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メディアも知らない裏側に潜入! JMSのSUBARUブース舞台裏リポート

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メディアも知らない裏側に潜入! JMSのSUBARUブース舞台裏リポート

 華やかなブースの舞台裏はこうなっている!

 2023年10月25日午前8時。4年ぶりのモーターショーもとい、ジャパンモビリティショー(以下JMS)が報道関係者向けの取材日(プレスデイ)から幕を開けました。通常は、プレスブリーフィングでの発表や初披露されるコンセプトカーなどをお伝えするのですが、ここではSUBARU広報部にお願いして、特別に前日のリハーサルからの模様など、普段はなかなか見ることができないブースの舞台裏を独占取材することに成功しました。

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 10月24日16時:プレスブリーフィングのリハーサル

 そもそもこのイベントのために関係者は1年以上前から準備に取りかかります。さらに担当者(国内営業本部マーケティング推進部宣伝課)は、前回のイベントが終了した時点から、その反省点などをもとに「次回はこうしたい」、「次回はこう改善したい」、「ここをもっとパワーアップしたい」など思いを巡らせ続けてきます。

 とくにSUBARUは昔からモーターショー(現JMS)にかける思いが強いと聞いています。それはダイレクトにお客さまの反応が見えるからだそうです。もちろん、それは他社でも同じことですが、SUBARUには他メーカーにはいらっしゃらないような強固なファンの方々がいます。その方たちが目をキラキラさせて笑顔になってくれる。その瞬間がスタッフにはたまらないそうです。

 当然のことですが、お客さまとの接点が多いのは販売店。自動車メーカーの宣伝課が直接お客さまと接するのはレースやラリーなどの現場やイベントなど限られてしまいます。そのような催しもののなかでも、100万人超が来場したJMSは、まさにお客さまと直に接することができる格好の場なのです。このように、SUBARUとして今回のJMSにかける想いがいかに強いかご理解いただけるかと思います。

 前置きが長くなりました。

 会場の施工はほぼ開催前々日の10月23日には終了し、前日24日は各種設備、音響、照明などのセッティングが行われます。そして夕方からは、大崎社長が登壇するプレスブリーフィングのリハーサル。15分という短い時間でSUBARUの想いをメディアに伝え、正確に世のなかへ発信してもらうために非常に重要なコンテンツゆえ、音響、照明、プロンプター(原稿を画面に映すモニター)などの確認作業は何度も何度も繰り返されていました。

 じつは過去に社長のブリーフィング中にメディアの人が誤ってケーブルを蹴って抜いてしまい、社長のマイクの音声が届かなくなる、といったトラブルがあったそうです。以降、2重3重にトラブル回避リスク管理を行い、1本のケーブルが外れても大丈夫なような配慮もされているそうです。

 SUBARUブースには100人近いスタッフがいて、とくに同ブースの特徴でもある「舞台装置」は長い時間をかけて設計製作・試験などを経て安全で安心な運用を目指して相当な苦労をしてきているようです。また、これらのハード(機械装置、照明、音楽など)を制御して運用するシステムも、たくさんのバグをひとつずつ潰して本番に臨みます。そこには一切の妥協はなく、じつは今年もライトが点灯しない部分の修復作業が夜中まで行われていました。

 10月25日7時15分:全体朝礼

 プレスデー初日。JMSの開場は8時。SUBARUのプレスブリーフィングは9時30分。しかし、全体朝礼は7時15分という早朝にブース内で行われました。

 冒頭、国内営業本部マーケティング推進部の黒谷部長が、「まず今日この日まで準備に奔走してくれたたくさんの皆さまに感謝します。12日間の長丁場ですが、100万人のお客さまがご来場されますので、SUBARUの発信する『安心と愉しさ』の未来を感じてもらえるよう、健康と安全に留意して頑張りましょう」との挨拶がありました。

 続いて宣伝課のスタッフが、今回参加する、マーケティング推進部、広報部、デザイン部、航空宇宙事業のエアモビリティスタッフ、レイバックそしてソルテラのプロジェクトチーム、スバルスターズを紹介しました。

 さらに運営代理店が、運営スタッフ、制作スタッフ、演出スタッフ、施工スタッフ、音響、映像スタッフなどたくさんの人を紹介。このようにスタッフひとりずつを丁寧に紹介する様子からも、JMSのSUBARUブースをスタッフ全員が一丸となって盛り上げていこうという意気を感じました。

