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【EVとハイブリッド登場】新型アウディA4 最上位は電動RSモデルか 2種類のプラットフォーム使い分け

掲載 更新 17
【EVとハイブリッド登場】新型アウディA4 最上位は電動RSモデルか 2種類のプラットフォーム使い分け

電動化へのさらなるフォーカス

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

【画像】電動モデルのフォーシルバーリングス【アウディのEVをじっくり見る】 全161枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

アウディの関係者によると、同社は新型A4の最終的な計画として、完全EVのRSモデルとハイブリッドのRS4を、2つの異なるプラットフォームで構成されるラインナップのトップに据えるという。一方のプラットフォームは内燃機関を搭載したハイブリッド車用に、もう一方はEV用に使用されるとのことだ。

第6世代となる新型A4は、2023年に欧州で発売される予定だ。BMW 3シリーズの長年のライバルであるA4は、新型ではフォルクスワーゲン・グループ傘下の多くのモデルに使われているMLBプラットフォームを改良したものをベースに、引き続きセダンとワゴン(アバント)の2バリエーションで販売される。

改良されたガソリンおよびディーゼルエンジンが搭載され、マイルド・ハイブリッドまたはプラグイン・ハイブリッドを採用するとともに、前輪駆動と4輪駆動(クワトロ)が用意される。

アウディの研究開発責任者であるマルクス・ホフマンは次のように述べている。

「マイルド・ハイブリッドからプラグイン・ハイブリッドまで、現在すでに電動化モジュールを用意していますが、新型車ではさらに電動化にフォーカスを当てています」

電動化はRS4にまで及ぶ。現在の2.9L V6ツインターボチャージャー付きガソリンエンジンは維持されるが、電気のサポートを受けることで、現行モデルの450psと61kg-mを上回る出力を得ることができるようになる。

A4 eトロンRSの登場か?

また、アウディは完全EVである新型A4 eトロンの開発も進めている。テスラ・モデル3や、新たに発表されたBMW i4に対抗すべく、兄弟ブランドであるポルシェと共同で開発されたプレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)を採用している。

このPPEプラットフォームは、次期アウディQ6 eトロンや、現在ポルシェが開発中のマカンのEV仕様にも採用される。また、最近コンセプトモデルが公開された新型A6 eトロンも、A4 eトロンと同様に、ガソリンとディーゼルが廃止されるまでは標準モデルのA6と並行して販売される。PPEの構造はA6 eトロンとほぼ同じだが、A4 eトロンではホイールベースを短く、トレッド幅を狭くしている。

EVとなる新型A4 eトロンのエクステリアは、内燃機関車とほぼ同様のスタイリングを採用する予定だが、クローズドグリルをはじめとするエアロ要素で視覚的に差別化されることになる。まだ確定していないが、A6 eトロンに続き、現在のA5スポーツバックのようなリフトバックスタイルのテールゲートを備えた5ドアのレイアウトになると思われる。

シングルモーターの後輪駆動とデュアルモーターの4輪駆動(クワトロ)を揃え、2024年に登場する予定だ。さらに、最高出力476ps、最大トルク81.4kg-mを発揮するアウディ・スポーツの電動RSモデルもラインナップに加わる。

アウディは、2025年までに最大20台のEVを導入する。しかし、近年の年間販売台数の約5分の1はA4が占めていることから、後継モデルでEVへ完全移行するには時期尚早と考えられていた。

全長4772mm、全幅1847mm、全高1435mmというサイズは、現行モデルとほとんど変わらないという。これに対してA6 eトロン・コンセプトは、全長4939mm、全幅1960mm、全高1457mmとなっている。

ハイブリッドとEVで基本構造使い分け

新型A4のガソリンおよびディーゼル仕様に採用されるMLBプラットフォームには手が加えられ、14.4kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載できるようリア構造が変更される。このバッテリーは、新型A4のプラグイン・ハイブリッド仕様に搭載予定で、現行のQ5、A6、A7のプラグインモデルに搭載されているものと同じだ。また、ポルシェのカイエンEハイブリッドやパナメーラEハイブリッドにも搭載されている。

詳細はまだ不明だが、現在の大型モデルに搭載されているバッテリーと同じものを使用することで、WLTPサイクルの電気走行距離は70km強となり、新型メルセデス・ベンツCクラスの電気走行距離(100km)に近づく可能性がある。

MLBプラットフォームは48Vシステムにも対応し、A6、A7、A8、Q7、Q8に採用されているダイナミック・オール・ホイール・ステアリング・システムや、ソフトウェア部門が開発中のレベル2の自動運転機能などを採用することができる。

また、アウディとファーウェイが開発中の近距離通信機能も搭載される。これにより、給油や充電、通行料、駐車場、ドライブスルーでの食事などの各種サービスに対し、アプリを介して車内から非接触決済が可能になる。

AUTOCARは、新型A4には、現行モデルのアルミニウムを多用したマルチリンク式サスペンションの最新版が採用され、一部モデルにはアダプティブ・ダンピングが搭載されると予想している。これまでの推測では、リアにエアスプリングが装備されるとしていたが、これはA4 eトロン専用となる可能性がある。

主要なエンジンは、アウディが開発したターボチャージャー付き2.0L 4気筒EA888ガソリンユニットの第5世代だ。2008年に初めて導入されたこのエンジンは、新開発の燃料噴射システムやパティキュレート・フィルターシステムなど、多くの革新的な技術を用いて、厳しい新ユーロ7排出ガス規制に適合するように再設計されている。

7速デュアルクラッチまたは8速トルクコンバータ付きATとの組み合わせにより、最大限の燃費向上と排出ガスの低減を実現している。なお、現行の6速MTは、部品点数削減の一環として廃止される。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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みんなのコメント

17件
  • アウディさえも買えない貧困層が連投してて草
    よくこんな初心者向けのメーカー推すよな、アウディスタッフさん。
  • 所詮FFベースのデラックスワーゲン。
    よくまあ騙されて買うもんだよね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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