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フォレスター圧巻のコスパ!! ヴェゼルは上級グレードがオトク!? 国産SUV14台の「高コスパグレード」

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フォレスター圧巻のコスパ!! ヴェゼルは上級グレードがオトク!? 国産SUV14台の「高コスパグレード」

 決算期には比較的良い条件を引き出しやすいというのはクルマ好きならば知るところ。クルマが欲しいと思っている人には絶好の買い時だ。そこで、人気のSUVの中から高コスパなオススメグレードを探り、あなたのクルマ選びをお手伝い!!

※本稿は2024年2月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、トヨタ、日産、ホンダ、三菱自動車、マツダ、SUBARU
初出:『ベストカー』2024年3月10日号

フォレスター圧巻のコスパ!! ヴェゼルは上級グレードがオトク!? 国産SUV14台の「高コスパグレード」

■クラウンシリーズのコスパ最強グレードは!?

トヨタ クラウンスポーツ(590万~765万円)

●クラウンスポーツ(590万~765万円)

 グレード構成は、2.5Lハイブリッドと、プラグインハイブリッドの2種類だ。価格はプラグインハイブリッドが175万円高い。

 フロントモーターの性能が高まり、ショックアブソーバーの減衰力を変化させるAVS、後席シートヒーターなど25万円相当の装備も加わる。そうなるとプラグインハイブリッドの正味価格は、パワーアップを含めて約150万円だ。

 一方、ハリアーもプラグインハイブリッドの動力性能が上まわるが、装備差を差し引いて、ハイブリッドZレザーパッケージ4WDとプラグインの正味価格を割り出すと約90万円に収まる。

 つまりクラウンスポーツのプラグインハイブリッドは正味価格が150万円だから、ハリアーに比べて割高だ。国の補助金交付額は55万円で等しい。したがってクラウンスポーツはノーマルタイプのハイブリッドZを選んだほうが得だ。

・イチオシグレード:ハイブリッドZ(4WD)590万円
・コスパ指数:50点

●トヨタ クラウンクロスオーバー(435万~640万円)

トヨタ クラウンクロスオーバー(435万~640万円)

 パワーユニットは、2.5Lハイブリッドと、2.4Lターボハイブリッドの2種類だ。ターボのRSは本革シートなどを装着して価格は605万円とされ、これに相当する2.5Lハイブリッドは、Gレザーパッケージで540万円だ。

 価格はターボのRSが65万円高いが、ショックアブソーバーの減衰力を変化させる機能を標準装着した。

 この価格換算額を差し引いた57万円がターボハイブリッドの正味価格差だ。ハイブリッド同士で比べて、価格差が57万円ではターボが割高になる。そこでパワーユニットは2.5Lハイブリッドを選ぶ。グレードは並走車両を知らせるブラインドスポットモニターなどの上級装備を採用するGアドバンストが買い得だ。

・イチオシグレード:Gアドバンスト(4WD)510万円
・コスパ指数:60点

■ハリアーはFFが狙い!?

●トヨタ ヤリスクロス(190万7000~315万6000円)

トヨタ ヤリスクロス(190万7000~315万6000円)

 パワーユニットは1.5Lのノーマルエンジンとハイブリッドを用意する。2WDのWLTCモード燃費は、ノーマルエンジンを搭載する中級グレードのGが19.4km/Lで、ハイブリッドGは30.2km/Lだ。

 価格はハイブリッドGが37万4000円高いが、購入時の税額は約9万円安い。実質価格差は約28万円だ。レギュラーガソリン価格が160円/Lなら、実質価格差の約28万円を取り戻せるのは10万kmを走った頃。

 距離が少々長いが、ハイブリッドはノーマルエンジンに比べて動力性能が高く、3気筒エンジンの粗いノイズも抑えられる。バックガイドモニターやアルミホイールなどの装備を充実させて価格を割安に抑えたハイブリッドGが買い得だ。

・イチオシグレード:ハイブリッドG(FF)252万4000円
・コスパ指数:75点

●トヨタ ハリアー(312万8000~620万円)

トヨタ ハリアー(312万8000~620万円)

 ハリアーは2Lのノーマルエンジン、2.5Lのハイブリッドとプラグインハイブリッドを用意する。ノーマルエンジンは実用的には充分だが、上級SUVのハリアーとしては物足りない。プラグインハイブリッドは4WDのみの最上級グレードで価格も高い。そうなると2WDのハイブリッドGが買い得だ。

・イチオシグレード:ハイブリッドG(FF)411万9000円
・コスパ指数:70点

●トヨタ RAV4(293万8000~563万3000円)

トヨタ RAV4(293万8000~563万3000円)

 前輪駆動をベースにしたSUVだが、車種の性格は、ランドクルーザーのような悪路向けに近い。そこで推奨グレードは、2Lノーマルガソリンエンジンを搭載するアドベンチャーだ。

 動力性能は充分とは言えないが、後輪左右の駆動力配分を積極的に変化させる機能が備わり、悪路を含めてコーナリング性能が最も高い。フロントグリルやバンパー、アルミホイールなども専用のデザインでカッコイイ。

・イチオシグレード:アドベンチャー(4WD)368万4000円
・コスパ指数:70点

■ヴェゼルは上級グレードがコスパよし!!

