アルピーヌA424でWEC世界耐久選手権に出場しているニコラ・ラピエールは、事実上即時にレースから引退することを発表し、ル・マン24時間レースにおけるクラス優勝4回を含むそのキャリアに終止符を打った。
以前にも報じたように、この40歳のフランス人はアルピーヌのハイパーカー・プログラムでマネジメントの役割に就くためにヘルメットを脱ぐことを検討していた。
元トヨタのラピエールが引退を検討「キャリアの次の章を探している」アルピーヌのマネジメント職に就く道も
ラピエールはその後9月の富士6時間レースで3位に入り、マシュー・バキシビエール、ミック・シューマッハーとともに、アルピーヌA424にとっての初表彰台を獲得した。
10月2日、ソーシャルメディアに投稿されたビデオ声明で、ラピエールは来月バーレーンで開催されるWEC最終戦を前に、引退することを表明した。
「今日は僕にとって、とても重要な日だ」とラピエールは語った。
「(9月の第7戦)富士がドライバーとしての最後のレースであることを発表するためにここに来た。ヘルメットを脱ぎ、人生のこの章を終わらせる時が来た」
「表彰台でこの旅を終え、もう一度シャンパン・ファイトができて最高だった。長年、情熱のために生き、好きなことをすることができて光栄だ」
■アルピーヌのマネジメント職に就任か
マカオグランプリでの優勝を含むジュニアシングルシーターでの成功の後、ラピエールはスポーツカーレースに転向し、チーム・オレカでキャリアの最初のフェーズを過ごした。
その後、トヨタのLMP1プログラムで3年間のドライバー活動を経て2015年にチームを離れると、LMP2へと活躍の場を移した。
2016年シーズンは、フィリップ・シノー率いるシグナテック・オペレーションとの良好な関係の始まりとなり、それは現在まで続いている。
ラピエールがドライバーを務めた期間のハイライトには、LMP2でのル・マン24時間レースクラス優勝4回(うち3回はシグナテックにおけるもの)、およびセブリング12時間レースでの総合優勝2回が含まれる。さらに彼は、2016年と2018/19シーズンにシグナテックでLMP2世界選手権を制覇している。
引退ビデオでラピエールは、アルピーヌでマネジメントの役割を引き受ける可能性が高いことを示唆し、次のように語っている。
「いま、僕の人生の新たな章が始まる時だ。ピットウォールの向こう側、つまり僕が愛する側での新しい章だ。レースが好きだったのと同じくらい、それが大好きなので、そう難しくないはずだ」
11月2日決勝のバーレーンで、ラピエールの代わりに36号車アルピーヌに乗るのが誰になるかは、まだ発表されていない。今季、アルピーヌのリザーブドライバーであるジュール・グーノンは、すでにこのチームで3回のレース出場経験がある。
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