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アウディ RS 5 クーペとRS 5 スポーツバックがアップデート。デザインや車載システムを最新基準へ

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アウディ RS 5 クーペとRS 5 スポーツバックがアップデート。デザインや車載システムを最新基準へ

Audi RS 5 Coupe/RS 5 Sportback

アウディ RS 5 クーペ/RS 5 スポーツバック

アウディ RS 5 クーペとRS 5 スポーツバックがアップデート。デザインや車載システムを最新基準へ

兄貴分のRS6やRS7に通じる最新デザインを獲得

アウディは、2019年12月10日にRS 5 クーペとRS 5 スポーツバックの改良新型をドイツ本国で発表。近日中にドイツ及び欧州各国で販売を開始する。車両価格は8万3500ユーロ(約1006万円)からのスタートとなる。

改良のハイライトは、「エクステリアデザインの刷新」と「車載インフォテインメントシステムのインターフェース見直し」の2点。見栄えと使い勝手を最新のアウディ基準へアップデートすることで商品力をさらに押し上げた格好だ。

エクステリアでまず目を惹くのが、幅広くフラットになったシングルフレームグリル。すっきりとして潔い顔つきは、兄貴分のRS 6やRS 7に通じるデザインだ。さらに、1984年に登場した伝説のアウディ スポーツ クワトロに着想を得た3分割スリットをグリル上方に設けた。また、RS 5 クーペにはCFRP製ルーフを採用することで、車重をおよそ4kgほど軽減している。

マトリクスLEDも迫力のダークベゼル仕様に

専用のフェンダーを装着することで、ベース車比で前後ともにプラス40mmずつ幅が広がっており、いかにも逞しいスタンスが生まれている。レーザーライトを備えたマトリクスLEDヘッドランプもオプションで用意するが、ベゼルをダーク仕様とし、RSファミリーの一員らしい精悍な目つきを強調した。グリル両脇のエアインテークも五角形の大開口デザインとすることで、これまで以上に押し出しが増している。

サイドシルやリヤディフューザーの意匠も変更。グロスブラックやつや消しアルミニウム、カーボンなどでボディ各部を装うパッケージオプションも用意する。フォーリングスやRSロゴをブラック仕様にすることも可能だ。ボディカラーにはターボ ブルーとタンゴ レッドを新たに追加している。

ロータリー型スイッチをやめた最新MMI

インテリアのデザインでは、水平基調のラインとダークトーンをさらに強調。アルカンターラとレザーのコンビネーションシートが標準で、オプションでナッパレザーシートを選択することもできる。ステアリングホイールやセレクターレバー、ニーパッドはアルカンターラ仕上げとし、レッドもしくはグレイのステッチを組み合わせる。

インフォテインメントをはじめとしたあらゆるコントロールを司るのは、従来のセンターコンソールに置かれていたロータリー型スイッチに代わり、音響フィードバックを備えたタッチレスポンス操作システム。ダッシュボード中央では10.1インチの新しいMMI(マルチメディア インターフェース)タッチディスプレイが存在感を主張。大型ディスプレイは、ドライバー側にやや傾斜して設置している。RSモニターを呼び出せば、駆動システムコンポーネントの温度やG、タイヤの空気圧と温度などを確認できる。

RS専用のグラフィックを採用したバーチャルコクピットも

メーターパネル全体を高精細ディスプレイで構成するアウディ バーチャル コクピットもオプションで用意。RS専用のディスプレイも選択可能で、出力やトルクの状態や油温、ラップタイム、加速度などを表示できる。回転数がレブリミットに達する際は、ディスプレイ上にライトを点灯してドライバーにシフトアップを促す。オプションで用意するヘッドアップ ディスプレイもRS専用のグラフィックとなり、同様のインジケーター機能も表示される。

RS 5 クーペ及びRS 5 スポーツバックの走行モードは、コンフォート/オート/ダイナミック/エフィシェンシーに加え、RS 1及びRS 2を選ぶことができる。RS 1とRS 2は、エンジンやトランスミッション、パワーステアリング、サスペンション、スポーツディファレンシャルなどの設定をカスタマイズできるモードで、スイッチひとつで自分仕様のセッティングに切り替えることができ、同時にバーチャルコクピットもRS専用画面へ切り替わる仕組みとなっている。

