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新型Mazda3の24V M-Hybid(マイルドハイブリッド)の燃費はどうなの?従来のSKYACTIV-G2.0と比べて燃費は向上したか?

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新型Mazda3の24V M-Hybid(マイルドハイブリッド)の燃費はどうなの?従来のSKYACTIV-G2.0と比べて燃費は向上したか?

1月27日に公表された新型マツダ3のスペック。ここでは新型で初登場した2.0ℓマイルドハイブリッドシステムの燃費に注目してみよう。

 新型Mazda3のパワートレーンは、次の6種類が設定される予定だ。

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ガソリンエンジン
SKYACTIV-G1.5 1.5ℓ直4DOHC
SKYACTIV-G2.0 2.0ℓ直4DOHC
SKYACTIV-G2.5 2.5ℓ直4DOHC

マイルドハイブリッド
SKYACTIV-G2.0+BSGのM-Hybrid

ディーゼルエンジン
SKYACTIV-D1.8 1.8ℓ直4ディーゼルターボ

SPCCI燃焼ガソリンエンジン
SKYACTIV-X 2.0ℓ直4DOHCスーパーチャージャー

 である。それぞれ6速MTと6速ATが組み合わされる。
 24Vシステムを使うM-Hybirdについては、SKYACTIV-Xエンジンに組み合わせるものと予想していたが、どうやらSKYACTIV-G2.0との組み合わせになるようだ。



 今回スペックが明らかになったのは、
SKYACTIV-G2.5で
北米仕様のMazda3では

排気量:2488cc
ボア×ストローク:89.0×100.0mm
圧縮比:13.0
最高出力:186HP(139kW)/6000rpm
最大トルク:186lb-ft(252Nm)/4000rpm

 このG2.5を搭載するセダンの6ATの燃費は、
EPA City:27mpg/Highway:36mpg/Combined:30mpg
と発表された。
これをkm/ℓに換算すると
City:11.5km/ℓ Highway:15.3km/ℓ Combined:12.8km/ℓ

となる。この2.5ℓガソリンエンジン搭載モデルは、日本には導入されない。


 今回のメインテーマは、2.0ℓエンジンのSKYACTIV-G2.0にBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたマイルドハイブリッドシステム、マツダの呼称ではM-Hybirdのスペックだ。

 欧州仕様のスペックは
SKYACTIV-G2.0(6MT)
2.0ℓ直4DOHC
最高出力:122ps(90kW)/6000rpm
最大トルク:213Nm/4000rpm

 と発表された。


 これを、先代Mazda3のHBと比べてみよう。
SKYACTIV-G2.0
2.0ℓ直4DOHC
最高出力:120ps(88kW)/6000rpm
最大トルク:210Nm/4000rpm

 比較すると、新型になって最高出力で2ps、最大トルクが3Nm向上したことになる。

 注目は燃費データだ。
 先代のMazda3 SKYACTIV-G2.0搭載ハッチバックモデル(6MT)の燃費は

NEDC Combined 55.4mpg 5.1ℓ/100km
Extra Urban 65.7mpg 4.3ℓ/100km
Urban 43.5mpg 6.5ℓ/100km
CO2 emissions 119g/km

となっている。わかりやすく書き直すと
NEDC複合燃費:19.61km/ℓ
Extra Urban:23.26km/ℓ
Urban:15.4km/ℓ
CO2排出量:119g/km

ということになる。

 では、新型Mazda3 SKYACTIV-G2.0+M-Hybird(6MT)の燃費データはどうだろう?
燃費性能
6.3ℓ/100km=15.8km/ℓ
CO2 119g/km
 と公表スペックにはある。

 CO2排出量は、先代(もちろん、コンベのエンジンでマイルドハイブリッドシステムは搭載していない)と同じ119g/kmである。
 燃費は新型の15.8km/ℓがNEDC複合燃費だとしたら、燃費は大きく悪化していることになってしまう。
 マイルドハイブリッドシステムを使って悪化することは考えにくい。考えられるのは、先代の燃費が

NEDC(New European Driving Cycles)

 だったのに対して新型は、
WLTC(Worldwide-harmonized Light vehicles Test Cycle=世界統一試験サイクル)のデータなのだろうと推測される。WLTCは、新しいWLTP(Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure: 乗用車などの国際調和排出ガス・燃費試験法)に基づいた測定方式で測った新しい燃費値だ。

 一般的に、NEDCよりもWLTCの方が実際の走行に近い燃費値だと言われている。ドイツ自動車工業会(VDA)の推定では、燃費やCO2排出量の数値は、NEDCからWLTCで平均して22%程度増えるとされている。業界コンサルタントJATOが発表したレポートによれば、新WLTP基準のもとで再試験を受けたサンプル車両は、NEDC基準で測定したときに比べ、CO2排出量の公式測定値が9%から17%増加したというレポートもある。

 つまり、
先代G2.0のCO2排出量=119g/km
新型G2.0+M-HybirdのCO2排出量=119g/km
 というのは、このNEDC→WLTCの悪化分(諸説あるが、9~22%の間だろう)、燃費が向上したことになる。10%強の燃費向上を果たしているとしたら、これはかなり大幅な性能アップと言えるだろう。

 先代のアクセラスポーツは当初はG2.0搭載グレードの設定があった(のちにカタログ落ちしている)。その「20S(6AT)」のJC08モード燃費が19.0km/ℓだった。もし、新型M-Hybirdが10%の燃費向上を果たしているとしたら、21km/ℓあたりの燃費データをマークするはずだ。が、日本の燃費もWLTCに切り替わっている。今春に予定されている新型Mazda3の国内デビューまで、正確な数値は待たなくてはならないが、燃費性能についても期待してよさそうだ。

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