2022年1月12日、レクサスは最上級クラスに位置するSUV「LX」のフルモデルチェンジを実施、同日正式発売した。レクサスLXはランドクルーザーのレクサス版として1996年に初代型が北米で誕生、新型となることで4代目となる。
LX600…12,500,000円
LX600…“OFFROAD” 12,900,000円
LX600…“EXECUTIVE” 18,000,000円
新型レクサスLXは全車指紋認証標準装備「レクサスは盗みやすくて高く売れる」その汚名を晴らせるか?
以下、新型LXの概況を速報としてお届けします。
文/ベストカーWeb編集部
写真/LEXUS
[gallink]
■より長く、より広く、より低くなった新型
新型LXは、高い耐久性や悪路走破性を維持するため、伝統の「ボディオンフレーム構造」を維持しながら、新GA-Fプラットフォームの採用や約200kgの軽量化、デジタル開発による高剛性ボディの実現などを通じてクルマの素性を根本的に刷新。また、高出力で高トルクのV6、 3.5Lツインターボガソリンエンジン(ランドクルーザー300に設定されたディーゼルエンジン仕様は設定なし)や電子制御ブレーキシステム(ECB)、電動パワーステアリングシステム(EPS)を搭載することで、「タフさ」と「高級感」を両立している。
新型レクサスLX発表発売。ノーマル仕様で1250万円と、国産SUV最高級モデルとなる。レクサスは2035年までにすべての販売車種を純EVとする…と発表しているので、モデルサイクルを考えるとこれが最後のガソリン仕様のLXとなるだろう
新型レクサスLXのボディサイズは以下のとおり、より長く、より広く、より低く、パワフルに生まれ変わった。
【新型LX主要諸元】
全長/5,100(+20)mm
全幅/1,990(+10)mm
全高/1,885(-25)mm
ホイールベース/2,850(±0)mm
パワートレーン/3.5L V型6気筒インタークーラー付ツインターボ
最高出力/305kW(415PS)
最大トルク/650N・m
タイヤサイズ/18・20・22インチ
車両重量/2,540~2,600kg
そして新型LX最大の特徴のひとつが「顔」。
レクサス車のアイデンティティであるスピンドルグリルを、七組のフローティングバーで立体構造を作って表現。サイドラジエーターグリルも冷却性能を確保するため開口部を大きくとって整流効果の高い形状としている。またヘッドライトはL字型のクリアランスランプ(デイタイムランニングランプ機能付)を立体形状へと進化させ、さらにインナーレンズを二重化し、それぞれに異なる段差を設けている。
押し出しの強いフロントマスク。近年このクラスのSUVは「どれが一番怖い顔か」を競っているようだ…
結果的にどこから見てもレクサス車でありながら、新しさと高級感、力強さ、そしてなにより「ただものではない感じ」を醸し出している。
■令和の最高級車!! モチーフは「鷹」
今回の新型LXの目玉のひとつが新グレード「EXECUTIVE」の設定。なんとこのサイズ(全長5m超)とこの価格(1800万円!)で4人乗りという贅沢仕様。令和の大金持ちのアイコンはLXのこの仕様となりそう。
“EXECUTIVE”専用シート(リア2座)。最高級の乗り心地だというので、なんとか試乗してみたいが…
助手席を前方に移動させリアシートディスプレイを倒せば(後席からの)前方視界が開け、さらにオットマンも装備。EXECUTIVE専用のリヤシートが用意されており、クッションの臀部やシートバックには振動吸収性に優れたソフトウレタンを使用。読書灯、リヤシートディスプレイ、専用のオーディオシステムなどを標準装備。蓋つきカップホルダー、DC電源、USB、ヘッドフォンジャックなども用意される。
また、寄木細工の繊細な美しさが映えるオーナメントパネル「鷹羽(たかのは)」を新規開発。鷹の羽根の紋様をモチーフにして、日本の匠が三種類の杢を重ねた素材を、角度を変えながら三度にわたり切削を行うことで「鷹羽」の紋様を浮かび上がらせているとのこと。
かつてのセンチュリーのポジションに、新型LXが就くということだ。
またLXといえば「地域によっては5台に1台が盗難にあう」という恐るべきモデル。その対策もあって、LEXUS初の指紋認証スタートスイッチを全車標準装備で採用した(スマートキーを携帯し、ブレーキを踏みながらスタートスイッチ中央の指紋センサーにタッチすると、車両に登録された指紋情報と照合。指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない機構)。
もちろん先進安全技術も快適装備も満載の新型レクサスLX、2022年1月14日から幕張メッセ(千葉県)で開催される東京オートサロンに出展予定だというから、そこで実車を確認できる。はやく試乗してみたい。
[gallink]
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