現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > エコ時代の今では信じられない! 大喰らい…でも乗ってみたかった!! 最驚カー5選

ここから本文です

エコ時代の今では信じられない! 大喰らい…でも乗ってみたかった!! 最驚カー5選

掲載 21
エコ時代の今では信じられない! 大喰らい…でも乗ってみたかった!! 最驚カー5選

 クルマの性能を語る際に注目されるのが燃費。特に昨今では燃費性能がより重視されるようになり、燃費が悪いクルマの評価は低くなりがち。しかし、過去には現在とは比べものにならないほど燃費の悪いクルマがあった?

文/長谷川 敦、写真/トヨタ、マツダ、ランボルギーニ、Newspress UK、FavCars.com

エコ時代の今では信じられない! 大喰らい…でも乗ってみたかった!! 最驚カー5選

【画像ギャラリー】燃費が最悪だったけど、楽しかったクルマたちをもっと見る(13枚)

■高燃費=悪になってしまったのはなぜ?

燃費の悪いクルマといっても、それには理由がある。写真のジープ チェロキーXJのように頑強で重く、パワーのあるクルマはどうしても燃料消費量が増えてしまう

 そもそも燃費とは「燃料消費率」の略称であり、クルマでは1リッターの燃料で何km走れるかで表すことが多い。

 つまり、走れる距離が長ければ長いほど燃費性能に優れているといえる。

 ちなみに、燃費性能に優れていることを低燃費といい、燃費の悪いクルマは高燃費車と呼ばれているので注意してほしい。

 クルマ用燃料のほとんどは石油から作られていて、化石資源である石油はいずれ枯渇する運命からは逃れられない。

 だから燃料消費を抑えて石油の枯渇を遅らせるのは正義ともいえる。

 もちろん、限りある資源の有効活用という大きな話も大切だが、クルマのオーナーにしてみれば、燃費の悪いクルマは当然燃料代の出費がかさむ。

 現在は人類の歴史上最もエコロジーが注目される時代であり、ガソリンを激しく消費するクルマのイメージが悪くなるのはある意味仕方がない。

 だが、ハイブリッドをはじめとする技術の進歩によって、現代のクルマは総じて以前よりも燃費性能が向上している。

 そこで今回は、現在ほど燃費がうるさくいわれなかった時代なのにもかかわらず、燃料消費の多さで注目された懐かしのクルマを振り返りたい。

 ただし、絶対的な燃費の数値ではなく、燃費の悪さがある意味ネタになったクルマを中心にピックアップしている。

■国産で燃費が悪かったのはどんなクルマ?

●マツダ ユーノスコスモ(4代目)

 いまでも燃費が悪かったことが話題になるクルマの筆頭が1990年に登場したユーノスコスモだ。

 当時マツダが進めていた販売店の多チャンネル戦略に乗ってユーノス店から販売されたこのユーノスコスモは、マツダ伝統のコスモの名称を継承していた。

 車格的には高級パーソナルクーペに属し、マツダのお家芸だったロータリーエンジンを搭載するが、量産車としては世界初の3ローター型ロータリーエンジンだったのがポイント。

 この3ローターエンジンにシーケンシャルターボが組み合わされ、最高出力は280psを発生するなど、高級車にふさわしい動力性能が与えられていた。

 しかしパワーと引き換えに燃費性能が犠牲になり、カタログスペックは6.1km/Lであるものの、実情は街乗りで2km/Lを切ることもあるというすさまじさ。

 日本のバブル景気時代を象徴するようなクルマだったが、販売成績は伸びず、コスモの歴史もこのモデルとともに1996年に終了している。

●トヨタ ランドクルーザー80

 世界的SUVのトヨタ ランドクルーザーシリーズは、タフな車体と足回りにパワフルなエンジンを搭載することにより極めて高い悪路走破性を発揮するが、その引き換えに燃費は厳しい。

 もちろん近年のランドクルーザーには数多くの改良が施され、最新の250系ではシリーズ初のハイブリッドモデルがラインナップされるなど、燃費性能も向上している。

 しかし、過去には燃費の悪さで知られたランドクルーザーもある。

 1989年に登場した80系がそのモデルで、海外をメインターゲットにしたランドクルーザーだが、燃費はカタログデータで5.7km/L、実際の街乗りでは5km/Lを下回ることもあったという。

