フルモデルチェンジ 第3世代へ
2022年5月にグローバルデビューを飾った新型レンジローバー・スポーツ。その実車がついに本邦上陸を果たし公開された。
【画像】最後の内燃機関搭載モデル?【第3世代レンジローバー・スポーツの内外装を詳しく見る】 全128枚
レンジローバー・スポーツは2005年に初代がデビューしており、今回のフルモデルチェンジにより3世代目へと刷新を遂げることになる。
21世紀に入りエアサスなどの技術革新が進んだことで、クロスオーバーSUVをスポーティな方向に味付けするというブレークスルーが発見された。
この流れに反応したランドローバーが送り出したラグジュアリーパフォーマンスSUVが初代レンジローバー・スポーツだった。
すぐにマーケットの中で存在感を現したスポーティなレンジローバーは性能を研ぎ澄ませ、ジャガー・ランドローバーの最上級グレードであるSVRの誕生にも貢献している。
おそらく内燃機関を搭載したモデルとして最終世代になるであろうレンジローバー・スポーツ。その仕様をチェックしていこう。
「スポーツ」ならではのスタイル
新型レンジローバー・スポーツのスタイリングは前年に登場した新型レンジローバーと同様、ドアハンドルがボディにぴったり収まるなどフラッシュサーフェイスが徹底されている。
フロントはブラックアウトされた細長のグリルとヘッドライトユニット、そしてシュッと切れあがった精悍なデイタイムランニングライトによりひと目でスポーツとわかる。
レンジローバーと比べるとリアオーバーハングが切り詰められ、ルーフラインの後端を低くすることでスピード感を表現したスタイリング手法は先代から受け継がれたものだ。
室内はダッシュパネルの雰囲気こそレンジローバーと酷似しているが、よく見ると3スポークのステアリングやなだらかに傾斜したセンターコンソールなどにより「スポーツ」用の差別化が施されている。
ダッシュ中央でフローティングしているように見えるモニターは13.1インチのハプティック(触覚)フィードバック機能付き。インフォテインメントシステム「Pivi Pro」を標準で装備している。
レンジローバーは3列シート仕様もあるが、スポーツは2列、5人乗りとなっている。
EVに備えたアーキテクチャー
新型レンジローバー・スポーツの骨格はMLA-フレックスを採用している。
レンジローバーと共用となる最新のアーキテクチャーの素材はアルミニウムが中心で、レンジローバー・スポーツの場合は先代に比べねじり剛性が35%も向上しているという。
またMLA-フレックスは内燃機関モデルのみならずフルEVにも対応可能な設計となっており、実際にランドローバーは、レンジローバー・スポーツのフルEV版を2024年にデビューさせると宣言しているのである。
走行性能を統括するのはインテグレーテッドシャシーコントロールシステムだ。48Vシステムによるダイナミックレスポンスプロ(アクティブロールコントロール)や四輪操舵システムはレンジローバーでも聞き覚えがある装備だが、スイッチャブルボリュームエアスプリングは今回が初採用となる。
オンロードのイメージが強いスポーツだが、45°の傾斜を上ったり、水深1mの渡河も可能。またACCにオフロードモードが追加されたこともランドローバーとして初となる。
ディーゼルMHEV 1本で勝負?
日本市場に導入されるMY23のレンジローバー・スポーツ。
そのラインナップはSから最上級のオートバイオグラフィーまで5つのグレードが揃う。
だが搭載されるパワートレインは今のところすべてD300。
このエンジンはすでにさまざまなランドローバーに搭載されている最高出力300psの3L 直6ディーゼルのマイルドハイブリッドである。
駆動はもちろんAWDでランドローバーの最新世代のインテリジェントオールホイールドライブシステム(iAWD)を採用している。
まだ日本導入は発表されていないが、ラインナップ中で唯一のガソリンユニットであるP530(4.4L V8ターボ)も存在。
ピュアなガソリンエンジンを味わいたいという人のチョイスはこの一択になるはずだがレンジローバーでは3年分のV8モデルの予約がすでに一杯の状態になっている。このためレンジローバー・スポーツのV8モデルの上陸も不透明なままだ。
実は豊富なパワートレイン
新型レンジローバー・スポーツのカタログモデルのパワートレインは、今のところD300こと3Lのディーゼル直6 MHEVのみ。
だがそれ以外にも、先にあげたP530(4.4LガソリンV8ターボ)、P400(3.0Lガソリン直6MHEV)、P440eとP510e(ともに3.0LガソリンPHEV)、という豊富なラインナップが揃う。ここにさらにフルEVが加わるのだ。
ちなみにP400は限定モデルというかたちで導入されることになっている。限定160台(すでに受注は終了)のローンチエディションがそれで、現状日本市場に導入される唯一のガソリンモデルということになる。
PHEVはP440eを例にとると、その航続距離は740kmに達する。そのうちの113kmがEV走行により稼げるマイレッジだという。
実際の使用状況に近い例では、厳冬期にシートとステアリングホイールを温め、ヒーターをオンにした状態でも80km以上のEV走行が可能だという。
バッテリーは急速充電にも対応しているが、家庭用の普通充電でも5時間以内に充電を完了する。
兄と比べるとリーズナブル
レンジローバー・スポーツの車両価格はレンジローバーのそれと比べると魅力的なものだ。
ベーシックモデルのレンジローバー・スポーツSは1068万円~となっているが、同じくD300ユニットを搭載したレンジローバーのエントリーモデルであるSEは1687万円にもなる。
レンジローバー・スポーツの最上級グレードであるD300のオートバイオグラフィーでも1457万円なので、両者を比較した場合にはスポーツの方がずいぶんとリーズナブルに感じられるのである。
上陸を果たしたばかりの新型レンジローバー・スポーツ。AUTOCAR英国編集部が2022年の9月に高い評価を与えていた話題のニューモデルが日本の路上でどんなパフォーマンスを見せるのか、今から楽しみだ。
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