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「元祖ワル顔」ヴェルファイアの中古を狙うなら2018年式以降が絶対にお得な理由と事情

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「元祖ワル顔」ヴェルファイアの中古を狙うなら2018年式以降が絶対にお得な理由と事情

 トヨタが誇るラージミニバンである、「アルファード」と「ヴェルファイア」。上品さや洗練さを演出するアルファードに対し、若々しい力強さや艶やかさを演出する「ヴェルファイア」は、いまはアルファードの勢いに押され気味ではあるが、かつてはアルファードよりも多く売れていた時代もあるなど、人気の潜在力は抜群のモデルだ。

 2023年5月といわれているアルファードのフルモデルチェンジのタイミングで、ヴェルファイアは消滅するのでは、とのうわさもあるが、トヨタが、このポテンシャル高いヴェルファイアをみすみす捨てるわけがないと筆者は考えている。

「元祖ワル顔」ヴェルファイアの中古を狙うなら2018年式以降が絶対にお得な理由と事情

 そんなヴェルファイアだが、中古車で購入する際には、気を付けてほしいポイントがいくつかある。ヴェルファイア中古車における、得する買い方をご紹介しよう。

文:吉川賢一
写真:TOYOTA

中古車では、安定した人気を維持

 自販連の登録車販売台数によると、2022年のヴェルファイアの登録台数は、わずか2247台。アルファードの6万0225台とは、なんと30倍近い差がついてしまった。半導体不足によって、生産を売れ筋のアルファードに絞った可能性もあるが、2017年まではアルファードと同数以上を売り上げていただけに、驚きの結果であった。

 (編集部注/ヴェルファイアの販売台数の減少は、2021年頃から「次期型はヴェルファイアがカタログ落ちしそう」という情報が全国のトヨタ販売店に流れており、各ディーラーや営業マンが顧客へ向けて積極的に「アルファードのほうがよいのでは」と誘導していた背景がある。試乗車やカタログの準備もアルファードに強い力点が置かれたこと、値引き額や下取り査定額に差がついたこと(アルファードのほうが有利)も大きなポイント)

 新車は売れなくなったものの、現行型の30系ヴェルファイアは中古車市場で安定した人気がある。これには海外での需要が深く絡んでいるのだが、2022年には、4年落ちの2018年式(後期型)の相場が500 万円超(業者向け中古車オークションの相場値であり、市販価格はこれより高い。以下の中古車相場価格も同様)となるなど、驚異的な相場となっていた。ただ9月をピークに年末に向けて下落しており、2023年2月中旬現在の相場は、2018年式で450万円ほどに落ち着いている。

2015年に登場した、ヴェルファイア現行モデルの前期型。ここまでは、ヴェルファイアのほうがアルファードより人気が高かった

ヴェルファイアの中古車を買うならば、2023年は前期型が買い時

 もし、ヴェルファイアの中古車を狙うならば、2023年に買い時なのは、現行モデルの前期型だ。前期型の最終年式である2017年式は、今年2023年に入り、海外輸出需要が少なくなっている年式であるため相場が下がり、手ごろな価格で落ち着いてきた。また現行モデルであるため、豊富にあるカスタムパーツで自分好みにドレスアップして乗ることもできる。ちなみに、新車で売れ筋だったのは、2.5Lガソリン2WDのエアロ仕様、「Z-Gエディション」。中古車市場でも、このグレードの流通量がもっとも多く、リーズナブルな個体を見つけることができるだろう。

 ただ、後期型へと切り替わった2018年式の場合は、2017年式とは事情が異なっている。一般的には、流通量が多いと中古車価格は下がる傾向になるのだが、2018年式は、中古車相場が、2019年式や2020年式と大差ない状況にあるのだ。

 実は、ヴェルファイアが多く輸出されるマレーシアでは、「製造5年落ちまで」という輸出規制があり、2023年は2018年式が「行く」限界年式。状態の良い個体(距離5万キロ未満、評価点 4.5点以上/6点満点)は人気があるため、相場が落ちにくく、そのため、2019年式や2020年式と、大差ない相場価格となっている。ちなみに、現地マレーシアでは、(日本で一番人気だった)2.5Lガソリン車のヴェルファイアは販売されておらず、そうした事情も、日本におけるヴェルファイアの中古車相場に深く影響している。

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ヴェルファイア後期型のモデリスタエアロ。人気車だけにカスタムパーツが多く出ている。純正エアロパーツ装着車は、下取りで加点対象となりやすい

数年間だけ乗るならば、2018年より後の年式がお得

 ただもしも、数年間だけヴェルファイアに乗りたい、というのならば、2018年以降の年式(2020年式や2021年式など)のモデルを購入し、1~2年後、「行く」限界年式になったら下取りに出すと、かなりお得にヴェルファイアに乗ることができる可能性がある。下取り価格が、中古車購入時の価格を上回ることはないだろうが、走行距離が少ないなどの状態次第では、かなり良い下取り価格を引き出せる可能性は高い。

 ヴェルファイアは、新車が売れていなかったため、年式が新しくなるほど、中古車の個体数が少なくなるが、もし、2023年5月~6月とされるアルファードのフルモデルチェンジのタイミングで、万が一、ヴェルファイアが消滅するようなことになった場合、マレーシアのヴェルファイアファンからの需要が高まり、プレミア価格となる可能性もなくはない。

 いずれにせよ、ヴェルファイアの中古車を狙う場合は、マレーシアへの輸出の「限界年式」も考慮して選ぶと、お得になる可能性がある。参考になれば幸いだ。

2022年モデルのヴェルファイアゴールデンアイズ3。2022年の販売台数はわずか2247台と希少。当年モノの中古車は、現時点、中古車市場に登場していない

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みんなのコメント

43件
  • 残クレ地獄の罠ですね。
  • ミニバン探してて、仲の良い車屋さんに頼んだら「人気無いけどヴェルファイアなら安く買える」と言われた。
    高年式で低走行の車体がゴロゴロいるんで結構選んで買えますね。
    所詮アルファードと同じ車なのにあまりの価格差に笑っちゃう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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