 ランドクルーザーシリーズが燃費を最優先したクルマではないのを前提としても、かなりのガソリン喰らいであるのはいうまでもない。

 ランドクルーザー80もユーノスコスモ同様に国内バブル景気最盛期のモデルだということが偶然とは思えない。

●スバル アルシオーネSVX

 スバルが1991~1996年に販売していたスペシャルティクーペがアルシオーネSVX。

 先代のアルシオーネとは名称を同じくするものの、実際には新規開発のモデルであり、日本国内では4WD仕様のみが販売されている。

 エンジンは3.3リッター水平対向6気筒で、自然吸気(NA)方式ながら240psを叩き出すパワフルさもウリだったが、それによって燃費が犠牲になった。

 カタログでは10モード/10.15モード燃費で7km/L、実際には5km/L程度だったという話もある。

 ジウジアーロが手がけた流麗なボディや4WDなど、魅力の多いクルマではあったが、皮肉なことに燃費の悪さで注目を集めてしまった。

■海外車の燃費はいかに?

ジープ チェロキーXJ(写真は1993年モデル)。ラダーフレームを持たず、街乗りも考慮されたSUVモデルだったが、燃費は6km/Lとかなり厳しいものだった

 続いて紹介するのは燃費の悪いクルマ海外編だ。

 現代でこそ海外でも燃費性能は注目の的になっているが、かつての“アメ車”は大飯喰らいの代名詞であり、欧州にも燃費の悪いクルマは存在していた。

 ここではそのなかから2台をピックアップしてみた。

●ジープ チェロキー(XJ)

 1984年にデビューしたアメリカン・モーターズのジープ チェロキーは、フルサイズのSJ型チェロキーよりはコンパクトで、モノコックタイプのボディを持つ新世代のSUVだった。

 このチェロキーXJは人気モデルとなり、細かい改良が加えられながら2001年まで生産が続けられた。

 日本での評価も高かったが、燃費に関しては優等生とはいえず、平均的な燃費は6km/L程度だったという。

 いわゆるアメ車のなかでは突出した燃費の悪さではないものの、オーナーは燃料への出費を覚悟する必要はあった。

●ランボルギーニ ムルシエラゴ

 最後に紹介するのはイタリアン・スーパースポーツカーのランボルギーニ ムルシエラゴだ。

 走行性能を優先したスポーツカーの燃費は悪くなりがちだが、そのなかでもムルシエラゴは横綱クラスといわれていた。

 2001~2010年に製造販売されていたムルシエラゴシリーズで、後期に登場したLP640(2006年)は、V型12気筒エンジンがそれまでの6.2リッターから6.5リッターに排気量アップされ、最高出力も580→640psに引き上げられた。

 さすがにこのスペックでは燃費にしわ寄せがきて、アメリカ環境保護局とエネルギー省が2010年に発表する燃費ワーストランキングにおいてムルシエラゴのMT仕様が市街地燃費3.4km/L、高速燃費5.53km/Lでワースト1位に選出された。

 今回紹介したクルマのほとんどが、燃費は悪いながらも他の部分では多くの魅力を持っている。

 だからこそ、高燃費を許容できる人々がそのクルマを求め、高い支持を得ていた。

 今後はますますクルマの燃費が重視される時代になり、バッテリーEVのように走るために化石燃料を使用しないモデルも増えてくる。

 そう遠くない将来、燃費は悪くとも魅力に満ちたクルマたちは、思い出のなかでのみ輝く存在となっていくのかもしれない。

【画像ギャラリー】燃費が最悪だったけど、楽しかったクルマたちをもっと見る(13枚)



記事リンク















前の記事





2024年秋にガソリン補助金終了へ!! リッター約26円も高く!? 今後はどうなる!?















