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7人降格でグリッド決定に混乱。フェラーリの目論み外れ、ルクレールに“バック・オブ・グリッド”ペナルティ/F1第14戦

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7人降格でグリッド決定に混乱。フェラーリの目論み外れ、ルクレールに“バック・オブ・グリッド”ペナルティ/F1第14戦

 F1ベルギーGP土曜予選終了時点で、7人のドライバーがパワーユニット、ギヤボックス交換により、グリッド降格ペナルティを受けることが確定している。7人のポジションを決めるなかで、スチュワードは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)の扱いにおいて、前例がないとしてレギュレーションの解釈について明確化を行った。

 金曜時点でスチュワードは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ランド・ノリス(マクラーレン)はグリッド最後方からのスタート(“from the back of the starting grid”)となると発表していた。一方、ルクレールはパワーユニットの新エレメントをFP1とFP2に分けて入れたため、15グリッド降格と5グリッド降格というペナルティになっていた。

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 F1競技レギュレーションでは、コンポーネントごとに最初に追加エレメントを入れた時に10グリッド降格、次からは5グリッド降格がなされ、「ドライバーが15グリッドを超えるひとつのペナルティ(a penalty)を受けた場合、グリッド最後方(from the back of the starting grid)からレースをスタートすることが求められる」と定められている。

 当初、スチュワードの声明では、ルクレールに“バック・オブ・ザ・グリッド”への降格を科されていなかったため、彼には“バック・オブ・ザ・グリッド”ペナルティ対象ドライバーたちより前のグリッドが割り当てられるのではないかとも予想されていた。

 しかし土曜になってスチュワードは、レギュレーションの解釈の明確化を行い、複数のペナルティを合計すると決定づけ、ルクレールも“バック・オブ・ザ・グリッド”対象であると発表した。

「16号車(ルクレール)は、FIA F1競技規則第28.3条に基づき、今大会で合計20グリッド降格のペナルティを科された。これは規則で認められている15グリッドを超えているため、同車はスターティンググリッド最後方からレースをスタートすることを求められる」とスチュワードは述べている。

「スチュワードは、これが28.3条を読む上で、論理的な結論だと考えている。しかし、これとは異なる解釈も可能である。28.3条内には、『ドライバーが15グリッドを超えるひとつのペナルティを受けた場合、スターティンググリッドの最後方からレースをスタートすることが要求される』と記されている」

「スチュワードは、15グリッドのペナルティを科す決定(文書14)を発表した。その後、競技者がコントロールエレクトロニクスを交換したため、スチュワードは5グリッドのペナルティを科す別の決定(文書31)を発表した」

「これと全く同じ状況は、2018年にこのルールが導入されて以来、起こっていなかった。文言は単数形の“a penalty”であり、どちらの文書も15グリッド以上の降格を科していない。そのため、これは『バック・オブ・グリッド』ペナルティを発動するものではないと解釈することができる。しかしレギュレーションの第1段落には、『ペナルティは次の表に従って適用され、(各競技において)累積される』と記載されている」

「この状況が発生したのは初めてであり、これは前例となるため、今回説明を行った」

 スチュワードがこの発表を行った後、フェラーリはルクレールのパワーユニットにさらなる新エレメントを追加で投入した。

 予選終了時点で、フェルスタッペン、ルクレール、オコン、ノリス、周冠宇(アルファロメオ)、ミック・シューマッハー(ハース)にバック・オブ・グリッド・ペナルティが科され、予選順位に従って、暫定グリッドではそれぞれ15番手から20番手が割り当てられた。バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は、パワーユニットについては15グリッド降格、ギヤボックスについては5グリッド降格(前日発表の10グリッド降格が訂正された)であり、バック・オブ・グリッド勢の前の14番グリッドに位置している。

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