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ホンダZ100(1961年)とZ50(1967年)、初代モンキーはどっち? 

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ホンダZ100(1961年)とZ50(1967年)、初代モンキーはどっち? 

2018年7月、125ccになって復活したモンキーは、1961年(昭和36年)にモンキーの第1号とも呼ぶべき「Z100」が登場。多摩テックの遊戯車両として、またヨーロッパにも輸出されたZ100は、1963年(昭和38年)に「CZ100」へと進化。4年後の1967年(昭和42年)、ついに国内で量産型のモンキー「Z50M」市販化された。REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)PHOTO●4ミニ.net http://4-mini.net/

 ヨーロッパをメインに輸出されていたモンキーの1号機「Z100」は、海外のモーターショーなどでも展示され、高い評価を獲得していた。

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 日本で市販されることがなかったZ100、またZ100をモディファイした「CZ100」は、国内では多摩テックや生駒テックの遊技用の乗り物として活躍。子供たちだけでなく、一緒に遊びに来ていた大人たちからも好評を得た。


●ホンダ・モンキーはメリーゴーランドだった? 多摩テックとZ100

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 やがて「国内でもZ100やCZ100などの“モンキーバイク(当時モンキーはこう呼ばれていた)”を市販して欲しい」という声が高まり、1967年、ついに“モンキー”として公道用の量産モデルが市販された。

モンキーは日本初のレジャーモデル

 Z50Mの発売当時のキャッチコピーは、「ピクニックの必需品」。「レジャーモデル」として位置づけられた国内市販車初のZ50Mは、派手なレッドのフレームとチェック柄のシートなど、実用性を重んじられた当時のバイクの中では極めて斬新かつ稀有な存在として登場した。

 Z50Mは、車にも積み込みやすいように設計された、折り畳み式ハンドルを採用。この折り畳みハンドルは、バイク=運搬用ツールだった当時としては、ユーザーの価値観を大きく揺さぶる設計だった。

 この折り畳みハンドルは、50ccの最終モデルまで伝承された。


「Z50M=初代モンキー」と位置付けられているのは、なぜ?

 Z50Mのフレームと足周りは、前モデルのCZ100同様、リジッド式の前後サスペンションと前後5インチホイール&タイヤを採用。

 エンジンは初代スーパーカブC100に採用のOHVから、進化したスーパーカブC50系のOHCに変更されている。

 Z50Mは国内では最初に「モンキー」という名称を正式に採用した公道走行用モデル。そのため、Z50Mを「初代モンキー」とする場合が多い。メーカーであるホンダでも、「モンキー○周年記念モデル」などは、Z50Mが誕生した67年を起点にしている。


Z50Mの細部をチェック!

●モンキーZ50Mの主要SPEC 
全長:1150mm/全高:790mm/全幅:545mm/乾燥重量:47.5kg/燃料タンク容量:2.5L/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒49cc/最大出力:2.5ps/6000rpm/最大トルク:0.31kgm/5500rpm/変速機:3速リターン/クラッチ形式:自動遠心式/タイヤサイズ:前後4.0-5/価格:6万3000円(当時)


Z50Mを“初代モデル”とした限定モンキー

 メーカーであるホンダが、Z50Mを「初代モンキー」として位置付けている分かりやすい一例。それは、Z50Mが発売された50年後、2017年(平成29年)にリリースされた、モンキーの「50周年アニバーサリー」。

 ホンダの広報資料には、下記のように記されている(一部抜粋)。

 「このモデルはモンキーの発売50周年を記念し、1967年に発売された初代モデル、“モンキーZ50M”のカラーリングイメージを踏襲。記念モデルにふさわしい専用の立体エンブレムやメインキーを採用しています」


ホンモノのZ50Mが集うモンキーミーティング

 東京都あきる野市にある「東京サマーランド」で開催された「モンキーミーティングin多摩」。2018年4月29日に開催された同イベントは、今回で11回目を迎えた。

 毎年多くのモンキーフリークが集まるこのイベントには、カリカリにカスタマイズされたモンキーだけでなく、Z50Mなどの貴重なビンテージモンキーもお目見え。国内でも入手困難な超お宝モデルのZ50Mがズラリと並ぶその姿は、壮観そのものだ(写真)。

 2019年の開催日は未定だが、「モンキーにはあまり興味はない」という人も一度見てみる価値あり!

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