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高速道路の「2023ツーリングプラン」バイク利用者60%大幅アップ!! 一方で「定率割引」は利用車減 条件厳し過ぎ!

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高速道路の「2023ツーリングプラン」バイク利用者60%大幅アップ!! 一方で「定率割引」は利用車減 条件厳し過ぎ!

新幹線開業効果? 前年比160%の利用増加率ナンバー1は「東海北陸道・北陸道コース」

 ETC搭載の二輪車を対象にした「2023ツーリングプラン」の利用件数は、前年より43%増の10万1627件でした。実施は11月末日まででしたが、この数字は4月1日~9月25日までの集計です。これに前年並みを見込むと、さらに3割ほど利用件数は伸びそうです。

【画像】「2023ツーリングプラン」利用件数(販売実績)を見る(6枚)

 ツーリングプランのコース内容は、毎年見直されて違うコースを設定していましたが、2023年の全20コースは前年同様。それでも、利用車は約3万件増えました。同じコースでも旺盛な需要が見込めたことになります。

 利用件数が最も多かったのは、NEXCO東日本の「東名・中央道コースミニ」でした。東名高速「東京IC」~「沼津IC」、中央道「八王子IC」~「甲府昭和IC」をカバーするエリアで2500円(2日間有効)。このコースは2022年も利用件数最多でした。そしてこのエリアを西寄りに拡大した「東名・中央道コースワイド」(3900円/2日間有効)も用意されましたが、この2つのコースが2トップでした。

 ツーリングプランは、広いエリアで料金が高い(といっても通常料金より割安)プランより、「安・近・短」のプランに人気があるとされていました。ところが、前年比で最も利用率が延びたのは「東海北陸道・北陸道コース」(5100円/3日間有効)です。9月25日時点で2285件(前年比160%)と、すでに2022年11月末日までの年間の利用車数を上回っています。

 じつは、全20コースのうち19コースが前年より利用車が増えていて、唯一前年より利用を減らしたのが高松道、松山道など5つの自動車道を利用できる「愛媛・高知コース」(3100円/2日間有効)でした。それでも2023年の利用車は319件、前年比で9件減少しているだけなので、ツーリングプランは2023年も旺盛な需要を維持していると言えます。

「定率割引」は利用車減。厳しい割引条件に嫌気?

 一方、「二輪車定率割引」の利用車は前年より約2万1500件減の16万5838件でした。この割引は、普通車の通常料金の半額を目指す割引で、高速道路料金区分に実質的なバイク区分を設けることを目的にしています。利用期間はツーリングプランと同じで現状では土日祝日の利用に限定されていますが、期間中いつでも使えるツーリングプランより、利用車は多くなっています。

 この割引が開始されたのは2022年4月2日で2年目に入ったばかりですが、前年より大きく落ち込みを見せたのは大型連休のある5月でした。1年目のリピーターとなるべき利用車を引き止められなかった、という見方もあります。

 その原因のひとつが、1走行当たり走行距離100km以上という走行条件です。「目的地を通り過ぎて、わざわざ少し先のICを目指した」という話も聞きます。

 また、そもそも土日祝日には距離制限のない土日祝日割引が適用されるため「割引のメリットが薄い」という意見もありました。

 今回の集計は9月30日までの実績で、2023年の最終的な集計が終わっていないので、この減少についての評価は出ていませんが、業界でも「走行距離や曜日の制限を撤廃するべき」という意見が表明されています。

 2024年のツーリングプランと定率割引は、いままさにバイクユーザーを代弁する業界団体と国会議員、国交省、高速道路課が協議を続けています。

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みんなのコメント

25件
  • aid********
    もともとの二輪の高速料金が高すぎる。
    値下げしたらいいだけ。
  • wat********
    100kmは長過ぎでしょ
    精々、50km以上ならもっと利用者が増えると思う
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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