現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 2020年はトヨタが世界一! なぜそこまでクルマが売れるのか?

ここから本文です

2020年はトヨタが世界一! なぜそこまでクルマが売れるのか?

掲載 更新 25
2020年はトヨタが世界一! なぜそこまでクルマが売れるのか?

 多品種かつ市場に合わせたラインアップで成功している

 トヨタが5年ぶりに首位に返り咲いた。

登録車販売はトヨタが独走! 経済的に厳しいコロナ禍で高収益の「高額車」が売れる理由とは?

 2020年の世界新車販売台数で、トヨタは953万台となり、2位のフォルクスワーゲン(931万台)を抑えた。3位はルノー・日産・三菱アライアンスの780万台だった。

 近年、トヨタとフォルクスワーゲンは絶えずトップの座を争ってきたが、2020年に限っていえば、勝敗の要因はコロナ禍における販売落ち込み度合いが影響した。前年比で見ると、トヨタの11.3%減に対して、フォルクスワーゲンは15.2%減だった。

 こうしてトヨタとフォルクスワーゲンが常に上位にくる理由のひとつは、端的にモデルラインアップの多さにある。

 フォルクスワーゲンでは、VW、アウディ、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレー、セアト、シュコダなど多ブランド化しており、必然的にモデル数が多い。

 一方のトヨタは、グループ企業としてダイハツと日野を含めるが、トヨタ単体でのブランドはトヨタとレクサスの2系統にとどまる。それでも、トヨタブランドでのモデルラインアップが多いのが特長だ。

 企業ホームページで、トヨタと日産やホンダのモデルラインアップを見ただけでも、トヨタ車の多彩なラインアップがはっきりと分かる。

 さらに、トヨタは仕向け(販売国)別にラインアップが大きく変わる。カローラやヤリスなど中小型車での世界戦略車を軸足として、世界第二位市場の北米ではタコマやタンドラなどピックアップトラックを現地生産。高付加価値のレクサスも北米生まれであり、ESやRXで販売を伸ばす。

 また、東南アジアや南米など新興国市場向けには、いわゆるIMV(イノベーティブ インターナショナル・マルチパーパス・ヴィークル)としてフォーチュナーやイノーバなどを、生産国と輸出先を効率的に配置している。

 さらに、世界最大自動車市場である中国では、中国政府との協議を進めながら、ハイブリッド車の現地生産を積極的に乗り出している。また、EVについてもC-HR EVや、レクサスUX300eなどを中国政府のNEV(新エネルギー車)政策への対応として早期導入を決めている。

 こうした、クルマという「タマ」が多いことに加えて、トヨタの強みは販売力にある。

 まず、トヨタ本体の営業部門から販売店に対して、より多く売るための情報を提供し、それらをもとに販売店各社が独自の販売戦略も含めて一気に売っていくのだ。

 むろん、電動化、自動運転技術を使った高度運転支援システム、通信によるコネクテッドサービスなど、様々な技術革新についても、トヨタは毎年1兆円レベルの開発投資を欠かさず、販売現場として売りやすい商品が継続的に導入されるという、好循環を生む。

