12月5日、ヤス・マリーナ・サーキットでF1最終戦アブダビGPのフリー走行2回目が行なわれた。トップタイムをマークしたのはランド・ノリス(マクラーレン)。角田裕毅(レッドブル)は17番手だった。
直前のFP1ではレギュレーション上の義務消化のため、20人中9人がレギュラーではない新人ドライバーとなったが、FP2では全車レギュラードライバーに。ランド・ノリス(マクラーレン)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とチャンピオンを争う立場のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、そして今季限りでのレギュラーシート喪失が決まっている角田も、このセッションからの登場となった。
■一番時計ノリスと2番手フェルスタッペンは0.008秒差。角田裕毅不在も平川亮が新人最速11番手&岩佐歩夢17番手|F1アブダビGP FP1レポート
60分間のFP2もFP1と同様、まずは各車一発のタイムを出しに行くショートランから始める流れ。タイヤは大半がミディアムを選択したが、一部ドライバーがソフト、ハードを選択。中でもソフトタイヤを履くアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)とオリバー・ベアマン(ハース)は速さを見せ、お互いにトップタイムを塗り替えあった。
ソフト勢を除けば、FP1で上位につけたノリス、ルクレール、フェルスタッペンが好タイムをマークしており、次点でピアストリという格好。この辺りは順当と言えた。
セッション後半になり、各車が2セット目のタイヤとして投入したのはソフト。予選想定アタックが始まった。
ライバルに先んじて新品ソフトを履いたフェルスタッペンが残り35分というところで1分23秒446をマークしてトップに立ったが、ノリスは1分23秒083でそれを大きく上回った。
アタックを終えるとユーズドタイヤでのロングランに移行。フェルスタッペンは早々とミディアムタイヤに履き替えると、17周みっちり走り込んだ。走り始めから10周程度は1分29秒台前半のペースを揃えたものの、その後ペースが徐々に落ちていき、1分30秒台となった。ノリスも安定して1分29秒台前半のペースで走ったがロングランは10周で終えており、その先フェルスタッペンと同じようにペースが落ちていくことになるのかまでは分からなかった。
なおハジャーはソフトタイヤでロングランを実施し、1分27秒台という驚異的な速さで走った。ただ7周ほど走ると一気にペースが低下。こちらのタイヤは、ミディアムタイヤ以上にデグラデーション(性能劣化)が激しいかもしれない。
セッション終了となり、トップタイムはノリス。今回のレースで3位以内に入れば自力で王座を獲得できるノリスにとっては、上々の滑り出しとなった。2番手はフェルスタッペン。3番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が入り、4番手以降はベアマン、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)、ハジャーと中団勢が続いた。
ピアストリはソフトタイヤのアタックでタイムが伸びず、トップのノリスと0.680秒差の11番手。同じく角田もアタックで振るわず、トップと1.220秒差の17番手に終わった。角田は特にセクター3のペースが伸びず、苦労していたように見受けられる。
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