AMG最強モデル 電動化の幕開け
メルセデスAMGは、ポルシェ・パナメーラ・ターボS Eハイブリッドに対抗する最高出力843psのメガサルーンとして、新型GT 63 S Eパフォーマンス4ドア・クーペを欧州で発表し、電動化時代の幕開けを宣言した。
【画像】AMG最強サルーン【GT 4ドア・クーペをライバルと写真で比較】 全76枚
AMG初のPHEVであり、価格は17万3655ポンド(約2690万円)から。欧州では4月に納車開始予定で、2ドアのGTブラックシリーズの出力を113ps上回る最もパワフルなモデルとなっている。
ツインターボ4.0L V8ガソリンエンジンを搭載したGT 63 S 4ドア・クーペをベースに、204psの電気モーターをリアアクスルに積む「P3」と呼ばれるシステムを採用。F1のハイブリッド・システムに由来するレイアウトで、重量配分を最適化し、トルクを可能な限り素早く発揮するという。
AMGのどのモデルよりも強力なパワーと142kg-mを超えるトルクにより、0-100km/h加速はわずか2.9秒、最高速度315km/hを実現。昨年発売されたサーキット志向のGTブラックシリーズとほぼ同等のパフォーマンスとなっている。
6.1kWh、400Vのバッテリーの重量はわずか89kgで、「航続距離のためではなく、素早いパワー供給のために設計された」という。
1回の充電で12kmのEV走行が可能で、130km/hまでなら電気モーターだけで加速できるとされている。WLTP複合サイクルにおいて15.2km/lの燃費を達成し、CO2排出量は180g/km。
電気エネルギーは「常に利用可能」であり、コーナーからの素早い加速や迅速な追い越しを可能にすると言われている。回生ブレーキは、4段階の強度が設定され、走行状況に応じてワンペダルドライブも可能だ。
また、「各車輪の減衰力をわずか数ミリ秒で状況に応じて調整」できるライドコントロール+アダプティブ・サスペンションと、4WDシステム、リミテッド・スリップ・デフ、ESPの設定を制御し俊敏性を高めるダイナミクス制御システムが搭載されている。セラミックブレーキも標準装備。
専用装備でディテールアップ
標準モデルからのデザイン変更はわずかで、主に2ドアのGTをモデルにしたフロントバンパー、専用バッジ、新しいエグゾーストシステム、専用デザインの20インチおよび21インチホイールなど。それ以外は、標準のGT 4ドア・クーペとほぼ同じだ。
インテリアも同様で、MBUXインフォテインメント・システムに、EVインジケーター、リアルタイム電力消費情報、電気モーターのパワーゲージなど、ハイブリッド専用のディスプレイが多数用意されている。
AMGのフィリップ・シーマー会長は、次のように述べている。
「当社は、新型GT 63 S Eパフォーマンス4ドア・クーペによりブランドのDNAを電動化された未来に運んでいきます。そうすることで、AMGを常に特別で魅力的なものにしてきた独自の道を歩むことができるのです」
「アファルターバッハで開発されたこのパフォーマンス・ハイブリッドは、魅力的なドライビング・ダイナミクスを提供し、当社の新しいテクノロジーラベルである『Eパフォーマンス』にふさわしいものとなっています」
「この新しいコンセプトによって、我々はまた21世紀のパフォーマンス・ラグジュアリーブランドとしてのメルセデスAMGを体験する新しい顧客を迎え入れるのです」
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みんなのコメント
ということは今度の新型SLにもPHEVがラインナップされるんだろうな
普段はAMGのガソリンエンジンの音を楽しんでるが
夜中帰宅するときや、特に家を出る時の暖機運転の時の音が住宅地では気になってたので
EV走行ができると近所に気を使わずに済む
まぁ金持ちは3年で乗り換えるから問題無いんだろうけど。