデスAMG GT3をドライブし、GT3アマクラスでランキング3位を獲得している。
2019年はADAC GTマスターズにアウディR8 LMSで参戦して3勝を挙げて、シリーズチャンピオンに輝いた。
アウディスポーツのカスタマーレーシング部門を取りまとめるクリス・ラインケは「ふたりが新たにアウディスポーツの一員となることを歓迎したい。彼らは我々のチームをより強力にする存在だ」とコメントしている。
「ミルコはプロドライバーとして長年のキャリアがある。パトリックはチャンピオン獲得というドイツでの功績があり、今回の昇格は働きにふさわしい報酬と言えるだろう」
■2020年アウディスポーツ カスタマーレーシングドライバー
・ミルコ・ボルトロッティ
・マッティア・ドルディ
・ラヘル・フレイ
・クリストファー・ハーゼ
・ピエール・カッファー
・ケルビン・バン・デル・リンデ
・クリストファー・ミース
・パトリック・ニーダーハウザー
・フランク・スティップラー
・ドリス・ファントール
・フレデリック・ベルビシュ
・マーカス・ウィンケルホック
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