CX-8は上質感をアップさせ最上級モデルであることを感じさせる
マツダは、同社を代表する人気クロスオーバーSUV「CX-5」ならびに「CX-8」を商品改良し、12月3日より発売する。メーカー希望小売価格(税込み)は、CX-5が267万8500円~414万1500円、CX-8が299万4200円~510万9500円。
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現在、マツダの国内販売のうち約6割はSUVとなっているという。そのなかでも。約半分を占めているのはCX-5ならびにCX-8とのことで、マツダにとっても重要な2モデルという位置づけだ。今回の改良では、新型モデルを導入するだけでなく、現行モデルも継続的に進化させ、魅力を高めることを目的に手が加えられている。
まずはCX-8の改良点を紹介しよう。CX-8は2017年に発売した3列シートクロスオーバーSUV。高級感と実用性を兼ね備え、幅広い層から支持を得ているモデルだ。導入から3年が経ち、初回車検を迎えるタイミングで新しいモデルに乗り換えたいと思える、魅力ある進化を遂げている。
今回、マツダがCX-8に加えた改良ポイント、そして提供価値は下記の6つ。 ・上級グレードの進化(内外装デザインの改良) ・ディーゼルエンジンの出力アップ/ガソリンエンジンモデルの走り改善 ・利便性アイテムの導入(ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート/Qi規格ワイヤレス充電) ・ディーゼルエンジンモデルにエントリーグレードを導入(XD) ・新世代マツダコネクト採用/360度ビューモニター全グレード標準化 ・特別仕様車「BLACK TONE EDITION」導入
CX-8独自の改良点において、まず目を引くのは外観の質感向上だ。これまで、ユーザーからはCX-5との差別化をもっとはっきりしてほしいという声も届いていたという。今回、最上級モデルのエクスクルーシブモードとLパッケージは、上質感をアップさせる改良が施された。
フロントマスクは、大型フロントグリルのデザインを変更。従来は水平バー形状だったが、新型ではブロックメッシュパターンを採用。高級感がグッと高まっている。これだけでもクルマの印象が変わるから不思議である。なお、エクスクルーシブモードとLパッケージではカラーリングも変更し、個性を引き立たせている。さらに、エクスクルーシブモードのバンパー下部はサイドガーニッシュと協調するフロントガーニッシュを採用。存在感ある顔つきとなった。
エクスクルーシブモードの進化はフロントだけではない。テールパイプはワイド感を際立たせる大型形状を採用。リヤビューの迫力をアップさせる。また、足元は新デザインの10本スポークを標準化。大径感を強調させつつ、シャープな雰囲気でスタイリッシュさを演出する。大きくバンパー形状などを変更したわけではないのだが、高級感がアップ。CX-5とは違う、最上級モデルであることを感じさせるエクステリアに生まれ変わっているのが特徴的だ。
ボディカラーは、新たにプラチナクォーツメタリックを採用。シャンパンゴールドのような雰囲気で、上品さが漂うオシャレな色合いとなっている。
インテリアも、エクスクルーシブモードは外観同様に質感を高めたデザインが採用されている。ナッパレザーシートにはオリジナルの独自のキルティングパターン&ブラックパイピングが与えられており、まるで高級家具のような装いだ。また、インパネやドアに装備されるデコレーションパネルはシルバーカラーを装備。上質感がグッと高まっている。なお、Lパッケージに採用するレザーシートは、新色としてバーガンディレッドが追加されている。
内外装デザインのほか、利便性も向上している。まずはハンズフリー機能付きパワーリフトゲート。車両のキーを所持した状態でリヤバンパー下部に足を入れる(キック操作)と動きを検知してテールゲートの開閉操作が可能になる。両手がふさがっているときに活躍する嬉しい機能だ。
もうひとつは、Qi規格のワイヤレス充電。スマートフォンの最新モデルの多くが、ワイヤレス充電機能を備えている。シフトレバー奥、フロントコンソール部に設置されており、乗り込んでエンジンを始動すれば自動で充電が開始されるというもの。後述する新世代マツダコネクトなど、コネクティビティサービスやエンターテインメント機能は、スマートフォンとの連携が前提となってくるものがあるため、手軽に充電されるのはありがたい。
