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ランボルギーニ ウラカン テクニカにスペインで試乗──ヴィンケルマンCEOに次期モデルの話も聞いた|Lamborghini

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ランボルギーニ ウラカン テクニカにスペインで試乗──ヴィンケルマンCEOに次期モデルの話も聞いた|Lamborghini

ランボルギーニのV10エンジン搭載モデル「ウラカン」。2014年のデビュー以来、LP610-4(4WD)、LP580-2(2016~ 2WD)、LP640-4ペルフォマンテ(2017~ 4WD)、EVO(2019~ 4WD)、EVO RWD(2020~ 2WD)、STO(2020~ 2WD)と、走りの楽しさを追求した数々のモデルを登場させてきた。2023年からの電動化を前に、今年はウラカンのラストモデルの2台が登場する予定で、今回スペインで試乗したのはその1つである「ウラカン テクニカ」だ。舞台となったバレンシアサーキット(通称リカルド・トルモサーキット)には同社のステファン・ヴィンケルマンCEOも訪れていて、翌年から始まる電動化の話も聞くことができた。

Lamborghini Huracan Tecnica|ランボルギーニ ウラカン テクニカ

ランボルギーニ ウラカンEVOに試乗──オーバー3千万円に見合った走りが堪能できる|Lamborghini

ランボルギーニ ウラカン テクニカにスペインで試乗

ランボルギーニのV10エンジン搭載モデル「ウラカン」。2014年のデビュー以来、LP610-4(4WD)、LP580-2(2016~ 2WD)、LP640-4ペルフォマンテ(2017~ 4WD)、EVO(2019~ 4WD)、EVO RWD(2020~ 2WD)、STO(2020~ 2WD)と、走りの楽しさを追求した数々のモデルを登場させてきた。2023年からの電動化を前に、今年はウラカンのラストモデルの2台が登場する予定で、今回スペインで試乗したのはその1つである「ウラカン テクニカ」だ。舞台となったバレンシアサーキット(通称リカルド・トルモサーキット)には同社のステファン・ヴィンケルマンCEOも訪れていて、翌年から始まる電動化の話も聞くことができた。

Text by HARA Akira

サーキットも公道も見事にこなす万能選手

地中海に面したバレンシア「ラス・アレナス」ホテルのプールサイドで開催されたランボ主催のディナーの翌日は、全長4kmのバレンシアサーキットでのハイスピード走行に臨むことに。コースではプロドライバーが駆るSTOが前走車となり、「スポーツ」モードで1周してコースに慣れたら、すぐに「コルサ」モードに入れ替える。

最高出力640hp/8,000rpm、最大トルク565Nm/6,500rpmの自然吸気5.2リッター V10エンジンを解き放つと、タコメーターは8,500rpmのレッドゾーンまで一気に吹け上がるし、シフトダウンでは「パラパラッ」というアフターファイア音が容赦なく響き渡るので、まさに快感の世界が味わえる。

引っ張るドライバーからは無線を通じて、「2速、3速、ここでフルブレーキ、もっとプッシュして!」などと適切な指示が入ってくるので、こちらも本気に。試乗後は、搭載されるテレメトリーシステムによって、すぐにスマホで自分の走りがチェックできるので、これは今時のスーパーカーらしいアメージングな装備である。

テクニカの走りは、前に富士スピードウェイで乗ったSTOほどキリキリとした緊張感はないものの、リアホイールステアリングや統合制御の「LDVI」、最新のエアフローによる冷却システムを採用した380mm/365mmのカーボンセラミックブレーキによって、合計12周の最後まで高い性能を保ち続けていたのが印象的。タイヤはフロント245/30R20、リア305/30R20のブリヂストン「ポテンザ」で、周回ごとにスタッフが状態をチェックしてくれていたのはちょっとうれしかった。

さらに今回はバレンシアのワインディングを150kmほど走るルートも設定されていて、「ストラーダ」モードでの走りを確認。一般道でのストレスのない走りを楽しむことができた。ちなみにヨーロッパの山岳路に入り込むと、そこはロードレーサーの天国になっていることはしばしばで、ここスペインも同様。コーナーを抜けるたびに数多くのサイクリストが前を走っているのには驚いた。

車載のナビは音声システムが新たに搭載されていて、我々日本人にはなじみの少ないラウンドアバウトに侵入する際には「何番目のルート〇〇にでてください」と指示してくれるので便利になった。ただ、そのタイミングについてはもうちょっとだけ早い方がいいのに、と思ったのは筆者だけかもしれないが。

バレンシアで丸1日を費やして、サーキットでのスポーツとコルサモードを使った過激な走り、ワインディングと高速道路でのストラーダモードでの安楽な走りを体験してみると、あらゆる環境に対応できる「速さと楽しさ」を兼ね備えたこのクルマが、技術的な専門知識を結集して完成された「テクニカ=技術」をサブネームとする見事なスーパーカーであることを理解することができた。

ヴィンケルマンCEOが語るランボの電動化

ヴィンケルマンCEOが語るランボの電動化

「今年はエンジンモデルの最後の年で、まずウラカン テクニカが先に出て、8月にはウルスのフェイスリフト版、12月はラストウラカン(内容は語らなかったが、例の背の高いバージョンと思われる)が発表される予定です。そして、我々の提唱する『コル・タウリ(電動化への道)』に従って、2023年には最初のPHEVモデル、24年には全てのレンジをハイブリッド化し、25年にはCO2の排出を半分に減らします。そして28年にはフル電動のモデルを登場させる予定です」

ランボルギーニ ウラカン テクニカにスペインで試乗──ヴィンケルマンCEOに次期モデルの話も聞いた|Lamborghinivia Web Magazine OPENERS

バレンシアサーキットのピット上のラウンジで語るのは、同社のステファン・ヴィンケルマンCEOだ。

「V12やV10を搭載するハイブランドの後継モデルを考える場合、デザイン、スタイル、パフォーマンス、サウンドという4つのエレメントを考える必要があるでしょう。そのうち前の3つは良いとして、4つ目の“音”については現在も研究中でなかなか答えが出てきません。しかし最近ではランボルギーニのカスタマーも若返りしていて、そのジェネレーションの考え方もまた違ってきています。彼らは夢のクルマを求める方々ですから、その解決策や対応策については常に考えていく必要があります。先に申しましたように、28年にはフル電動のモデルが出てくるわけで、それに対してスーパーカーとしてまだまだやることがあるし、2+2のGTカーも計画しています」

さらに具体的には「まずはアヴェンタドールの後継としてのV12のPHEVとなります。V10についてはまだなんとも言えませんし、他メーカーのようなV8やV6についてはI don’t Knowですね」と笑う。

今年5月までには世界で既に4,197台が販売されており、ランボルギーニの売れ行きは相変わらず好調なようだ。その勢いをキープしつつ、今後5年間に180億ユーロを投資して電動化への道を進むというから、次の電動化モデルにも相当に期待してよさそうだ。

ランボルギーニ

https://www.lamborghini.com/jp-en

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