現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > クーペ風ボディに変更 アウディQ4 eトロン(4) 荷室が広いスポーツバック 長期テスト

ここから本文です

クーペ風ボディに変更 アウディQ4 eトロン(4) 荷室が広いスポーツバック 長期テスト

掲載 1
クーペ風ボディに変更 アウディQ4 eトロン(4) 荷室が広いスポーツバック 長期テスト

積算2270km グレーのクーペボディに変更

長期テストのアウディQ4 eトロンが、クーペ風ボディのスポーツバックへ変更になった。駆動用モーターの出力を示す数字は前回と変わらず40で、後輪駆動。バッテリーは77kWhのものが載っている。

【画像】日本導入も決定 アウディQ4 eトロン スポーツバックと兄弟モデルのVW ID.4も 全84枚

カラーはグレーで、今っぽい。スポーツバックの滑らかに傾斜するルーフラインとも良く合っていて、筆者はこちらの方が好きだ。利用可能な荷室空間にも影響はない様子。前回触れたインフォテイメント・システムの不具合も起きてはいない。

積算3500km 静かで洗練され、運転しやすい

ワゴン風ボディのQ4 eトロンと、このスポーツバックとの見た目の違いは大きいが、それ以外の差は殆どないようだ。どちらも静かで洗練され、運転しやすい。長距離移動もリラックスしてこなせる。

純EVは、プレミアムなモデルとの相性が良い。Q4 eトロンは、その恒例といえそうだ。

積算5811km クーペ風ボディは空力的に有利

スポーツバックに変更となったQ4 eトロンを、少し詳しくご紹介しよう。基本的に駆動用モーターの出力や駆動用バッテリーの容量に違いはない。ルーフラインが異なる程度。トリムグレードもスポーツのままだ。

駆動用モーターは1基で、最高出力は203psを発揮する。シルエットが異なることで、空気抵抗は良くなっている。Cd値は0.28から0.27へ改善し、僅かとはいえ、エネルギー効率にメリットはあるだろう。

Q4 eトロン・スポーツバックの写真を初めて見た時、あまり良い印象が残らなかったことを覚えている。しかし、見慣れたこともあるかもしれないが、最近はそのルックスを気に入っている。

大径ホイールが似合い、全体のプロポーションが良い。兄弟モデルに当たる、フォルクスワーゲンID.5より、デザインのまとまりにも優れると思う。

荷室が若干広いスポーツバック

驚くことに、荷室容量は大きくなっている。ワゴン風ボディのQ4 eトロンは520Lだったのに対し、クーペ風のスポーツバックは535L。小さくなると想像していたから、その事実には驚いてしまった。

実際、利用可能な荷室空間が大きいと感じる。リアシートを折りたたんだ時の容量は1460Lと、30L小さいものの、スポーツバックは見た目と実用性とを両立させているようだ。

ただし、リアシート側の頭上空間はわずかに狭い。身長の高い大人の場合、窮屈に感じる可能性はあるだろう。

フロントシート側には、スポーツバックだからという違いはない。1つがメーター用で、もう1つがインフォテインメント用、2面のモニターが並ぶダッシュボードも同じ。

長期テストに来たスポーツバックには、最新バージョンのインフォテイメント・システムがインストールされており、今のところ順調に稼働している。一度スピードメーターが動かなくなったが、クルマを再起動したら治ったようだ。

アップル・カープレイを介してスマートフォンのナビ機能が使え、その時はGPSデータによる速度を確認することはできた。便利な時代だ。

Q4 eトロン・スポーツバックのシステムは、ソフトウェアの動作が速くなったように感じる。公式にはアップデートの情報は出ていないようだが、最近生産されたクルマにはバグフィックスが施されているのかもしれない。

ワンペダルは渋滞時のストレスも少ない

動的な能力での違いは感じられない。直感的な操縦性に、滑らかな乗り心地と、非常に洗練されたEVシステムが融合している。思い通りに運転でき、不満ないほど活発だ。

この特徴は、ボディスタイルを問わずQ4 eトロンの強み。どちらも日常的な利用にスムーズに馴染め、従来のモデル以上に長距離移動を心地良くしてくれる。

最近は英国でもCOVID-19の規制が緩くなり、朝の道路は以前のように渋滞が増えてきた。そんな状況でも、Q4 eトロン・スポーツバックならストレスを感じる量が少なく済むように思う。

落ち着いた気持ちで運転できる。回生ブレーキが強くなるBモードを選ぶと、アクセルペダルの操作だけで発進から停止までまかなえるのもプラスだ。

渋滞時のクルマとの相性は、現代のモデルとして大切な要素といえる。魅力を損なわないQ4 eトロン・スポーツバックは、完成度の高さを証明しているようだ。

テストデータ

気に入っているトコロ

マトリックスLEDヘッドライト:英国価格1075ポンド(約17万円)と高価なオプションだが、かつて経験したことがないほど広範囲に、見やすく道路を照らしてくれる。

気に入らないトコロ

プライバシーポリシー:クルマのシステムをオンにする度に、プライバシーポリシーに関するメッセージがタッチモニターへ表示される。必要なのだろうか。

テスト車について

モデル名:アウディQ4 eトロン・スポーツバック 40 スポーツ(英国仕様)
新車価格:4万5775ポンド(約732万円)
テスト車の価格:5万4565ポンド(約873万円)

テストの記録

航続距離:408km
故障:スピードメーターの不具合
出費:なし

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
ノリス、ラスベガス初日は上位タイムも低グリップに手を焼く「市販車の方が速い気がする……」燃料多載での走行にはまだ課題も?
motorsport.com 日本版
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
アドベンチャーツアラー「V-STROM 250SX」が色変更!新設定「ソノマレッドメタリック」の鮮やかな赤が眩しい!   
モーサイ
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
初代日産リーフは「普通に乗れる」電気自動車だった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
【最新モデル試乗】すべてがグレードUP! 理想の選択肢、三菱アウトランダーPHEVの驚く完成度
カー・アンド・ドライバー
全長3m切り! ホンダの「本格オフロード車」がめちゃ楽しそう! 1リッターエンジン搭載で悪路性能スゴい! 米国で人気の「パイオニア」どんなモデル?
全長3m切り! ホンダの「本格オフロード車」がめちゃ楽しそう! 1リッターエンジン搭載で悪路性能スゴい! 米国で人気の「パイオニア」どんなモデル?
くるまのニュース
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
くるまのニュース
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
くるまのニュース
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
ベストカーWeb
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb

みんなのコメント

1件
  • 40じゃ重すぎて全く走らないだろうな。かといって速くすると更に重くなって一気に高くなるジレンマ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村