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0円でクルマが速くなる! 「軽量化」という効果絶大なチューニングとは

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0円でクルマが速くなる! 「軽量化」という効果絶大なチューニングとは

タダなのに効果バツグン!! サーキットで役立つ軽量化メニュー5つ

 走る、曲がる、止まるのすべてに効果があり、おまけにタダという夢のようなチューニング。それは誰もが思い浮かぶとおりクルマの軽量化で、不要な純正パーツを外すだけと手間はかからないし、タイヤやブレーキの負担も減るなど一石二鳥なのだ。エンジンや足まわりのカスタムほど劇的な変化はないが、有名な『チリも積もれば山となる』のコトワザどおり、小さな軽量化を繰り返せば戦闘力は大幅にアップする。そんなコストパフォーマンス絶大なメニューを紹介しよう。

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軽量化カスタム01:スペアタイヤなどの無駄な積み荷を降ろす

 まずは基本中の基本でスペアタイヤや工具、フロアマットなどはすべて降ろすのが鉄則。軽さはモチロンだが走行中に車内で荷物が動くのは気が散るし、転がり落ちてペダルの奥に挟まったりしたら危険なこと極まりない。サイフや携帯電話はグローブボックスに入れて、ほかはピットなどの待機場所に置いておくこと。

軽量化カスタム02:意外と重たい純正シートの取り外し

 続いては運転席を除くシートだ。助手席は比較的すぐ外せるうえ結構な重さがあり、リヤも座面と背もたれを合わせればそれなりになる。しかしながら、重量が運転席側に大きく偏ることで、クルマの挙動が変わってしまう可能性も少なからずある。場合によっては外さない方が安心して走行できたり、足まわりの再セットアップが必要になるかもしれない。

軽量化カスタム03:内張り&アンダーコート剥がし

 次は人が乗らない部分の内張りやアンダーコート。ただし知ってのとおり内張りは大半が樹脂製で、残念ながら極端な軽量化には繋がらない。アンダーコートも手作業で根気よく剥がさなければならず、しかも断熱材がなくなることで車内の温度は段違いに上がる。

 排気系のレイアウトによっては靴底が溶けるとも言われ、元に戻すのも困難なので作業する前にじっくり考えよう。また運転席のドア内張りなどクラッシュしたとき、乗員にダメージが及ぶような場所は外さないこと。

軽量化カスタム04:給油するガソリンの積載量調整

 もうひとつ重量に大きく影響するのはガソリンだ。レースでは決勝の周回数を走り切るだけの量、予選はさらに少なくするのが常識といっていい。ガソリン1Lの重さが約75gだとすると、40Lと15Lでは20kg近い差になってしまう。

 燃料タンクが偏ってガス欠の症状が出ないようにする配慮は必要だが、これほどの重量をほかの方法で削るのは至難の業というしかない。自分のクルマがどれほどの残量でガス欠の症状を起こすか、そして全開で走ったときの燃費はどれくらいかを把握していれば、これほど手軽で大幅に重量を削れるメニューはないはずだ。

軽量化カスタム05:エアコンなど禁断の快適装備取り外し

 最後はサーキット専用のマシンにしか薦められないけど、究極の手段でエアコンやヒーターなど快適装備の取り外し。単純な重さだけじゃなくフロントタイヤの前方、つまりオーバーハングと呼ばれる部分に位置し、そこの軽量化はハンドリングにも影響を及ぼす。ただしサーキットとはいえエアコンが使えないのはリスクもあり、寒い冬にヒーターがなければ休憩中に車内で暖も取れないので注意しよう。

 ちなみに絶対にNGなのは安全に影響のある部分を軽量化することで、具体例を挙げればフロントバンパー内にあるレインフォースや、側面からの衝突に際しドライバーを保護するサイドドアビームなど。だいぶ昔の話だが、軽量化を意識しすぎてブレーキペダルを削ったドラッグ仕様のクルマが、400mを走り切ってからのスピード域でフルブレーキングしたらペダルが折れてしまい、ドライバーの生命こそ無事だったものの車両は原型を留めないほどの事故を見たことがある。

 以上のようにタダでできる軽量化は多くあり、得られる効果が大きいことも確かな事実だ。副作用ともいえるリスクや安全に影響のない場所、削ったら危険な場所を把握したうえで楽しんでほしい。

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