次の記事





使わないほうが燃費いいのでは?? ATの「MTモード」















投稿 エコ時代の今では信じられない! 大喰らい…でも乗ってみたかった!! 最驚カー5選 は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【角田裕毅F1第20戦展望】「奇妙なロックアップ」でクラッシュ。決勝はピットレーンスタートの可能性も
【角田裕毅F1第20戦展望】「奇妙なロックアップ」でクラッシュ。決勝はピットレーンスタートの可能性も
AUTOSPORT web
レース×音楽×肉!スーパー耐久最終戦…キッズも大人も楽しめる2Days 11月16・17日
レース×音楽×肉!スーパー耐久最終戦…キッズも大人も楽しめる2Days 11月16・17日
レスポンス
ホンダ:好スタートで決勝での入賞の可能性を見せたミル「1周目はとても力強かった」/第18戦タイGP
ホンダ:好スタートで決勝での入賞の可能性を見せたミル「1周目はとても力強かった」/第18戦タイGP
AUTOSPORT web
【ホンダ】モータースポーツファン向けイベント「Honda Racing 2024 Season Finale」が Hondaウエルカムプラザ青山で12/14・15開催!
【ホンダ】モータースポーツファン向けイベント「Honda Racing 2024 Season Finale」が Hondaウエルカムプラザ青山で12/14・15開催!
バイクブロス
アウディがパリモーターショーで「Q6 Sportback e-tron」をワールドプレミア! 電動モデルのラインアップを拡大
アウディがパリモーターショーで「Q6 Sportback e-tron」をワールドプレミア! 電動モデルのラインアップを拡大
バイクのニュース
三菱の「“和製”スーパーカー」!? “戦闘機”ボディが超カッコイイ! 進化重ねた“エボ”マシン「HSR」シリーズとは
三菱の「“和製”スーパーカー」!? “戦闘機”ボディが超カッコイイ! 進化重ねた“エボ”マシン「HSR」シリーズとは
くるまのニュース
[15秒でわかる]マツダ『BT-50』改良新型…魂動デザインのピックアップトラック
[15秒でわかる]マツダ『BT-50』改良新型…魂動デザインのピックアップトラック
レスポンス
[初代WRX S4]狙うなら断然後期!! 前期モデル避けるべきワケって
[初代WRX S4]狙うなら断然後期!! 前期モデル避けるべきワケって
ベストカーWeb
懐かしの「スターレット」「レビン」「サニー」レースカーに会える!「富士モータースポーツミュージアム」の企画展から目が離せません!
懐かしの「スターレット」「レビン」「サニー」レースカーに会える!「富士モータースポーツミュージアム」の企画展から目が離せません!
Auto Messe Web
F1第20戦、フェラーリの好調続く、サインツがポールから快勝、ルクレールも3位入賞【メキシGP 決勝】
F1第20戦、フェラーリの好調続く、サインツがポールから快勝、ルクレールも3位入賞【メキシGP 決勝】
Webモーターマガジン
[サウンドユニット・選択のキモ]スピーカー編…スペック表から分かること、分からないこと
[サウンドユニット・選択のキモ]スピーカー編…スペック表から分かること、分からないこと
レスポンス
【正式結果】2024年F1第20戦メキシコシティGP予選
【正式結果】2024年F1第20戦メキシコシティGP予選
AUTOSPORT web
【MT+ディーゼル】ルノー・カングー・クルールに140台の限定車登場 特別なボディカラーも
【MT+ディーゼル】ルノー・カングー・クルールに140台の限定車登場 特別なボディカラーも
AUTOCAR JAPAN
日本で「レガシィブランド」終焉…! 36年の歴史に幕、アウトバックは30年の歴史! レガシィがもたらした“スバルらしさ”とは
日本で「レガシィブランド」終焉…! 36年の歴史に幕、アウトバックは30年の歴史! レガシィがもたらした“スバルらしさ”とは
くるまのニュース
畑から[アレ]が生えるってナニ!? 謎多き[千葉工業大学]の[自動車部]
畑から[アレ]が生えるってナニ!? 謎多き[千葉工業大学]の[自動車部]
ベストカーWeb
クラウンもアテンザもインプレッサも……特別速いわけじゃないけどナゼ? 「ハッチバック」=「スポーツ」を名乗るワケ
クラウンもアテンザもインプレッサも……特別速いわけじゃないけどナゼ? 「ハッチバック」=「スポーツ」を名乗るワケ
WEB CARTOP
リアム・ローソン、赤旗でアタック中断「Q3に進めたはず。明日は絶対に前進できる」/F1第20戦予選
リアム・ローソン、赤旗でアタック中断「Q3に進めたはず。明日は絶対に前進できる」/F1第20戦予選
AUTOSPORT web
バイきんぐ西村の「西村キャンプ場」11/2放送回に相方の小峠が登場!
バイきんぐ西村の「西村キャンプ場」11/2放送回に相方の小峠が登場!
バイクブロス

みんなのコメント

21件
  • fuf********
    エコって庶民にとってエコロジーではなくエコノミーだよね?
    金の話しか無いじゃん

    コスモでもランクルでも「運賃」は路線バスや電車と同じくらいだよ
    維持費はかかるけどね
    でも公共交通機関の運賃は年々上がる
    クルマの燃費は年々良くなる
    逆にいうとTOYOTAのハイブリッドが凄すぎるわけ
    だから世界一の企業になったという納得の理由

    クルマは好きなのを乗ったほうが人生は豊かになりますね
  • さふぁりん
    現在のランクル300もガソリンは80と変わらんよ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村