トヨタのカッレ・ロバンペラ(トヨタ)は、時に霧に覆われる難しいコンディションを乗り切り、世界ラリー選手権(WRC)第11戦ラリー・チリで4勝目を挙げた。
ロバンペラとコ・ドライバーのヨンネ・ハルトゥネンのコンビは、濃霧と滑りやすいコンディションのステージもある中、チームメイトであるエルフィン・エバンスに23.4秒、ヒョンデのオット・タナクに43.9秒差をつけた。
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ロバンペラは当初、金曜のドライ・コンディションでの速さに苦戦しており、自分のドライビング・スタイルがチリのルーズなグラベル・ステージに合っていないことを認めていた。
しかし10.1秒差の3番手で2日目に入ると、SS8を終えた段階でヒョンデのタナクを逆転、総合2番手に浮上した。総合首位のエバンスは11.3秒までリードを広げたが、その後濃霧と雨が迫ってきた。霧はSS11の山岳ステージで最もひどくなり、視界は20メートルまで低下。エバンスはソフトタイヤを投入したが、視界不良のためポテンシャルを発揮できず、SS11~12でロバンペラが一気に逆転して総合首位に立った。
15.1秒のリードで最終日を迎えたロバンペラは、日曜日も安定してハイペースで走りきり、パワーステージ2位、スーパーサンデー2位でフィニッシュ。28ポイントを稼いだ。エバンスも3位のタナクに20.5秒差をつけて2位を守りきり、トヨタがワンツーフィニッシュを飾った。
スーパーサンデーとパワーステージでトップだったのは、SS8で岩にヒットしデイリタイアを喫したセバスチャン・オジェ。日曜日は4ステージ連続で最速となり、12ポイントを獲得した。
ヒョンデはタナクが3位となった他、ティエリー・ヌービルが4位に入った。この結果、ポイントリーダーのヌービルはランキング2番手のタナクに29点差、同3番手のオジェに41点差をつけている。
トヨタのワンツーフィニッシュにより、マニュファクチャラーズ選手権で35ポイント差をつけられていたヒョンデに対してポイント差を縮め、17ポイント差まで接近した。
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