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「メルセデスAMG C 43 4MATIC+」直列4気筒2.0L電動ターボで登場

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「メルセデスAMG C 43 4MATIC+」直列4気筒2.0L電動ターボで登場

メルセデス・ベンツ日本は2023年10月20日、 ベストセラーモデルのCクラス(セダン/ステーションワゴン)のスポーツモデルとしてそれぞれに「メルセデスAMG C 43 4MATIC+」を追加し発売した。

メルセデスAMGのCクラスをベースとしたスーパースポーツ・モデルとしては、ハンドメイドの少量生産車としてC64がラインアップされているが、メルセデスAMG C 43 4MATIC+はそれに次ぐハイパフォーマンスを持つスポーツ・モデルだ。

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先代モデルのC43はV型6気筒3.0Lのターボエンジンを搭載していたが、新型は新開発の直列4気筒2.0Lターボを採用している。このエンジンのターボチャージャーは排出ガスだけでなく48V電装による電動ターボで、電動過給、減速時に回生も行なうF1エンジン由来の技術が投入されている。もちろん市販エンジンとしては世界初となる。

このエンジンは「M139 E20 DEH LA」型と呼ばれ、AMGならではの熟練工が1基ごとのエンジン組み立てを担当している。排気量1991ccで、出力はなんと408ps/6750rpm(加えてスターター・ジェネレーターのアシストが16psプラスされる)、最大トルクは500Nm/5000rpm(スターター・ジェネレーターのトルクもプラスされる)という超級の高出力エンジンであり、高回転型になっている。

電動+排気ターボチャージャーは、厚さ4cmの電気モーターが排気側のタービンホイールと吸気側のコンプレッサーホイールの間のターボチャージャーの軸部分に直接一体化されている。

このモーターが電子制御によりターボチャージャーの軸を直接駆動し、コンプレッサーホイールを加速し、エンジンが低回転の時の過給を促進され、十分な排ガス流量が得られるようになると排ガスによりターボ過給が行なわれるようになる。

組み立て担当者の証明プレートこのためアイドリングから全エンジン回転域にわたって、レスポンスが向上し、アクセル操作に対するエンジン反応がより自然なものとなり、ハイパワーを発生させる。アクセルから足を離したり、ブレーキを踏んだりした場合でも、電動ターボチャージャーは常にモーター駆動によりブースト圧を維持することができるため、レスポンスのよさは途切れることがないのだ。

この電動ターボは48Vシステムを電源とし、最大回転17万5000rpmまで作動し、きわめて大量の空気流量を可実現。ターボチャージャーと電気モーター、電子制御ユニットは、エンジンの冷却システムに接続されており、常に最適な温度管理が行なわれるようになっている。

エンジン本体は48Vのベルト駆動スターター・ジェネレーター(BSG)を装備するマイルドハイブリッド・タイプだ。短時間だが出力を10kW(16ps)高めるブースト機能のほか、回生ブレーキにより電力を回収する。 もちろん48Vテクノロジーにより、ECOスタートストップ機能やセーリングモードの間の切り替えがほぼ感じられないほど滑らかに行なわれる。

トランスミッションは、従来は63モデルにのみ搭載されていた「AMGスピードシフトMCT」(湿式多板クラッチ9速AT)を43モデルとして初採用 している。トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現。

シフトダウン時の自動ブリッピング機能やレーススタート機能によってダイナミックな走を楽しむこともできる。さらに、高速走行時などにアクセルから足を離すとエンジンとトランスミッションを切り離して燃料消費を抑えるセーリング機能の採用によって燃費を 優先する「Comfort」、よりスポーティなドライビングが愉しめる「Sport」、「Sport+」、 滑りやすい路面を安全に走行する「Slippery」、様々なパラメーターを個別に設定 できる「Individual」の5つのモードを搭載している。

これらにより0-100km/h加速は4.6秒、最高速度250km/h(リミッター作動)という動力性能を発揮する。

音もイイ。

排気系は、排気管内に可変エグゾーストフラップを備えた「AMGエグゾーストシステム」を装備。ドライブモードに応じてサウンドが変化する。「Sport+」では一層 スポーティで官能的なAMGサウンドを楽しむことができる。

また、AMGドライブコントロールスイッチやメディアディスプレイで簡単にサウンド特性を変えることも可能だ。エグゾーストサウンドを存分に堪能したい場合や、長距離クルージングなどで落ち着いたサウンドを響かせたい場合など状況に応じて瞬時にモードを変更することができる。

さらに車内でよりエモーショナルなサウンド体験を味わえるAMGリアルパフォーマンス・サウンドを標準装備している。排気センサーによって実際の排気音を拾い、それに応じたサウンドを車内のスピーカーから再生することで、車外の音を抑えながら官能的なドライビングを楽しむことができるのだ。静粛性・快適性重視の「Balanced」と、エモーショナルな「Powerful」の2つのモードが備わり、ドライブモード選択に応じて変化する。また、AMGドライブコントロールスイッチやメディアディスプレイでモードを直接変更することもできる。

なおオーディオは、Cクラスで唯一となるブルーメスター3Dサラウンド・システムを標準装備している。計15スピーカー、710Wの出力のハイエンド・オーディオシステムで、デジタル技術により各スピーカーをアクティブに駆動することで、表現力豊かで自然なサウンドを生み出すことができる。

後輪重視型4MATICとリヤ・アスクルステアリング

4輪駆動システム「AMG 4MATIC」は、通常の4MATICとは違って、前後駆動トルク配分が31:69とAMG独自の後輪重視型だ。この後輪重視の配分により、横方向加速度を高めるなどダイナミックなハンドリングを強化するとともに、加速時のトラクションも最大限追求している。

サスペンションは、フロントに4リンク式、リヤにマルチリンク式を採用。フロントは専用開発のステアリング・ナックルとサスペンション・ジョイントを採用したことでより正確な操舵を実現し、リヤアクスルには専用開発のホイールガイドやリンクを追加することによって横方向剛性を高め、きわめてスポーティなハンドリング特性を生み出している。
さらに、走行状況に合わせて4輪それぞれを電子制御する連続可変ダインピングシステムを採用することで、快適な乗り心地からダイナミックな走りまでをカバーしている。

また後輪操舵システム「リヤ・アクスルステアリング」も標準装備している。約100km/h以下では、リヤホイールをフロントホイールとは逆方向に最大約2.5度切られる。これにより日常の走行シーンや、駐車する際には回転半径が小さくなる。約100km/hを超えると、リヤホイールはフロントホイールと同じ方向に最大約0.7度操舵されることで、走行安定性を向上。小回り性能を犠牲にせず、中高速域での安定性や、優れたハンドリングを両立させている。

ブレーキは、フロントに4ポットの対向ピストン・キャリパー、ドリルドベンチレーテッドディスク、リヤに1ピストンのフローティングキャリパー、ベンチレーテッドディスクを装備し、強大な制動力と耐フェード性、ペダル操作に対する優れた応答性を実現。シルバーペイントのブレーキキャリパーにはAMGロゴが入っている。

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みんなのコメント

6件
  • あら、良さげねえ。おいくら万円かしら?
  • オプション全く無し!
    全部入り!
    思ったより安い!
    C63eまちだが、1800万位になるかな?
    なら、C434マチック+でいいわい。
    cクラスくらいのサイズの、EQ出してくれんかな?

    新しいEQCで。クーペスタイルの、EQS EQE に続き、専用の形で。
    今のEQCは旧GLCと同じ型だから。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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