ムジェロ・サーキットでMotoGP第7戦イタリアGPが開幕。初日のフリー走行1回目では、アプリリアのマーベリック・ビニャーレスがトップタイムを記録した。
カタルニアGPから連戦で行なわれるイタリアGP。ドゥカティ、そしてアプリリアにとっては母国戦であり、彼らにとって気合の入る一戦となる。
■ビニャーレス、2025年以降もアプリリア残留で決まり……じゃない? 「ベストな選択肢をよく考える必要がある」
イタリアGP最初のセッションは序盤ヤマハのアレックス・リンスがタイムシートのトップに。リンスのタイムは1分46秒台後半と、1分44秒855のラップレコード(2023年/フランチェスコ・バニャイヤ)と比較すればまだまだ削って行く余地があるものだったが、最近では見られなかった形でセッションが始まった。また序盤にはチームメイトのファビオ・クアルタラロも5番手に並んだ。
なおヤマハは前戦カタルニアGPで投入した新エアロパッケージなどを試すプライベートテストをここムジェロで行なっているため、データ面でアドバンテージがあることも確かだった。
ただリンスはFP1開始から10分が過ぎた頃にターン1で転倒。怪我はないようだったが、マシンを破損させてしまった。
リンスの転倒後、トップタイムはマルク・マルケス(グレシーニ)が1分46秒587まで更新された。またカタルニアGPで”覚醒”した走りを見せたラウル・フェルナンデス(トラックハウス)が、今回も好調な滑り出しを見せておりFP1折り返しのタイミングでは7番手に続いた。
その後は大きなクラッシュやアクシデントも無く、FP1はごく順調に進行。残り時間が10分を切った所でペドロ・アコスタ(GASGAS)がアタックに向かうと、1分46秒459をマーク。暫定トップタイムとした。
FP1終盤、各ライダーがアタックに入ると、ビニャーレスが残り4分で1分46秒140と大きくタイムを更新。ドゥカティファクトリーチーム昇格報道で注目を集めるホルヘ・マルティン(プラマック)も、ここに来てしっかりと自己ベストを更新し始めた。
残り2分、自己ベストを更新しそうなペースで好調な走りを見せていたアコスタが転倒。アコスタは序盤戦では転倒が少なかったが、ここ数戦で転倒が続いてしまっている。
FP1最後のアタックでは、クアルタラロが自己ベストを刻んだが、ビニャーレスには0.188秒及ばす。セッショントップがビニャーレス、2番手クアルタラロ、そして3番手がフランコ・モルビデリ(プラマック)という並びとなった。
なおヤマハはリンスも9番手タイムを記録しており、2名共にトップ10圏内に食い込んだ。ポイントリーダーのマルティンは5番手、マルク・マルケスが6番手に続いた。バニャイヤは9番手だった。
日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)は、21番手タイム。ホンダ陣営ではルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ)の19番手が最上位となっており、ヤマハには差をつけられてしまった。
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