普通自動車免許で乗れる二輪車は50cc未満の「原付」だけ?
自動車に乗っていると風を切って走るバイクに羨ましさを覚えることがあります。
【画像14点】「三輪バイク」の形は色々!! 前2輪、後ろ2輪、側車付き……人気のハーレーは?
普通自動車免許、いわゆる「クルマの免許」で乗れるバイクと言えば、基本的には50cc未満の原動機付自転車、通称「原付」だけです。
どこまでもハイウェイを突き進むイメージのあるハーレーなどの大型バイクに憧れる人も多いと思うのですが、バイクに乗るためには「自動二輪免許取得」、さらに大型バイクに乗るためには「大型自動二輪免許取得」という大きな壁が立ちはだかって、二の足を踏んでしまうという人もいるのではないでしょうか。
四輪の普通自動車免許であれば軽自動車からロールスロイス、ランボルギーニ・アヴェンタドールなどのスーパーカーまで幅広く乗れるのに、バイクは排気量によって運転免許証の種類が分かれていて、その中でも大型自動二輪免許はハードルが高いものです。
「三輪バイク」なら普通自動車免許でも乗れる!!
しかし、そんな事情を知ってか知らずか大型バイクでもトライクや一部のサイドカーなどには四輪の普通自動車免許で乗ることのできるものも用意されています。これは側車付き自動二輪というカテゴリーで免許制度上は四輪にカテゴライズされているものです。
この記事では、そんな普通自動車免許で乗れる側車付き自動二輪&トライクの中でも2022年現在日本国内で新車で買える車両を紹介します。
ハーレーダビッドソン「CVOトライグライド」
ハーレーダビッドソンと言えば輸入バイクの知識が全くない方でも知っているのではないかというアメリカ製バイクの代名詞と言っても過言ではない存在です。
そのハーレーダビットソンがメーカー純正で製造している3輪モデルのトライクがあります。CVOはそのトライクの最高峰モデル。CVOはカスタム・ビークル・オペレーションの略で、熟練の職人が手作業で組み上げた珠玉の1台ということができます。
エンジンはVツインのミルウォーキーエイト117でハーレーダビッドソンの中でも最大排気量の1923cc。これももちろん職人が手作業で組み上げています。またフロントフェアリングの中にはオーディオシステムやナビゲーションも入ったインフォテイメントシステムを備えるなど、すべてが最高峰ともいうべきもので走りのみならず所有するという喜びも味わえます。
操作は一般的なバイクと同様に、右手でスロットル操作を行い、左手でクラッチレバーを操作し、シフトペダルでギヤ操作を行います。
エンジン:空水冷4ストロークV型2気筒OHV4バルブ 総排気量:1923cc 最高出力:── 最高トルク:163Nm(16.6kgm)/3500rpm 全長×全幅×全高:2670×──×──(各mm) シート高:715mm 車重:577kg 燃料タンク容量:22.7L
ハーレーダビッドソン「FLHTトライグライドウルトラ」
ハーレーダビッドソンのトライクの中でも上級に位置するこのモデルは1868ccのVツインエンジン「ミルウォーキーエイト 114」を搭載し、余裕を持った走りが満喫できます。トランクの他にトップボックスも備え、フロントフェアリングの中にはオーディオシステムやナビゲーションも入ったインフォテイメントシステムを備えるなど、ロングツーリングに最適な仕様と積載量を誇ります。
エンジン:空水冷4ストロークV型2気筒OHV4バルブ 総排気量:1868cc 最高出力:── 最高トルク:162Nm(16.5kgm)/3250rpm全長×全幅×全高:2670×──×──(各mm) シート高:735mm 車重:564kg 燃料タンク容量:22.7L
ハーレーダビッドソン「FLRTフリーウィーラー」
トップボックスやウインドウスクリーンなどを持たない、ハーレーダビッドソンのトライクの中では最もシンプルなモデルで、それゆえカスタマイズのベースとしても最適です。シンプルと言っても車体後部にはトランクは備えており、フルフェイスヘルメット2個+αを収納できる容量を確保しており、実用性も高くなっています。エンジンは上級のFLHTトライグライドウルトラと同じ1868ccのVツインエンジン「ミルウォーキーエイト114」でトライクならではの安全でパワフルな走りを楽しめます。