トップレンジのMMIナビゲーション プラスのメインユニットは、第3世代のモジュラー インフォテインメント プラットフォーム「MIB 3」を採用。リアルタイムの交通情報を得ることができるのはもちろんのこと、数々のオンラインサービスを利用することができる。

450ps、600NmのV6ツインターボ+クワトロの最強コンビ

RS 5 クーペ及びRS 5 スポーツバックに搭載するのは、ハイパワーと高効率を両立した、2.9リッターV型6気筒ツインターボ TFSIガソリンユニット。450psの最高出力を叩き出し、わずか1900rpmという低回転域から600Nmのトルクを発生する。いずれのモデルも0-100km/h加速はわずか3.9秒、最高速は250km/hでリミッター制御されるが、RSダイナミックパッケージを装着すれば280km/hに引き上げられる。

2.9リッター TFSIの2基のターボチャージャーは各シリンダーバンクに割り当てられ、最大1.5barの過給圧を生成。90度のVバンクの内側にターボチャージャーを設置し、内側に排気、外側に吸気を据えたレイアウトにより、排気経路を短縮し構造自体をコンパクト化している。低負荷時には吸気バルブを早閉じするミラーサイクル(同社は「Bサイクル」と呼ぶ)を採用し、負荷が高くなるとリフトは6mmから10mmに、開弁時間もクランク角を200度に増やして掃気効果を高める仕組みだ。

V6 TFSIユニットには8速ティプトロニックを組み合わせ、フルタイムの四輪駆動システム“クワトロ”を通じて路面へトルクを伝達。リヤにオプションでスポーツディファレンシャルを搭載すれば、左右輪間のトルク配分をアクティブ制御され、よりスポーティなハンドリングを実現する。ちなみにステアリング両脇に備わるアルミニウム製パドルも従来に比べて大きくなり、従来に増して正確な操作がしやすくなった。

油圧で姿勢変化を制御する画期的機構「DRC」も搭載可能

クーペ、スポーツバックいずれもRSスポーツ サスペションが標準。油圧制御によりロールやピッチングを抑制するダイナミック ライド コントロール(DRC)を装備したRSスポーツ サスペンション プラスはオプションで用意する。後者はダンパー特性を3段階に変更することが可能なことに加え、クルマがコーナリング中、あるいはワインディングロードを走行中、ダンパー特性を変化させることによって縦軸(ロール)と横軸(ピッチ)に対する車両の動きを大幅に減少する。

片側のダンパーはそれぞれがセントラルバルブを備えた2本の個別のオイルラインを介して、車体対角線上にあるダンパーと接続。リヤアクスル近くに取り付けられたバルブは、内部ピストンを介して必要なオイルの補正量を供給する。ピストン後方にはガスを封入したコンポーネントを装着している。

コーナリングが始まってサスペンションがストロークすると、セントラルバルブを介して対角線上のダンパーとの間にオイルフローが発生することによって減衰力が発生。片側のダンパーが緩衝すると、減衰特性はロールとピッチの動きがほぼ完全に相殺されるように変更される。瞬時に反応するこのダンパーシステムによって、アウディのRSモデルはコーナリング時における優れた操縦安定性を実現している。

RSシリーズ誕生25周年の節目に

改良を受けたRS 5 クーペ及びRS 5 スポーツバックは19インチホイールが標準。20インチホイールは3種類のデザインをオプションとしてラインナップし、ひとつはグロスブラック、その他はつや消しブロンズ仕様となる。ブレーキキャリパーは標準がブラックもしくはレッド仕上げで、カーボンファイバーセラミックブレーキをフロントへ装着した場合、キャリパーはグレイ、レッド、ブルーのいずれかに塗装することができる。

アウディ スポーツ GmbHのマネージング・ディレクターのオリバー・ホフマンは語る。「RS 5 クーペ及びRS 5 スポーツバックの改良は、RSシリーズの25周年を締めくくるのにふさわしい出来事といえるでしょう。この2台はフルタイムの4WD機構“クワトロ”のおかげで、セグメントの中で唯一無二といえる存在感を築き上げているのです」

RS 5 クーペ、RS 5 スポーツバックの改良新型モデルの日本導入時期および価格は未定。

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