2025年のインディ500に参戦することが決まった佐藤琢磨が会見に応じ、同レース3勝目を目指す意気込み、そして今季のチーム体制について説明した。
2010年からインディカー・シリーズへの参戦を開始した佐藤。同年初めてインディ500に挑み、今年で16回目の挑戦となる。その間、2017年と2020年に優勝。今季はレイホール・レターマン・ラニガン(RLL)から、インディ500にのみ参戦することになった。
■ホンダ・レーシングスクールが、隆盛するカートシリーズと提携へ? 佐藤琢磨が視察「ここで頑張っている才能を応援できれば理想的」
「今年もインディ500に参戦できることになりました。スポンサーさん、ホンダさんを始め、本当に多くの方々のサポートをいただいて、今回このように発表することができました」
そう説明する佐藤。今の佐藤は、ひとりのレーシングドライバーとしてだけではなく、ホンダ・レーシングスクール・鈴鹿(HRS)のプリンシパル(校長)であったり、ホンダ・レーシング(HRC)のエクゼクティブ・アドバイザーだったりと、活動の幅が広がっている。
「昨年から、HRCの一員として、特に若手育成に力を入れながら、HRCの四輪レース活動全体を一緒に見させていただいています」
「HRSをはじめ、若手の育成に力を入れようとしているところで、自分自身が挑戦していくことが、後になってみれば意味のあることだったよねという風に思っていただけるような、そういう活動にしていきたいと思います」
とはいえ佐藤は、今年のインディ500もただ参戦するだけでなく、同レースでの3勝目を目指すだけだと断言する。
「当然、目標はシンプルに、インディ500での3勝目です」
「ただ参加するためだけに頑張っているわけではなく、勝利するためだけにやっています。昨年は予選がハイライトになってしまったのですが、チームが苦戦している中でも予選トップ10(10番手)に入れたことは、チームとしてもすごく誇り高いことだったと思います」
「今年は、体制を昨年よりも強化して、スポット参戦としては非常に恵まれた環境でチームが準備してくれていることに感謝しつつ、全力で頑張っていきたいと思います」
■今年は勝機を感じられる体制に
佐藤曰く、今季のインディ500挑戦の体制は勝機を感じられるものだという。インディ500への参戦を発表した際のプレスリリースで佐藤は「多くの懐かしい顔ぶれが揃う」とコメントしていたが、かつてインディ500を制した時のメンバーが、佐藤のマシンに多く関わるのだという。また、佐藤自身が主宰する”With you Japan”(東日本大震災で被災した子どもたちを支援するプログラム)を手伝い、中学生の頃から佐藤が知っているという須藤翔太氏も、佐藤のマシンのフロントエンドをメカニックとして担当するという。
「当然、勝機があるから(インディ500に)行くわけです。2020年に勝った時の、半分くらいの体制を整えることができます」
「もちろん全員同じというわけではないですけどね。でも8割近くが、何かしら今までに特別な経験というか時間を(一緒に)過ごしたメンバーで構成されているので、自分にとってはドリームチームのような形です」
「ひとりひとりのパフォーマンスはすごく高いと思います。精度を高めて、レギュラー陣に負けないようなチーム作りを、この1ヵ月半くらいでやっていきたいなと思います」
佐藤は以前、motorsport.comの取材に対し、「2月までにはインディ500参戦の発表をしたい」と語っていた。しかし発表されたのは3月も半ばになってからだった。発表までに時間を要した理由について尋ねると、佐藤は次のように説明した。
「本当に細かい調整が必要でした。僕もこの世界で長くやっていますから、プロとしてのチームとの交渉は一歩も引かずに、激しくやり合ってきました。そうしているうちに2月下旬になってしまったので、チームとしては決勝日まで75日(佐藤が乗るマシンのカーナンバーが75)というところまで待つか……ということになり、3月の発表になりました」
「契約上の交渉は続けてはいたのですが、マシンの準備はそれでは間に合わなくなってしまうので、実際には1月の時点で、チーム内での準備はスタートしていました」
「また日本で応援してくださるスポンサーの皆様には、2月中に継続ということを決めていただいておりました。本当に感謝しかないです」
「そういう意味では、自分としてはそんなに焦ることもなく、納得のいく形で進めたいなと思っていました」
■佐藤琢磨はいつまでインディ500に挑み続けるのか?
佐藤は今年48歳。前述のとおり若手育成の役割も担うようになっている。この日の会見では、「インディ500への挑戦はいつまで続くのか?」という質問も飛び出した。
佐藤はこれについて「そんなに長くないのは分かっている」と認めつつも、挑むごとに「また頂点に立ちたい」という想いが湧き上がるのだと説明した。
「レースが終わってチームと反省会をしていると、『今年は難しかったな』と振り返ることが続くけれども、時間が経つと『またやったら勝てるんじゃないか』と思えてきてしまうんです。そういう想いが強くある間は、自分としては挑戦を続けていきたいです」
「自分の想いだけではこのプロジェクトは進みません。賛同していただける多くのスポンサーさんのご理解がなければできないことです。でも幸せなことに、たくさんの方に応援していただくことができ、チームからも戻ってきてほしいと言ってもらえる。そういう多くの方の熱意があるんです」
「それが続く限り、自分は挑戦を続けたいと思っています」
「最近は若手や後進の育成というところに力を入れていますので、当然若い子たちのシートを奪うようなことはしたくないです。でも幸いなことに、インディ500という非常に特別なレース環境で、スポット参戦ながら多くのプラクティスの時間があったり、過去2勝しているという経験も十分に使えるとなれば、挑戦しないわけにはいきません」
「この先何回挑めるか、正直答えられないですけど、できれば今年もう一度頂点に立って、さて次は……というところにいきたいですね」
「ここ数年、スピードという面では時々良い走りができていますけども、レースでのトップ争いはできていません。まずはそこに戻るというのが、最初の目標になると思います」
「そういう形でのクルマ、チーム体制が整った時に初めて、勝利を意識して3勝目を目指していけると思います。でも期待感、ワクワク感がすごくあるので、とても楽しみです」
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みんなのコメント
アメリカでインディー覇者ってのは
ガチでヒーローだからね
ヨーロッパ圏でもレーサーは尊敬の対象で
ノリックや大ちゃんの訃報はトップニュースだと
現地人から聞いた いつもは陽気なヤツが
あんなに悲しいニュースはなかった
彼らは本当にボクらのヒーローだったんだよ
おばあちゃんもファンだったのに、と
その事にふれたら泣きそうな顔をしてた