マイルド・ハイブリッド・システムを搭載した新しいBMW「X6」に小川フミオが試乗した。
みごとな出来のプレミアムSUV
ギャラリー:進化したフォード・エクスプローラー登場! よりスポーティになった!
SUVクーペというジャンルを開拓したBMW。なかでも、エレガントさと、アグレッシブさを両立させているのが、BMW「X6」だ。
今回乗った「X6 xDrive35d M Sport」は、パワフルな3.0リッター直列6気筒ディーゼルターボ・エンジンを、全長4945mmの堂々たる体躯のボディに搭載し、まさに“スポーツクーペ”のように痛快な走りを味わわせてくれる。
そもそもスポーティな仕立てのBMW製スポーツSUVであるX6。そこに専用の足まわりと、反応が速いギアボックスを載せたのがM Sportだ。ディーゼルエンジンだからミスマッチ(合わない)では? と、思うかもしれない。
しかし、もし速くて、楽しくて、かつ燃費も悪くないSUVが欲しければ、それは杞憂。ひとことで言って、みごとな出来のプレミアムSUV(BMW的にはSAV=スポーツアクティビティビークル)なのだ。
「ダイナミックなプロポーションと力強い面構成」を、現行の第3世代のX6の特徴とするのは、BMWのデザインを統括するフランクフルト生まれのクロアチア人ドマゴイ・ドケッチ氏だ。初代が2008年に登場してから、このキャラクターは連綿と引き継がれている。
X6のよさは、速く走りたいというドライバーの願望をストレートに表現しているところだ。プロファイル(サイドビュー)からして、まるでスポーツクーペのような輪郭だし、近寄って眺めれば、ボディのいたるところに空力処理がほどこされているのが、みてとれる。
モーターの恩恵
余裕あるサイズのSUVであり、かつ、日常的に(BMW的というべきか)スポーティなドライブを楽しみたい、というひとには、迷わず勧められる。
かなりグリップ径が太いステアリング・ホイールの操作にボディは素早く反応し、アクセルペダルの踏みこみに応じた加速感覚もするどい。
このエンジンには、2021年2月に、48ボルトを使って電気モーターを動かし、発進時などにトルクの上乗せをするマイルド・ハイブリッド・システムが追加された。効果はてきめん。スタートするとき、2.2tを超える車体の重さはいっさい感じさせない。
欧州を中心としたCO2排出量規制をクリアするために、いま欧州の、とくにドイツの自動車メーカーは、大型車を中心にマイルドハイブリッド化に熱心だ。X6 35dのばあい、11kWの出力をもつ電気モーターによって、燃費はリッターあたり、およそ1km向上している、とBMWは主張する。
インパネ上部のモニターで、マイルド・ハイブリッド・システムの作動状況などを目視することもできる。停止するさいは、減速していくと、目標ラインに達するすこし前にエンジンが停止。これもモーターを使ったシステムゆえで、再加速が必要なときは、すかさずモーターが駆動輪へパワーを伝える。
スポーティかつラグジュアリーなインテリア
ホールド性のいいシート、前席ではとくにドライバーを囲むように配されたコンソール、さきに触れたグリップの太いステアリング・ホイールなど、コクピットに収まると、ふつふつと“やる気”が湧き上がってくる。
姉妹車である「X5」にもおなじエンジンを搭載するモデルはあるが、乗り心地などはより快適志向に振っている。X6と異なり7人乗り仕様も選べるし、ラゲッジルームも広い。多人数での移動がメインなら、X6ではなくX5を選ぶべきだ。
X6 xDrive35d M Sportは、スポーティなデザインのコクピットと、もちろん外観が、つよく訴えかけているとおり、つねに”攻め”の姿勢が好きなひとのクルマである。
ただし、全長5m近くあるので、居住性は悪くない。リアシートは広いし、ラゲッジルームも十分な容量がある。“ファミリーカー”として選ぶのもアリだ。
試乗車の価格は1018万円。燃費は、リッターあたり12.4km(WLTCモード)と、意外なほど良好だ。遠くへ遠くへと、ドライバーをいざなっている気がする。
長距離を速く、快適に、とは、いまもって自動車大国であるドイツ生まれのクルマゆえだなぁという思いを強くした。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)
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みんなのコメント
何の情報にも参考にもならない。
女性誌がブランド物ぜんぶベタ褒めしてるのと一緒だが、情け無い仕事だね。。