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「プロ野球」「仮面ライダー」だけじゃなかった! 当時のキッズが熱狂した「スーパーカーカード」のディープな世界

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「プロ野球」「仮面ライダー」だけじゃなかった! 当時のキッズが熱狂した「スーパーカーカード」のディープな世界

少ない軍資金で購入できたスーパーカーカード

 現代の子どもたちは、スマートフォン片手にゲームや動画などを楽しんでいる。しかし任天堂からリリースされたファミリーコンピュータすら存在しなかった1970年代は、写真やイラストなどが印刷されたカードを集め、それらを友だちと交換したりする“至極アナログ的な遊び”が盛んに行われていた。

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 スナック菓子のおまけとして付属していた仮面ライダーカードや、ポテトチップスに付いていたプロ野球選手のトレーディングカードを集めていた人も多いと思う。とはいえやはり、1970年代に小学校に通っていた、かつての少年たちにとってメインストリームだったのはスーパーカーカードだったといっていい。

同じカードが出たら友達とトレードするのが主流だった

 というのも、スーパーカーカードやスーパーカー消しゴムは駄菓子屋や文房具屋で気軽にゲットできたので、クルマ好きの少年たちはもちろん、さほどスーパーカーに興味がない子どもたちの目にも留まっていたからだ。別の言葉で説明すると、少ない軍資金でサクッと購入できたスーパーカーカードは、もっとも身近なスーパーカーグッズであった。

 スーパーカーブーム全盛時は、大小さまざまなカードが販売されていた。すでに所有しているスーパーカーカードをゲットしてしまったときには、既述したように友だちと交換するのが通例だった。だが筆者は、ポルシェ930ターボとランボルギーニ・カウンタックが好きだったので、その2台のカードは放出することなく残しておいた。

 おそらく、スーパーカーブームを経験した全少年が、好きなスーパーカーのカードは自分のなかにおける「あたり」として大切にしていた。対してどのクルマとは断定しないが、見た目が乗用車ライクなスーパーカーのカードは「はずれ」として認識していたので、交換要員となっていたのはおもに「はずれ」のほうだった。

 とはいえ、当時はピンと来なかったが、いま思うと見た目が乗用車ライクなスーパーカーは名車/珍車揃いだったので、誰しも手元に残しておけばよかったかも……と思うカードが数枚あるはずだ。 スーパーカー消しゴムと同じように、スーパーカーカードもクオリティの高低があったが、品質がよかった(=メジャーだった)のがアマダとヤマカツのカードだ。

大当たりのラッキーカードが出ると特大サイズがもらえた

 アマダの「世界の名車 スーパースポーツカー」は、カードの裏面にスペックが記載されており、下敷きサイズのカードを一枚:50円でゲットできた。 ヤマカツの『世界の名車』は、あくまでも名車をテーマとしていたので、コレはスーパーカーではないのでは? と思えるクルマが複数含まれていた。その一方でショーモデルのカードもたくさんあったので、資料性が高かったといえる。

 また、「世界の名車 スーパースポーツカー」では、大当たりのラッキーカードが出ると特大サイズ(通常サイズの2倍以上の大きさ)をもらうことができた。『ザ・スーパーカー』という名のカードは人気アイテムとなり、第4弾までリリース。これをフルコンプリートし、いまも大切にしているという方は、家宝にするといいだろう。

 アマダやヤマカツの製品ではないスーパーカーカードは、ある意味、クオリティの低さが特徴だった。一例を挙げると、スーパーカーの写真を雑誌やほかのカードから無断で拝借してくる際にリヤウイングなどの肝心なディテールを省略してしまったり、カードの裏側に書かれた車両解説がクルマの写真と全然合っていなかったりした。

 そして、スーパーカーの生写真をそのままカード化してしまったような危ないアイテムも出回っていた。 数あるスーパーカーグッズのなかでも、保管しやすかったカードは現存数が多い。この記事を読んで、自分のも残っているかも? と思った方は、すぐさま、実家に電話してみるといいだろう。

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みんなのコメント

8件
  • とはいえ、ライダーカードやプロ野球カードは独特な魅力があった 通し番号が付ってあるのでコンプリートを目指したくなる魔力 テレビでは見れないカットのカード 記事は70年代の子供はスーパーカーカードをとあるが、いやいややはりライダーカードが圧倒的に強かった
  • ブーム当時、私もカードや図鑑を買いあさったけども、むしろ立体物が好きで、プラモも買っては作り買っては作りしてたなぁ。今でも1/43ミニカーを集めてる。ケースから出して固定ネジを外して、あちこちから眺め回す。貧乏くさい話だが、窓からコクピットをのぞき込んだりすると、自分で乗ってるような気分になれるんだよねぇ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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