F1第11戦ドイツGPの決勝レースが行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが大逆転で今シーズン4勝目を上げた。
今回のレースでは、金曜日の時点で新しいPU(パワーユニット)コンポーネントを投入したダニエル・リカルド(レッドブル)がペナルティを受け19番手からのスタートに。決勝レース前にPUの全エレメントを交換したピエール・ガスリー(トロロッソ)もペナルティにより最後尾スタートとなった。
F1初!? フェルスタッペン、ホッケンハイム1コーナーをアクセル全開で通過
スタート時のタイヤ戦略は、上位10台が予選Q2で使用したウルトラソフトタイヤ、11番手以下はエステバン・オコン(フォースインディア)がウルトラソフト、リカルドがミディアムタイヤ、それ以外のマシンがソフトタイヤとなった。
ポールポジションからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がホールショットを奪い、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、キミ・ライコネン(フェラーリ)とトップ3は変わらず。その後ろではニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)がひとつポジションを上げた。一方ロマン・グロージャン(ハース)やカルロス・サインツJr.(ルノー)らはポジションを落とした。
14番手スタートのルイス・ハミルトン(メルセデス)は、13番手でオープニングラップを終えると、5周目にはトップ10までポジションを上げた。
先頭を走るベッテルは1分17秒台のファステストタイムを連発したものの、周回数が10周を迎える前にそのペースは18秒台に下がった。また後方では、早くもリヤタイヤの厳しさを訴えるドライバーも出てきていた。
そんな中、14周目の終わりにまずはライコネンがピットイン。ソフトに履き替えて4番手でコースに戻った。この時点でハミルトンは5番手を走行していた。
19周目にはヒュルケンベルグがピットに入り、ミディアムに交換。ケビン・マグヌッセン(ハース)やサインツJr.、グロージャンもその後ピットストップを行い、ミディアムに交換した。同じタイミングでピットストップを行ったシャルル・ルクレール(ザウバー)はソフトを履いてコースに戻った。
コース上では接近戦が繰り広げられており、グロージャンやセルジオ・ペレス(フォースインディア)、サインツ、ランス・ストロール(ウイリアムズ)他による11、12番手争いが続いた。あわや接触というシーンも見られたが、ここはグロージャンが抜け出して11番手に浮上した。
26周目には先頭を走るベッテルがピットイン。この直前にライコネンが猛プッシュし、ソフトに履き替えてコースに戻ったベッテルの前で3番手をキープした。29周目にはボッタスもピットインし、フェラーリ同様ソフトに履き替えた。
この29周目には、6番手までポジションを上げていたリカルドがコース上でストップ。リカルドはパワーを失ったことを報告し、チームからは無線でマシンを止めるよう伝えられていた。
30周目にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がピットストップを行う。上位勢ではハミルトン以外がタイヤを交換した状況となり、この時点での隊列はライコネン、ベッテル、ハミルトン、ボッタス、フェルスタッペンというトップ5となった。
アロンソが31周目の終わりにピットイン。一方チームメイトのストフェル・バンドーン(マクラーレン)は、36周目に一時スローダウンしたがそのまま走行を続けた。
トップのライコネンは、レースの折り返しを前にタイヤの厳しさを訴えた。約1秒後ろを走るベッテルは何度かタイヤをロックさせつつ、時折前に出られないことへの苛立ちを見せながらライコネンを追っていた。ここでチームは、ライコネンに対してふたりともタイヤが厳しいこと、ベッテルとは別の作戦を採っていることを伝え、ライコネンがポジションを譲るような形で39周目にベッテルがトップに浮上した。
レース中盤を迎える頃から、「レース中に雨が降る」という無線が各チームで飛び交っており、ハミルトンは雨が降り始めるまでタイヤ交換を待つような姿勢だった。しかしタイヤが保たなかったのか、42周目にピッストップを行いウルトラソフトに履き替えた。
するとその直後、ターン6で雨が確認された。すぐさまルクレール、アロンソがインターミディエイトタイヤに、ガスリーがフルウエットタイヤに交換した。上位ではフェルスタッペンもインターミディエイトに履き替えたが、次第に雨は弱まっていき、この4人は再度ピットインしドライタイヤに戻した。
しかし再び雨が強まり、ドライタイヤで挙動を乱すマシンが増え始めた。ライコネンもタイヤがグリップせずに、ボッタスに先行を許し、さらには1秒後ろにハミルトンも迫っていた。
その直後、53周目には先頭を走っていたベッテルがターン13でまさかのクラッシュを喫してしまう。これでセーフティカーが出動し、この間にボッタスとライコネンがウルトラソフトに交換。ハミルトンがトップに浮上し、ここでメルセデスが1-2体制を築いた。
58周目にレースが再開され、ハミルトンよりもフレッシュなタイヤを履くボッタスが迫り、一度は横並びになるも、ハミルトンも必死にポジションを守る。さらに背後にはライコネンが迫り、ボッタスはポジションを守る走りに切り替えた。
終盤、ハミルトンは1分15秒台のファステストタイムを連発して快走し、ボッタスを引き離していく。コーナーによっては大きな雨粒が落ちる場所もあったが、ハミルトンは最後まで問題なく走り切り、14番手からの大逆転優勝を飾った。ドライバーズランキングでもノーポイントに終わったベッテルを逆転し、再びハミルトンが首位に立った。
ボッタスが2位に入り、メルセデスの母国で1-2を達成。3位にライコネン、4位にフェルスタッペンという上位3チームの結果となった。
ベッテルと同じく母国グランプリを迎えてたヒュルケンベルグが5位に入賞し、今シーズンのベストリザルトを記録した。ペレスが6位、オコンが7位とフォースインディアが揃って入賞を果たしている。
リスタート後は熾烈なトップ10争いが行われ、8位にグロージャン、9位にマーカス・エリクソン(ザウバー)、10位にサインツJr.という並びでチェッカーを受けた。しかし、サインツJr.はセーフティカー出動中に他車を追い越したとして10秒のタイムペナルティが科された。そのため11位でフィニッシュしたブレンドン・ハートレー(トロロッソ)の順位が繰り上がり、ハートレーは第4戦アゼルバイジャンGP以来となる入賞を果たした。
ハートレー以下はマグヌッセン、サインツJr.(ペナルティにより12位)、バンドーン、ガスリー、ルクレール、アロンソまでが完走となった。
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