■自動車メーカーじゃないTHKがなぜEVプロトタイプを発表した?
第1回の開催となった「ジャパンモビリティショー2023」で機械要素部品メーカーのTHKは4人乗りのクロスオーバークーペ「LSR-05」を世界初公開しました。
どのような特徴があるのでしょうか。
【画像】「えっ…!」めちゃ豪華内装すぎる! 4人乗り斬新モデルを画像で見る!(39枚)
様々な自動車関連の先進技術製品を展開するTHKが公開したLSR-05は「ラグジュアリーでスポーティなデザイン、革新的な技術」をキーワードに開発されたモデルです。
この「LSR」という社名は、「Luxury・Sport・Revolution」の頭文字を表すとともに、同社が1972年に世界で初めて開発した「直線運動案内(ベアリングの回転運動に対し、直線運動をする転がり軸受)」の初代LMガイド「LSR」に由来していると言います。
さらに、「05」は創業50周年の節目という思いと、クルマの開発をスタートしてから5世代目という意味が込められています。
デザインは、カーデザイナーの中村史郎氏が最高経営責任者(CEO)を務めるSN DESIGN PLATFORM社が担当。
LSR-05のボディサイズは全長4995mm×全幅1965mm×全高1530mmとなり、全体的には4ドアセダンのような佇まいを持ちながらフロントはダイナミックかつエレガント、そしてリア周りはシンプルで大胆なデザインとなっているのが特徴です。
インテリアは、「モダン&コンフォート」をテーマにラグジュアリー感を演出する他、インパネはワイドディスプレイを採用したクリーンで開放感のあるデザインとなっています。
パワーユニットは、フロントに220kW(800V仕様)のモーター1基、リアにTHK独自開発の93kW(800V仕様)の可変磁束型インホイールモーター(enemo)を2基搭載した4輪ステア機構を搭載。さらに非接触給電システム(CLPS)も採用しています。
特に可変磁束型インホイールモーター(enemo)は、左右独立駆動により操縦安定性が向上する他、THKのRガイドをリアステアに組込むことで大きな舵角を有した4WSが可能となり、理想的な走行ラインに貢献できると言います。
さらにアクティブサスペンション(ALCS)、MR流体減衰力可変ダンパー(MRDT)、電動ブレーキ(ESB)などを搭載し、上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現しています。
車内に備わる「ステルスシートスライドシステム」は、シート座面内部とフロア接合部にLMガイド(直動案内)を配置することでフロアの完全なフラット化を可能としました。
さらに専用のアクチュエーターでスライドさせることにより、コンパクトな設置面積でありながら、ロングストロークが可能です。
このLSR-05について担当者は「THKが独自開発したEV向け先進技術が多数搭載されており、THKが目指す未来に向けた新しいモビリティの姿を表現しています。なおLSR-05の市販化の予定はなく、採用されている技術を使ったモデルが世の中に登場する可能性はあります」と説明しています。
※ ※ ※
ジャパンモビリティショー2023では各自動車メーカーも様々なEVコンセプトモデルをお披露目しています。
そうしたモデルに引きを取らないカタチでLSR-05のデザイン性の高さも注目されており、会場やSNSでも「LSR-05カッコいい」、「内装がスゴい」、「他のコンセプトよりも内装が豪華かも」という声が見受けられました。
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みんなのコメント
例えば某国EVなんてロードノイズがすごい、日産アリアはとても静かだった
シャシとかボディの設計や製造の精度が根本的に違うのだろう
デザインが良くてもぽっと出のEVには、ちょっと手を出しにくいな
それにEV業界の雲行きも怪しいしね