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フェラーリカスタマーの83号車が首位。トヨタ8号車が3番手……夜と共に雨が襲来|ル・マン24時間レース:6時間経過

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フェラーリカスタマーの83号車が首位。トヨタ8号車が3番手……夜と共に雨が襲来|ル・マン24時間レース:6時間経過

 第92回ル・マン24時間レース本戦が現地6月15日(土)に開幕。序盤の6時間が経過した時点では、フェラーリのカスタマーチームである83号車AFコルセがトップを走行している。

 レース前には一度雨が降り、スタート時には雨こそ上がったものの、分厚い雲がサルト・サーキットを包んだ。

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 スターターを務めるジネディーヌ・ジダンがフランス国旗を振る中、現地16時(日本時間23時)に戦いの火蓋が切られた24時間レースは、スタート直後の大きな混乱もなく、23台のハイパーカークラス、16台のLMP2クラス、23台のLMGT3クラス各所で序盤の激しいポジション争いが展開された。

 総合優勝を争うハイパーカークラスでは、フェラーリの2台が1-2体制を築き、ポールスタートだったポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車963LMDhがそれを追った。予選で下位に沈んだトヨタ勢だったが、8号車GR010ハイブリッドが順調にポジションを上げ、僚機7号車はレース直前のウォームアップ走行でLMGT3の車両と接触があったものの、スタート後は最後方で周回を重ねた。

 スタートから40分が経過する頃には続々と各車が最初のピットストップを実施。50号車フェラーリ499Pは一度6号車ポルシェに交わされるも、コース上で首位を奪取した。

 50号車フェラーリは、最初のピットストップでのアンセーフリリースによって10秒のタイムペナルティが科されたことでポジションを下げたが、2回目のピットストップが行なわれる頃には首位に浮上。僚機51号車フェラーリも予選中の違反により10秒のタイムペナルティが科されていたが、1時間半が経過した時点で8号車トヨタを挟んで3番手にポジションを戻した。

 そしてサーキットの所によっては雨がポツポツと落ち始める状況に。トヨタ勢をはじめ複数のチームがピットへ飛び込みウエットタイヤに交換した。

 フェラーリ勢はこれに反応し戦略を分けて51号車をピットへ呼び込んだが、雨がすぐに通り過ぎると考えるチーム、長く降り続くと考えるチームで選択が分かれた。

 そして正しい選択はステイアウトだった。2時間経過を前にウエットタイヤ勢は再びスリックタイヤへ交換することとなり、上位陣から後れを取ることとなった。

 この判断の違いで優位に立った50号車フェラーリは、同じタイヤ戦略で12番手から追い上げた83号車AFコルセのフェラーリ499Pと激しく争いつつも首位を奪取した。

 2時間経過したところで、ダンロップシケイン手前でLMGT3車両のクラッシュが発生。スローゾーンを活かしてピットストップを行なった83号車AFコルセが、アドバンテージを得て首位に躍り出た。2番手には5号車ポルシェが並んだ。

 このスローゾーン中には、20号車BMW MハイブリッドV8がフォードシケインでクラッシュ。手負い状態で1周を走り、ピットで修復作業を行なうこととなった。

 スローゾーン解除後は、フルコースイエロー(FCY)が2度提示されたり、スピンやコースオフを喫するマシンが現れたりといったことがあったものの、各車は順調に周回を重ねつつルーティンのピットストップを消化していった。

 83号車AFコルセは、ピットストップタイミングの関係で8号車トヨタなどにポジションを譲ることもあったものの、基本的には首位をキープ。5時間を経過しようという頃には、83号車AFコルセの後ろに50号車フェラーリや5号車ポルシェが接近して走行し、その後方にトヨタ勢や51号車フェラーリが続くという展開だった。

 すると35号車アルピーヌA424がエンジンブローで戦線離脱となり、その後アルピーヌの僚機36号車にもトラブルが発生。その他クラス違いでの接触やニアミス、マシンストップやペナルティ、日没が迫る中で雨雲が接近するなど、レース展開にも再び動きが現れ始めた。

 そしてレース6時間が経過する前から雨が降り始め、コースから飛び出すマシンも散見された。ただハイパーカークラスはピットストップタイミングと重なったこともあり、各車は続々とウエットタイヤへ履き替えていった。ただ先に動いた50号車フェラーリはスリックを選択。雨脚が強まる中でペースを落とさざるを得なかった。なお僚機51号車もここでソフトタイヤに交換し、すぐに雨が止む方に賭けた。

 この時点で首位は83号車AFコルセで変わらず。2番手に5号車ポルシェ、50号車フェラーリを抜いた8号車トヨタがつけた。

 LMP2クラスでは、宮田莉朋が乗る37号車クール・レーシングが首位。LMGT3クラスでは92号車マンタイ・ピュアレーシングがクラス首位を走行した。

 木村武史が乗る87号車Akkodis ASPチームのレクサスLC F GT3は5番手、佐藤万璃音と濱口弘が乗る95号車ユナイテッド・オートスポーツのマクラーレン720S GT3 Evoはクラス14番手、星野敏が乗る777号車D’station Racingのアストンマーティン・ヴァンテージGT3 Evoはクラス19番手、小泉洋史が乗る82号車TFスポーツのシボレー・コルベットZ06 GT3.Rはクラス20番手だった。

 残りは18時間……日没を迎え、この後は本格的な夜間の走行へと突入する。まだまだ何が起こるか分からない。

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