10月12日に開催されたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第11戦『モチュール・プチ・ル・マン』を終えたあと見事、2024年のIMSAチャンピオンに輝いたフェリペ・ナッセは、ポルシェは今季のシリーズで「すべての条件を満たした」と語った。彼は同じくGTPドライバーチャンピオンとなった僚友のデイン・キャメロンとともに、ドイツのメーカーにとって素晴らしい一日をを演出するのに貢献した。
土曜日にミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで開催された、シーズンを締めくくる10時間レースで、ポルシェは計9つのタイトルを獲得した。主なタイトルはナッセとキャメロン(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ/7号車ポルシェ963)のGTPドライバーズチャンピオン、ローリン・ハインリッヒ(AOレーシング/77号車ポルシェ911 GT3 R)のGTDプロドライバーズチャンピオン、彼らが所属する組織のチームチャンピオンだ。
チップ・ガナッシ・キャデラックが有終の美。GTP王座はポルシェ・ペンスキーが獲得/IMSA最終戦
さらに、ポルシェはGTPとGTDプロの両クラスでマニュファクチャラーズタイトルを獲得し、ミシュラン・エンデュランス・カップでも追加のタイトルを獲得した。
チーム・ペンスキーにとっては6度目、ポルシェにとっては2005年から2008年のALMSアメリカン・ル・マン・シリーズのLMP2タイトルに続く4度目のIMSAタイトル獲得となり、ロジャー・ペンスキー傘下の組織としてはモータースポーツ全体で45回目のタイトル獲得となった。
「それがすべてを意味している」と元F1ドライバーのナッセはSportscar365に語った。「すべての努力を表している。我々が持っていた疲れ知らずの瞬間と、ハードワークのすべてを意味しているんだ」
「個人的なレベルでは、このプログラムに参加したとき『なぜプログラムに参加したいんだ?』と聞かれたことを覚えている」
「僕は『君たちと一緒に歴史を作りたいんだ。つまり、君たちがしたすべての発言を見てほしい。僕は歴史を続けたいんだ』と答えたんだよ。そして、今ここにいる」
「2022年は発展期だった。2023年は難しいシーズンだった。2024年になると我々はプログラムのペースを完全に変え、ついにすべてを成し遂げ、可能な限りの優勝を果たした」
「それこそが僕がここにいる理由であり、ポルシェとペンスキーというふたつのビッグネームを代表している理由なんだ。ドライバーとして、そしてひとりの人間として、この瞬間は間違いなく大切にすべき特別な瞬間だ」
「振り返ってみると、僕たちはすべての条件を満たし、レース当日には結果を出すためにそこにいた。何度も優勝争いに加わり、そして今ここにいる」
4度目のIMSAタイトルを獲得したキャメロンは、デイトナ24時間とワトキンス・グレン6時間で優勝し、2レースを除くすべてのレースで表彰台を獲得したこの1年は「完璧に近い」シーズンだったと語った。
「このシリーズのレースで優勝するためには、毎週末トップ3かトップ5に入る必要があると思うが、僕たちはそれをほぼ達成した」
「(チャンピオンシップを獲得するには)僕らのように2、3のレースで勝たなければならない。その中でもデイトナでの勝利はボーナスだし、いつも1年の始まりのターゲットになっている」
「個人的には、僕にとってそれは本当に大きな目標だったし、誰にとってもロレックス24で勝つことがその年のスタートの目標だと思う。だから、何を成し遂げたいかという点で、シーズンの始め方というのは、まさに最初から最後まで僕らがやったことそのものなんだ。その努力を誇りに思うよ」
■ローデンバッハ「これ以上ないほど良い結果」
ポルシェ・モータースポーツのボスであるトーマス・ローデンバッハは、シーズン終了時のリザルトをドイツメーカーにとって「非常に誇らしい」瞬間だと称賛した。
「トップクラスであるGTPですべてのタイトルを獲得し、これ以上のことはないよ。テーブルの上には何も残らなかった」
「ヴァイザッハ、マンハイム、モアーズビルのチーム全体とクルーの素晴らしいパフォーマンスがこの土台を築いた。これらの素晴らしい結果は偶然ではない。だからこそ、とても誇りに思うんだ」
「AOレーシングがGTDプロクラスでタイトルを獲得し、ラウリン・ハインリッヒがチャンピオンに輝いたことにも興奮している。我々が今日、そしてシーズンを通して何を達成したのか、それはこれから数日のうちに明らかになると思う」
さらに、ポルシェ・ペンスキーはGTPドライバーズ選手権とチーム選手権で1位と2位を獲得し、マシュー・ジャミネとニック・タンディの6号車は準優勝を果たした。
7号車のクルーと6号車のクルーによるワン・ツー達成について、ポルシェ・ペンスキーのマネージング・ディレクターであるジョナサン・ディウグイドは次のように語っている。
「私たちのチームはあらゆる面でトップクラスであり、すべての頂点にいる」
「最終戦で惜しくも優勝を逃したのは少々痛かった。10時間もの間、我々のクルマは非常に強かったし、最後はとても接戦だった。だが、もちろん、それは最高レベルでのわずかな不満だ。なぜなら、我々ははすべてのタイトルを獲ったのだからね」
「今は祝福するときだ。そして、次のシーズンのスタートに向けて前進していくときでもある」
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