モビリティリゾートもてぎで行なわれているスーパーGT第8戦。雨の予選を制してGT300クラスのポールシッターとなったのは31号車apr LC500h GTで、昨年のLC500h GT投入以来初のポールとなった。
LC500hはロングホイールベースを活かしたダウンフォース量の多さ、重量配分の良さを活かした旋回性能、さらに空気抵抗の少なさからストレートスピードも持ち合わせており、昨年から様々なサーキットで速さを見せてきた。しかしながら、あと一歩噛み合わずに優勝には届いていなかった。
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しかしながら今回のもてぎ戦では、ウエットタイヤのチョイスもうまくハマりポールを獲得。昨年からこのLC500hを走らせる小高一斗は、ようやく結果を出せたことに安堵していると語った。
「去年からLC500を走らせていて、クルマ自体の速さはずっと見せられていたと思いますが、予選・決勝共に結果を残せず悔しいレースが続いていました」
「今年もクルマとしてはすごくパフォーマンスが高かったのですが、あと一歩結果を残せないレースが続いていました。その中でポールをとれて嬉しいというか、ホッとしています」
一方で相方の中村仁は、今季からチームに加入したトヨタ育成のホープ。記者会見でも「僕はQ1ギリギリ通っただけで、全ては一斗くんのおかげ。僕のQ1もタイヤにも助けられたところがありますし……」と恐縮しきりだった。
その中村は、ここ数戦は気合いが空回りしてしまってか、先月のオートポリス戦でのコースオフを筆頭に、その実力を発揮しきれていないレースが続いているとのこと。次戦に向けた意気込みでも、「明日は普通に走るのが目標です」と話したため、GT500のポールシッターとして会見場に同席していた大草りきに「(小高に)どんだけ怒られてきたの?(笑)」とツッコミを入れられてしまっていた。
すると中村は、「優しく、丁重に教えてもらっているので、怒られているとかでは本当にないです! 『次も頑張りましょう』というLINEもいただいたので……とにかく変なミスをしないで、普通に走ります」と“釈明”。当の小高も「誤解を招かないように説明すると……」と前置きして、次のように話した。
「2戦前のSUGOも実は優勝できていたな、とか、APも実は勝てていたな、とか……そういうレースが続いていたので『ちゃんと走って』と優しく伝えました(笑)」
そのコメントを受け、周りから口々に「やっぱり怖いよ!」と言われてしまった小高だが、決勝レースに向けては「僕たちのクルマはハイブリッドが付いていてブレーキで回生できますし、相性も悪くないんじゃないかと思います。それにストレートも速い方なので、抜かれづらいと思います」と自信を覗かせた。そして「去年のレースも悪くなかったですし、優勝目指して頑張ります」と締め括った。
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