●ホンダ ZR-V(304万9200~421万9600円)

ホンダ ZR-V(304万9200~421万9600円)

 パワーユニットは1.5Lターボと2Lエンジンを使ったハイブリッドのe:HEVを用意する。買い得グレードは実用装備を充実させたe:HEV・Xだ。価格はターボのXに比べて約35万円高いが、購入時の税額が安く、実質価格差は約24万円に縮まる。しかも加速はスムーズで動力性能も優れ推奨度が高い。

・イチオシグレード:e:HEV・X(FF)339万9000円
・コスパ指数:68点

●ホンダ ヴェゼル(239万9100~322万1900円)

ホンダ ヴェゼル(239万9100~322万1900円)

 1.5Lのノーマルエンジンも選べるが、グレードは装備のシンプルなGに限られる。豊富に用意されるのはハイブリッドのe:HEV搭載車だ。

 最も買い得なグレードはe:HEV・Zになる。e:HEV・PLaYに比べると、パノラマルーフなどが装着されない代わりに、e:HEV・Z専用のLEDアクティブコーナリングライトなどが標準装着される。しかも価格は約42万円安い。

・イチオシグレード:e:HEV・Z(FF)300万1900円
・コスパ指数:80点

●日産 エクストレイル(351万100~474万8700円)

日産 エクストレイル(351万100~474万8700円)

 全車がハイブリッドのe-POWERを搭載する。エクストレイルの場合、後輪を専用のモーターで駆動する4WDの制御が綿密だ。そこで4WDのX・e-4ORCEを選ぶ。SOSコールなどはオプションだが、運転支援機能のプロパイロットは標準装着され、価格はG・e-4ORCEに比べて約70万円安い。

・イチオシグレード:X・e-4ORCE 404万9100円
・コスパ指数:65点

●三菱 アウトランダー(499万5100~602万3600円)

三菱 アウトランダー(499万5100~602万3600円)

 グレード間の装備の違いと価格差を見ると、上級グレードほど割安になり、最上級のPが一番買い得だ。

 Pの価格はGの7人乗りに比べて43万3400円高いが、本革シート、BOSEプレミアムサウンドシステム、電動パノラマサンルーフなどオプション価格にして58万円相当の装備を加える。つまりGに複数のオプション装備を加えると、Pよりも割高な買い方になるから注意したい。

・イチオシグレード:P 602万3600円
・コスパ指数:73点

■スバルもマツダもコスパ抜群!!

●スバル クロストレック(266万2000~328万9000円)

スバル クロストレック(266万2000~328万9000円)

 グレードは2種類だ。クロストレックはオプション装備が豊富だから、価格が約41万円安いツーリングを選び、必要な装備を加える。

 駆動方式は4WDを選ぶ。価格は2WDよりも22万円高いが、ヘッドランプウォッシャーなども併せて装着されているので、4WDの正味価格は約16万円に収まる。

・イチオシグレード:ツーリング(4WD)288万2000円
・コスパ指数:75点

●スバル フォレスター(306万9000~374万円)

スバル フォレスター(306万9000~374万円)

 買い得グレードはスポーツだ。1.8Lターボエンジンを搭載しながら、2Lマイルドハイブリッドのe-BOXERを搭載するアドバンスと比較して、価格の上乗せを6万6000円に抑えた。

 アドバンスにはリアゲートの電動機能が標準装着されるが、動力性能の違いを考えるとスポーツが買い得だ。しかもWLTCモード燃費は、アドバンスが優れているものの、0.4km/Lしか違わない。

・イチオシグレード:スポーツ 346万5000円
・コスパ指数:88点

●マツダ CX-5(290万9500~422万5100円)

マツダ CX-5(290万9500~422万5100円)

 推奨度の高いパワーユニットは、2.2Lのクリーンディーゼルターボだ。最大トルクは45.9kgmだから2Lガソリンエンジンの2倍以上で、軽油価格の安さもあり、燃料代はガソリンの約70%ですむ。しかも車両価格は、ガソリンと比べて約32万円の上乗せに抑えた。

 ディーゼルエンジンを搭載してニーズの高い装備を豊富に備えるXDブラックトーンエディションが買い得だ。

・イチオシグレード:XDブラックトーンエディション(4WD)378万9500円
・コスパ指数:85点

●マツダ CX-60(322万3000~646万2500円)

マツダ CX-60(322万3000~646万2500円)

 CX-60は後輪駆動のプラットフォームを備えたSUVだ。そこでCX-5などの前輪駆動車には搭載できない直列6気筒3.3Lクリーンディーゼルターボ搭載車を選ぶ。

 グレードは、Sパッケージ以下ではインパネなどの質感が目立って下がるため、買い得グレードは中級のXD・Lパッケージになる。内装の質感は相応に高まり、ドライバー異常時対応システムなども標準装着する。

・イチオシグレード:XD・Lパッケージ(4WD)444万9500円
・コスパ指数:65点

■WR-Vのコスパ最強グレードは!?

ホンダ WR-V(209万8800~248万9300円)

 先代ヴェゼルはノーマルエンジン車も相応に売られたが、現行型はGのみに限定した影響で売れゆきが下がり、e:HEVの販売比率が90%を超えた。その結果、ヴェゼルの価格帯が高まって売れゆきも伸び悩む。

 そこで先代ヴェゼルのノーマルエンジン車の後継にすべく、WR-Vが導入された。ボディサイズや車内の広さは現行ヴェゼルと同等だが、価格帯は200万~250万円に収まる。

 一般的な買い得グレードは、中級に位置することが多いが、WR-Vは違う。安さが重要な車種だから、価格帯が高まったヴェゼルとは対称的に、最も安価な209万8800円のXを買い得にした。

 XもLEDヘッドランプやフルオートエアコンなどの装備が充実しており、中級のZと比べて、19万円相当が削られるだけだ。それなのに価格は、Zよりも25万円以上安い。

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みんなのコメント

6件
  • ☆彡
    意味不明
  • fafalarm
    4WD要らない人はコスパがどうだろうとFF選ぶでしょうし
    4WDが欲しい人がコスパの為にFFで妥協するはずもない
    コスパだけで駆動方式まで考える人はいないでしょうねぇ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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