特別仕様車は走りを意識したスタイリッシュな装いに
続いてCX-5の改良点。CX-8と共通しているものがほとんどだが、おもなポイントは4つとなる。 ・ディーゼルエンジンの出力アップ/ガソリンモデルの走り改善 ・新世代マツダコネクト採用/360度ビューモニター全グレード標準化 ・特別仕様車「BLACK TONE EDITION」導入 ・スカイアクティブG 2.5へ100周年記念車の導入
CX-8、CX-5両車の共通点として走りの質感向上がある。その狙いとして、人間中心の走る歓び、クルマとの一体感をさらに高めることを掲げて進化させている。
マツダの代名詞となったディーゼルエンジン「スカイアクティブD 2.2」は最大出力を向上。従来モデルの190馬力/4000rpmから200馬力/4000rpm、最大トルクは450N・m/2000rpmへと変更している。これにより、高速道路での合流や追い越しなどの場面で、パワフルな走りを味わえる。
また、2.5リッターガソリンターボを除くモデルでは、新世代高効率オートマチックトランスミッション「スカイアクティブドライブ」の制御を変更している。これにより、追い越しや青信号での発進時など素早く加速したいシーンにおいて、ドライバーが意図した通りの気持ちいいアクセルレスポンスを可能とした。
ディーゼルエンジン&2.5リッターターボを除くモデルでは、SPORTモードの制御も変更されている。これまで通りの意のままに操れる感覚はそのままに、快適なクルージング走行も可能としたセッティングに仕立てられている。
共通の変更点ふたつ目は、新世代マツダコネクト&コネクティッドサービスの採用だ。MAZDA3から始まる新世代商品群に搭載されるものをCX-5&CX-8にも応用。利便性をさらに高めている。まず目を引く大型ディスプレイは、グレードによって異なる10.25インチと8.8インチの2タイプを用意する。
システム自体も、ハードウェアの処理能力も向上させつつ全信号をデジタル化。起動速度のほか画質や音質も向上している。オーディオ&ビジュアル機能も進化し、AppleCarPlayやAndroid Autoにも対応。快適なドライブをサポートする。
コネクティッドサービスも搭載されている。MAZDA3/MX-30/CX-30に装備されているものとは一部の機能に違いがあるものの、スマートフォンアプリ「My MAZDA」において車両状況の確認なども行えるので非常に便利である。
見た目だけでなく、運動性能にも磨きをかけて進化したCX-5&CX-8。さらに個性を際立たせた特別仕様車も追加設定されている。まず、マツダ創立100周年を記念車のラインアップに、CX-5 スカイアクティブG 2.5リッターモデルが追加された。
注目は、CX-5&CX-8のほかMAZDA2やMAZDA6にも用意された、BLACK TONE EDITIONの設定である。マツダといえば多彩な特別仕様車も魅力のひとつだが、今回用意されたのは運転する楽しさを感じさせてくれる雰囲気に仕立てられた、スタイリッシュなルックスが特徴。
これまでグランツーリスモコンセプトやTCRコンセプトといった走りを意識したコンセプトカーを提案してきたが、そのテーマを引き継いだのがBLACK TONE EDITIONである。目を引くのは、エクステリアの各所に採用するブラックのアクセント。ドアミラーやホイール、そしてMAZDA2やCX-8はフロントグリルもブラックカラーとなる。
インテリアは、赤を基調としたアクセントカラーが施されたことでスタイリッシュさを強調する。MAZDA6はベース車にブラックシート&レッドアクセントという組み合わせが存在するため、シート自体をレッドカラーに変更している。
これまで提案してきた上質さを追求した特別仕様車とは違う、引き締まった印象のBLACK TONE EDITIONが加わったことで多くのユーザーのニーズに応えるラインアップが確立されたと言っていいだろう。価格設定を最量販グレードに近いプライスとしたことも魅力である。今回の改良でますます魅力的になったCX-5&CX-8。今後の進化にも注目だ。
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