マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンは、F1はファンがいなければ存在できないにもかかわらず、真の関心がどこに存在しているのかを忘れることがあると述べている。
非常に洗練され、魅力的でエキサイティングなビジネスであるグランプリレースは、数十年にわたって最大限にその姿を誇示してきた。F1はしばしば閉じられた世界であるようにも見えるが、おそらくはそれも魅力の一部なのだろう。
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40年にわたってF1を率いてきた元最高権威者バーニー・エクレストンは、グランドスタンドが空席の状態でチームがレースを行い、一般公開はせずに、その様子を家にいる視聴者に向けて独占中継をするかたちになっていても完璧に満足だと認めたことがある。
2017年にリバティ・メディアがF1を買収して以来、会場や家にいるファンたちはより多くの恩恵を受けられるようになった。それは商業権保有者のリバティ・メディアが、人々に対してF1をさらに開放するための努力を払ってきた結果である。ブラウンは、そのアプローチは継続される必要があるとしている。
「結局のところ競技はファンのためのものだ。すべてはファンから始まる」とブラウンは先週末のオートスポーツ・インターナショナル・ショーで語った。
「世界中にいる、新旧の素晴らしい大勢のファンたちがいなければ、レースのために資金を出すスポンサーを得ることはできない」
「F1は、我々が誰のためにすべてのことを行っているのかを忘れていることがあると思う。ときとして、我々自身のために行っていると感じることがある。我々はファンのためにやっているのだ」
ブラウンの考えにより、マクラーレンはファンに門戸を開き、2017年にはアマゾンのドキュメンタリーシリーズ『Grand Prix Driver』をリリース。彼の指揮のもと、チームは公の場への露出を増やしていった。
F1もマクラーレンの先例に倣い、2018年にはNetflixに独自のドキュメンタリーシリーズ『Drive to Servive』の製作を依頼した。率直に舞台裏を探るスタイルで、F1の人間的な面に光を当てたドキュメンタリーである。
当然ながら、このシリーズはF1の内部の動きに対する興味深い洞察を提供したことで高い評価を受けた。
「これはスポーツ・エンターテインメントであるから、私としては、チームの内部をオープンにするのは非常に自然なことだと思う」とブラウンは主張した。
「私自身、ファンでいることがどのようなことか分かっている。F1で何が起きているのかを知ったり、ドライバーに会ったり、舞台裏を見たりするのが好きだ。だからファンからそうした体験を奪うのは大間違いだと思う」
「アマゾンでの配信を始めたときに、我々の方向性が変わった。そして当然のことながら、Netflixにも早い時期から参加していた」
「ランド(ノリス)とカルロス(サインツJr.)は昨年、ここ(オートスポーツ・インターナショナル)に来ていた。今日はランドが(ここに)来ている。ファンがいなければ、スポーツは成り立たない」
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