エンジン:空冷4ストロークV型2気筒OHV4バルブ 総排気量:1868cc 最高出力:── 最高トルク:159Nm (16.2kgm)/ 3000rpm 全長×全幅×全高:2615×1405×1150(各mm) シート高:700mm 車重:507kg 燃料タンク容量:22.7L
BRP CAN-AM 「スパイダー F3-Sスペシャル」
BRPはカナダのレジャー用ビークルメーカーで、2003年に重工業メーカーのボンバルディア社から独立して誕生しました。スノーモービルや水上バイクなどを制作するほか、「カンナム」のブランド名でATVやトライクを作っています。
BRP CAN-AMのトライクはフロント2輪、リア1輪というスタイルで、スパイダーシリーズはベルト、ライカーシリーズはシャフトによりリヤタイヤを駆動します。
スパイダーは1330cc並列3気筒エンジンを搭載しドリフト走行までも楽しめるスポーツモードを備えており、トライクならではのスポーツ性を高めたモデルがスパイダーです。「スペシャルシリーズ」はLCDカラーディスプレイやスポイラーなどを装備しているのが特徴です。
エンジン:水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ 総排気量:1330cc 最高出力:85.8kw(115馬力)/7250rpm 最大トルク:130Nm(13.2kgm) 全長×全幅×全高:2642×1497×1099(各mm) シート高:675mm 車重:408kg(乾燥) 燃料タンク容量:27L
BRP CAN-AM 「スパイダー F3リミテッド」「スパイダー F3 リミテッドスペシャル」
スパイダーF3にサドルバッグとトップボックスを追加装備し、さらにセルフレベリングエアサスペンション(車体姿勢を自動で補正する機構)やグリップヒーター、6スピーカーオーディオシステムなどの快適装備を施したツーリンググレードがリミテッドとなります。
ここにさらに快適&スポーティな装備を加えた「リミテッドスペシャル」も販売中です。
エンジン:水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ 総排気量:1330cc 最高出力:85.8kw(115馬力)/7250rpm 最大トルク:130Nm(13.2kgm) 全長×全幅×全高:2820×1497×1241(各mm) シート高:675mm 車重:448kg(乾燥) 燃料タンク容量:27L
BRP CAN-AM 「スパイダー RTリミテッド」「スパイダー RT シートゥースカイ」
RTリミテッドはシートヒーターやトップケースを装備するツアラーグレード。さらにシートゥースカイは専用の車体色に切削加工ホイールなどを装備した特別仕様となります。
エンジン:水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ 総排気量:1330cc 最高出力:85.8kw(115馬力)/7250rpm 最大トルク:130Nm(13.2kgm) 全長×全幅×全高:2833×1554×1464(各mm) シート高:755mm 車重:464kg(乾燥) 燃料タンク容量:26.5L
BRP CAN-AM 「ライカー900」「ライカー600」
BRP CAN-AMトライクのスタンダードモデル。エンジンは水冷並列3気筒900ccと2気筒600ccから選べ、900ccではモード切替が装備されます。駆動方式はシャフトドライブ。豊富なカラーバリエーションやオプションパーツが揃います。
【ライカー600主要諸元】
ンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 総排気量:600cc 最高出力:37.3kw(50馬力)/7300rpm 最大トルク:49.7Nm(5.0kgm)全長×全幅×全高:2352×1509×1062(各mm) シート高:599mm 車重:270kg(乾燥) 燃料タンク容量:20L
【ライカー900主要諸元】
エンジン:水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ 総排気量:900cc 最高出力:61.1kw(82馬力)/8000rpm 最大トルク:79.1Nm(8.0kgm) 全長×全幅×全高:2352×1509×1062(各mm) シート高:597mm 車重:280kg(乾燥) 燃料タンク容量:20L