 続いて広報部の山内さんがプレスブリーフィングの概要を説明。10月26日午前までがプレスデーとされ、初日のブリーフィング以外にたくさんのメディアからの取材依頼が次々と舞い込んできます。読者の皆さまがよく目にする自動車専門誌のみならず、ロイターや日経新聞のような経済誌から海外のメディアまで多様な取材要求に、広報部は的確に応えなければならない多忙な2日間となります。その取材対象となるのは、役員から開発者、営業、渉外などまでじつに多岐。それぞれに最適なメンバーを揃えて臨むことになります。

 朝礼の最後には宣伝課担当の上田さんが、改めて1年以上にわたる準備スタッフへの感謝の気持ち、そしてこのJMSでSUBARUが表明する「安心と愉しさ」に加えて、「お客さまの人生を豊かに楽しくするSUBARUとして、とにかくお客さまが笑顔になるブースを目指しましょう」という熱い想いを語っていたのが印象的でした。

 ついにプレスデーが開幕する!

 10月25日9時30分:プレスブリーフィング

 報道者向けのブリーフィングは8時45分に同じ東ホールのトヨタからスタート。続いてメルセデス・ベンツ、マツダと15分刻みで行われ、9時15分にいよいよSUBARUの番となりました。各ブースのブリーフィングを見てまわるメディアの皆さんは、ひとブースずつぞろぞろと移動されています。しかし、SUBARUブースには8時過ぎから席を確保するために熱心なメディアが集まっていました。もちろん、そのなかにスバルマガジンが含まれているのはいうまでもありません。

 9時15分までのマツダのブリーフィングが終了すると、SUBARUブースには用意された席をはるかに上まわる数のメディアの人が集まってきます。そして、大崎社長のプレスブリーフィングが開始され、SUBARUの想いを伝えました。

 最後に現場を統括する国内営業本部宣伝課長の安室さんは、「SUBARUは『空』です。中島飛行機を祖業に持ち、現在も航空事業を手がけるSUBARUならではの新モビリティの未来を表現しました。2011年、2013年の東京モーターショーを担当してから、Japan Mobility Showに名称も変わって3度目のビッグサイト。10年来の変わらない最強メンバーと一緒に作りあげた、過去最高のブースが完成しました。豊田章男自工会会長から『トヨタとSUBARUどっちがお客さまが多いか勝負だな』とお声がけ頂きましたが、負けませんよとお答えしておきました。現場入りしてまもなく1週間が経ちますが、11月5日の会期終了まで全力で立ち会う予定です」とこのイベントへの強い思い入れと気概を感じさせるひと言を語っていました。

 オフィシャルデイの10月25日の午後に、瑶子女王殿下のご高覧がありました。スバルブースにいらっしゃったのは15時。ブース内に凜とした空気が張り詰めていました。

 カートでブースを回っている瑶子女王殿下と豊田章男会長に対し、大崎社長がブースの説明をしていました。SPが周囲を取り巻き、ピリピリとした緊張感が漂ってきます。

 17時からスバルスターズによる最初のプロモーションが予定され、直前まで台本を片手に読み合わせをしていました。

「来場されたお客様の笑顔を見たい」。そのために1年以上前からたくさんのスタッフが、わずか12日間のJMS SUBARUブースのために準備を進め、ついに来た本番。緊張しつつも期待を大きくし多種多様なスタッフ全員でお客様をお迎えする。舞台装置やコンセプトカーなどハード面ばかりに目が行ってしまうでしょうが、こういった「人」が「人」と接する機会としてSUBARUのメンバーがファンの皆さまをお待ちしていたと思います。

 11月5日18時:フィナーレ&終礼

 いよいよ12日間の会期を終えようとする11月5日17時からスバルスターズによる最後のステージが行われました。

 多くのスバルファンが集まり、イベントの終了を惜しむかのように会場に蛍の光が流れていても写真を撮っている人がたくさんいらっしゃいました。

 他のブースより約15分遅れてSUBARUブースの終礼が始まりました。舞台上のモニターには、SUBARUブースで行われたリハーサルから終わりまでダイジェストが放映されました。おそらく、この映像は世の中に流れるものではなく、この場だけのものなのに終演直前まで撮影をしていたと思われるシーンが含まれ、見事に編集されていたのには驚きました。

 各スタッフへのねぎらいの言葉。感謝の言葉が述べられ、最後に記念撮影をして終了となりました。写真を撮るときの各スタッフは、だれもが達成感に満ちあふれた表情をしていたのは言うまでもありません。

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