 技術と販売の両面で、トヨタの強みが発揮されているため、結果的に販売台数が伸びることになる。

こんな記事も読まれています

ホンダGL400/CX500[名車バイクレビュー] 1970年代終盤、ホンダが大攻勢に出た切り札は意外にもOHVエンジンだった!
ホンダGL400/CX500[名車バイクレビュー] 1970年代終盤、ホンダが大攻勢に出た切り札は意外にもOHVエンジンだった!
WEBヤングマシン
雨の日の死傷事故は晴れの日の4倍!? いま濡れた路面でもきちんと止まる「低燃費タイヤ」が増えている理由とは
雨の日の死傷事故は晴れの日の4倍!? いま濡れた路面でもきちんと止まる「低燃費タイヤ」が増えている理由とは
VAGUE
これは便利だ! サイズ調整できる傘型サンシェード
これは便利だ! サイズ調整できる傘型サンシェード
月刊自家用車WEB
日産「新型2ドアクーペ」発表! 「匠の手組みエンジン」搭載&迫力フェンダー採用! 深夜な“紫”も超カッコイイ「Takumi Edition」米に登場
日産「新型2ドアクーペ」発表! 「匠の手組みエンジン」搭載&迫力フェンダー採用! 深夜な“紫”も超カッコイイ「Takumi Edition」米に登場
くるまのニュース
いざ冒険の旅へ。スバルで巡る八丈島ドライブ【フォレスター・クロストレック】
いざ冒険の旅へ。スバルで巡る八丈島ドライブ【フォレスター・クロストレック】
グーネット
ハンドメイド「タイレルP34」とF3000「レイナード93D」を7月14日開催「サンブレフェスタ(道の駅おおた)」に展示決定!
ハンドメイド「タイレルP34」とF3000「レイナード93D」を7月14日開催「サンブレフェスタ(道の駅おおた)」に展示決定!
外車王SOKEN
待たせたな!! [新型フォレスター]は燃費大幅アップ間違いなし! スバルの次世代[e-BOXER]はトヨタのTHSをついに搭載へ
待たせたな!! [新型フォレスター]は燃費大幅アップ間違いなし! スバルの次世代[e-BOXER]はトヨタのTHSをついに搭載へ
ベストカーWeb
「高速のコース特性」が原因か。ルクレールとサインツがスペインGPの苦戦は上海に似ていると分析
「高速のコース特性」が原因か。ルクレールとサインツがスペインGPの苦戦は上海に似ていると分析
AUTOSPORT web
ベスパ「LX 125 ABS」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
ベスパ「LX 125 ABS」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
一人でくつろぐには最高の空間! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
一人でくつろぐには最高の空間! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
受注停止で待てないから即納中古は!? [ヤリスクロス]の中古がとんでもないことになっていた
受注停止で待てないから即納中古は!? [ヤリスクロス]の中古がとんでもないことになっていた
ベストカーWeb
HRC USが2025年からメイヤー・シャンクと提携しIMSAでの役割を拡大。2台のARX-06を投入へ
HRC USが2025年からメイヤー・シャンクと提携しIMSAでの役割を拡大。2台のARX-06を投入へ
AUTOSPORT web
WTRアンドレッティ、2024年限りでアキュラ/HRC USとの提携を終了「別の方向に進む必要がある」
WTRアンドレッティ、2024年限りでアキュラ/HRC USとの提携を終了「別の方向に進む必要がある」
AUTOSPORT web
なんで!? バカ売れ[ヤリスクロス]も樹脂パーツだらけ!! 最近の新車に多いワケ
なんで!? バカ売れ[ヤリスクロス]も樹脂パーツだらけ!! 最近の新車に多いワケ
ベストカーWeb
井戸田潤、メルセデス・ベンツ絶版「Gクラス 320」ショートボディに一目惚れで購入決断!?
井戸田潤、メルセデス・ベンツ絶版「Gクラス 320」ショートボディに一目惚れで購入決断!?
グーネット
履き替えた古いタイヤってどこいくの!?!? 廃タイヤの99%がキチンとリサイクルされている衝撃!! じつは超絶エコだった
履き替えた古いタイヤってどこいくの!?!? 廃タイヤの99%がキチンとリサイクルされている衝撃!! じつは超絶エコだった
ベストカーWeb
総額100万円以下で買える!コスパ+アルファの中古ミニバン5選
総額100万円以下で買える!コスパ+アルファの中古ミニバン5選
グーネット
ショウエイヘルメット、アレックス&マルク・マルケスと2026年まで2年間の契約更新/MotoGP
ショウエイヘルメット、アレックス&マルク・マルケスと2026年まで2年間の契約更新/MotoGP
AUTOSPORT web

みんなのコメント

25件
  • 買う側にすれば品質が良くコストパフォーマンスが高い
    車が多い。企画、生産部門と一体化で車造りをする
    経営力の高さに販売ディーラーの営業努力だよね。
    大衆車からスポーティーな車とバランスが良く
    ラインナップされてる。
    レクサスはコストを気にしすぎて魅力が下がってる
    気がするけど。
  • 自動車業界もこれから淘汰されていくんだろうなあ。30年もすれば「トヨタ」と「その他」の2社だけになってるかもね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村