スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)というコンセプトを具現化
ビー・エム・ダブリューは、BMW M専用モデルとなる「XM(エックスエム)」を新規モデルとして誕生させ、先日より販売を開始する。納車は、本年4月からを予定している。
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このXMは、武骨なSUVとは明確な一線を画す、オンロード走行性能を高めたスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)という革新的なコンセプトのもとに誕生。またサーキットでの本格的な走行も可能とする、BMW M1以来のBMW M専用モデルとしての顔も持つ。
革新的な駆動システム・テクノロジー、独自の車両コンセプト、すべての人の目を惹きつける個性的なデザインを有し、新たな市場セグメントを開拓する。
BMW M社が開発する高性能マシンMモデルには、2つのカテゴリーがある。1つはサーキットでの走行を可能としたMハイ・パフォーマンス・モデル、もう1つはサーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンス・モデルである。今回発表のBMW XMは、Mハイ・パフォーマンス・モデルに位置付けられる。
BMWのラインアップの中で、最上級かつ最強のモデルの一つでもあるXMは、装備面においても最高レベルとすることで、ワン・プライスの価格設定としている。また、2023年3月4日から4月4日まで、東京/原宿に、BMW XMのポップアップ・ストアを限定オープンし、XMを日本初公開することが確定している。
Mモデルらしいスポーティなデザイン
フロントデザインの象徴の1つであるヘッドライトは、BMWのラグジュアリー・モデルで採用の上下2分割のツイン・サーキュラー&ダブル・ライトとし、上部にはターン・インジケーターを含むLEDデイタイム・ランニング・ライト、下部にはアダプティブ・マトリックス機能を採用しコーナリング・ライト機能も併せ持つLEDヘッドライトとしている。
BMWデザインの象徴であるキドニー・グリルは、ヘッドライトの間に大胆に配置され、外側のエッジに向かって細くし、八角形のアウトラインでダイナミックなキャラクターを強調させることで、存在感と力強さを主張するデザインに進化している。クロームで縁取ることで斬新かつ高級感を表現し、さらに、暗闇で光を放ち存在感を増すアイコニック・グロー・キドニー・グリルとする事で、夜間における存在感を増している。
サイド・デザインにおいては、ロング・ホイールベース、23インチのホィールを前後に標準装備する事により、力強いシルエットを強調している。さらに、サイド・ウィンドウ周りに施されたアクセント・バンドは、ウィンドウ全体を大きく囲み、力強くダイナミックな印象を与えている。
またリア・デザインは、横方向に伸びるスリムかつ大胆にデザインされたL字型LEDコンビネーションライトにより、力強さを表現。リア・バンパー内に収められている縦に配置された六角形デザインのMデュアル・エギゾースト・テールパイプは、情熱的なMサウンドを奏でるだけでなく、視覚的に近未来的な印象を与えている。
インテリアにおいては、12.3インチのメーターパネルと、14.9インチのコントロール・ディスプレイを一体化させ、運転席側に湾曲させた最新のカーブド・ディスプレイの採用により、優れた視認性と高い操作性を実現し、BMW特有のiDriveコントローラー回りをすっきりとさせる事で、運転席まわりの空間を広くし、モダンな印象を与えている。
運転席回りでは、専用のMレザー・ステアリング・ホイール、赤色のエンジン・スタート/ストップ・ボタンを採用するなど、随所にMモデルであることを印象付けている。リアは、スポーティ、ラグジュアリー、そして、ゆったりとくつろげる独自のMラウンジ・コンセプトを取り入れている。
さらに立体感のある彫刻的なデザインがルーフ・ライニング表面に施され美しいイルミネーションと相まって上質な空間を演出する。レザーとアルカンターラの大型クッションを組み合わせたシートは、ラウンジ・ソファーのようにサイドまで包まれる感覚と座り心地を後席乗員に提供する。
BMW史上最強のパワー・ユニットを搭載
BMW XMは、最高出力489PS(360kW)/5,400rpm、最大トルク650Nm /1,600–5,000rpmを発揮する高効率な4.4LV型8気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載し、さらに、第5世代のBMW eDriveテクノロジーを採用し、電池容量29.5kWhを持つ、197PS(145kW)を発揮する電気モーターを搭載するプラグイン・ハイブリッド・システム搭載モデルである。
さらに8速Mステップトロニック・トランスミッションとの組み合わせで、システム・トータルの最高出力653PS(480kW)、最大トルク800Nmを発揮することで、電気自動車を除き、BMW史上最強のパワー・ユニットを搭載するモデルの1つである。電気のみでの走行も可能であり、約90kmまで、ゼロ・エミッションで走行する。
※上記の数値は、欧州仕様値となる。
XMの走行性能については、電子制御ダンパーとアクティブ・ロール・スタビライザーを備えたアダプティブMサスペンション・プロフェッショナルの採用により、長距離走行において優れた快適性を実現するComfort(コンフォート)モード、スポーツ走行に適合するボディ剛性を高めるSport(スポーツ)、さらに、ダイナミックな走行を可能にする、Sport Plus(スポーツ・プラス)モード、3種類のモードをMセットアップ・メニューから選択可能である。
さらに、アクティブ・ロール・コンフォートを備えた直進走行時の快適性向上に寄与するアクティブ・ロール・スタビライザー、回頭性と俊敏なレーン・チェンジを可能とするMモデル初となるインテグラル・アクティブ・ステアリング、Mスポーツ・ブレーキ、優れたトラクション性能を実現するMモデル専用4輪駆動システムM xDrive(エム・エックスドライブ)等の採用により、あらゆる状況において、Mモデルに相応しい優れた駆けぬける歓びを実現する。
【メーカー希望小売価格】
XM 21,300,000円(税込)
※右ハンドル仕様、AT仕様
【主要諸元】
全長5,110mm、全幅2,005mm、全高1,755mm、ホイールベース3,105mm、車両重量2,710kg、車両総重量3,300kg、排気量4,395cc、V型8気筒ガソリン・エンジン、最高出力653PS(480kW)/5,400-7,200rpm、最大トルク650Nm/1,600-5,000rpm、リチウムイオン・バッテリー容量29.5kWh、電気モーター出力197PS(145kW)、電気モーター・トルク280Nm、システム・トータル最高出力653PS(480kW)、システム・トータル最大トルク800Nm
※欧州仕様値。
関連情報:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/m-series/xm/2022/bmw-xm-overview.html
構成/土屋嘉久
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みんなのコメント
恥ずかしくて乗れんわ。