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ニッサン スーパーGT第2戦富士 レースレポート

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ニッサン スーパーGT第2戦富士 レースレポート

SUPER GT 2018第2戦レースレポート
5月4日 富士スピードウェイ

MOTUL AUTECH GT-Rが今シーズン初優勝

スーパーGT第2戦富士GT500の勝因。ギリギリまで攻めたMOTUL GT-Rのふたりのドライバー

 SUPER GT 2018第2戦FUJI GT 500km RACEの決勝がゴールデンウィーク後半の5月4日に行われ、GT500クラスに4台のNISSAN GT-R NISMO GT500が出場しました。

 予選3位からスタートした#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が後半の逆転劇で見事に今季初優勝、#12 カルソニック IMPUL GT-R (佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)が開幕戦に続いて6位に入りポイントを獲得。NISSAN GT-R NISMO GT500が力強いレースパフォーマンスを披露しました。

 決勝日の富士スピードウェイは、ゴールデンウィークにふさわしい快晴となりました。初夏の日差しが照りつけると同時にホームストレート上をマシンセッティングに影響が出そうなほどの強風が吹き抜けるなか、気温23℃、路面温度40℃のコンディションで、14時40分にパレードおよびフォーメーションラップを経てスタートしました。

 抜群のダッシュを見せた#23 GT-Rのクインタレッリは1コーナーで1台をかわし2番手に躍り出ると、同じオープニングラップのダンロップコーナーでポールシッターをアウト側からオーバーテイクし首位に浮上します。

 その後、バックマーカーの処理などで迫られる場面もありながら首位をキープしてレースを進めるも、ハイペースで追ってきた他車にかわされ2番手に後退します。500kmレース最初のピットインとなる37周目までほとんど差を開かせることなく、松田へと交代します。

 予選13位からのスタートとなった#12 GT-Rも序盤からマーデンボローが粘り強いレースを展開し、36周目にピットへと向かう頃には5番手にまでポジションを上げます。交代した佐々木は10番手でコースに復帰すると、44周目に9番手に浮上。その後も立て続けにオーバーテイクを決めて7番手にまで上がります。

 一方、#23 GT-Rの松田も2番手からじりじりとギャップを縮めていき、首位より1周後の75周目を全力でプッシュし最後のバトンを託すべくピットへと向かいます。そこで迅速な作業を見せたチームがコース上での2.2秒差を逆転するピットワークでクインタレッリを首位で送り返すと、最後のスティントながら鬼気迫る走りでファステストラップを記録しながらギャップを広げます。

 その後も安定したラップを刻んだ#23 GT-Rは約10秒のマージンを築いてトップチェッカー。今季初優勝を果たすと同時に、松田次生がGT500クラス最多勝利記録数を更新する20勝目を飾りました。

 #3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R (本山哲/千代勝正)は予選7位からスタートした千代が最初のスティントで苦戦するも、本山が自己ベストを更新する走りを見せ、最終スティントではペースを取り戻した千代が10位でチェッカーを受けました。

 予選15位スタートの#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)はタイヤと路面コンディションのマッチングに苦戦し、13位完走となっています。

松田次生 (#23 MOTUL AUTECH GT-R/決勝優勝)
「最初のスティントでロニーが苦しそうだったので、僕のスティントも苦しい戦いになるだろうと考えていました。運悪く、黄旗が振られている区間でGT300クラスに引っかかってしまい、ギャップが広がってしまったのですが、『近づけば最終的には逆転できる』と無線で伝えられて、インラップのぎりぎりまでフルプッシュして差を詰めて戻りました」

「最後のロニーのスティントでは、アウトラップもすごく頑張ってくれて、チームとロニーと、みんなのおかげで優勝できました。まさか自分が20勝という記録を達成できるとは思っていませんでした」

「この勝利のうち、たぶん半分近くはロニーと一緒に挙げたもの。運も味方してくれたところもあると思いますが、これからも勝利数を増やせるよう、もっともっと努力していきたいと思います」

ロニー・クインタレッリ (#23 MOTUL AUTECH GT-R/決勝優勝)
「予選ではポールポジションを獲れるクルマのポテンシャルを感じていただけに悔しい3位でした。とにかく岡山のようにならないようにと注意しながらのスタートでしたが、その中でも非常に反応のいいスタートが切れて、“絶対に前に出るんだ”という攻めの気持ちで1コーナーに入った結果、1台を抜くことができて、さらに1周目のバトルでトップで帰ってくることができました」

「トラフィックの中では苦しい場面もありましたが、単独で走るとペースも悪くなかったです。最後のスティントも、最終ラップまで攻め続けましたが、まさかこれだけのマージンを作れるとは思いませんでした。終盤まで安心して走れて、優勝できてうれしいです」

2018年モデルのNISSAN GT-R NISMO GT3が怒涛の追い上げで3位表彰台へ
 GT300クラスには4台のNISSAN GT-R NISMO GT3が出場。#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が3位に入り、2018年モデルのNISSAN GT-R NISMO GT3に初の表彰台をもたらしました。

 厳しい性能調整に苦しみながらも開幕戦岡山で5位に入賞している#11 GT-Rは、平中が8番グリッドから500kmの長丁場をスタートしました。しかし、あろうことかオープニングラップに他のGT300車両にヒットされて後退。27位で 1周目のコントロールラインを通過すると、猛然と追い上げを開始しました。

 1周ごとに前走車を捉え、8周目には19位にまで回復。その後もじわじわとポジションを上げ続け、26周目に最初のピットに入る時には13位となっていました。バトンを受け継いだ安田も速いペースで前車を追い詰め、55周目には5位にまで浮上します。

 さらに61周目にはベストラップを更新し、66周目に4位で2度目のピットに入りました。平中がコースに復帰し、ライバル各車が規定ピットをこなすと#11 GT-Rは4位にポジションを戻し、3位の#0メルセデスAMG GT3を追います。

 その#0 AMGが2度目のピットで2輪のみタイヤ交換でレースに戻った際、先にピットインを終えている#11 GT-Rがそのアウトラップにオーバーテイク。残りの周回を危なげない走りで駆け抜け、3位表彰台を獲得しました。

決勝日ダイジェスト動画


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