BRP CAN-AM 「ライカー ラリー」
搭載されるエンジンは水冷並列3気筒900ccで、オフロードにも対応する強化ホイールとタイヤ、スキッドプレート、ラリーシートを備えます。さらにドリフトが可能なラリーモードも搭載。
エンジン:水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ 総排気量:900cc 最高出力:61.1kw(82馬力)/8000rpm 最大トルク:79.1Nm 全長×全幅×全高:2352×1522×1090(各mm) シート高:676mm 車重:303kg(乾燥) 燃料タンク容量:20L
ウラル「ギア・アップ ウィークエンダー」
ウラルというロシアのメーカーが作る「ギア・アップ」というモデルはバイク側の後輪の一輪駆動とサイドカー部分のタイヤでも駆動する二輪駆動を切り替え式で選択できるようになっており、走破性に優れているのが特徴のサイドカーです。このように二輪駆動が選択できるモデルに限り四輪の普通自動車運転免許証で運転することができます。逆に二輪のみの運転免許証では運転できません。
操作方法は普通のバイクと全く同じですが、サイドカーであるために左右非対称なので運転感覚には慣れが必要です。
「ギア・アップ ウィークエンダー」エンジンは空冷水平対向OHVの2気筒で見た目もかなりクラシック。サイドカーのデザインも流麗さよりも頑丈さを優先したような武骨な雰囲気となります。原色に近いレッド、イエロー、グリーンといった、鮮やかなカラーを用意するのも特徴です。
エンジン:空冷4ストローク水平対向2気筒OHV2バルブ 総排気量:745 cc 最高出力:30kw(41馬力)/5500rpm最高トルク:42Nm(4.2kgm)/4300rpm 全長×全幅×全高:2510×1620×1380(各mm) シート高:810mm 車重:331kg 燃料タンク容量:19L
ウラル「ギア・アップ サハラ」「ギア・アップスポーツマン」
ギアアップ ウィークエンダーにキャンプ装備やバイク側のウィンドウスクリーンなどのオプションを装着したのが「スポーツマン」、またLEDサイドカーフォグランプやパワーアウトレット、ジェリー缶、荷物ラックなどを装備してミリタリー感満載に仕上げたのが「サハラ」です。
エンジン:空冷4ストローク水平対向2気筒OHV2バルブ 総排気量:745 cc 最高出力:30kw(41馬力)/5500rpm 最高トルク:42Nm(4.2kgm)/4300rpm 全長×全幅×全高:2510×1620×1380(各mm) シート高:810mm 車重:331kg 燃料タンク容量:19L
スリーホイラーはクルマともバイクとも違う操作感!!より安全に注意して乗ろう
この記事で紹介したモデルは全て四輪の普通自動車免許で乗ることができ、ヘルメットの装着義務はありませんが、バイクと同じように体がむき出しの状態での乗車となりますので、安全のためにヘルメットとプロテクター類の装着はした方がいいでしょう。また、二輪の運転免許証所持のみの場合は運転できないことにも注意が必要です。
また、トライクやサイドカーはバイクともクルマとも違う独特の運転操作感のため、慣れるまでは特に安全に注意して乗る必要があります。
中古車販売店のレッドバロンが、所有する那須モータースポーツランドでトライク&サイドカーのレンタル試乗を通年行っているほか、トライクを販売する各店舗では、定期的に試乗会や走行会が行われていることも多いので、トライクやサイドカーが気になる人は参加してみるのもいいでしょう。
まとめ●松永 和浩 写真●ハーレーダビットソン/ウラル/BRP
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
レクサス新型「小型スポーツカー」がスゴい! “テンロクターボ”×初の6速MTを搭載! 最小SUV「LBX MORIZO RR」どんなモデル?
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
何が良いのか分からない…