2022年スーパーフォーミュラ第4戦の決勝レースがオートポリスで行なわれた。42周のレースを制したのは平川亮(carenex TEAM IMPUL)だった。
予選日こそ午前中は不安定な天候に見舞われた九州・大分のオートポリス。しかし決勝日は快晴で絶好のレース日和となった。昨年のレースは大雨により途中終了となるなど、各チームはドライコンディションでの豊富なデータを持ち合わせていない中で、気温24℃、路面温度44℃というコンディションでタイヤをいかに保たせることができるかがキーポイントとなった。
■破竹の3連続PP……光る野尻智紀陣営の“修正力”。磨き抜かれたセンサーが強さの秘訣?
予選でポールポジションを獲得したのは、ポイントリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN)。3戦連続PPは2008年の松田次生以来となる快挙だ。野尻の隣、2番グリッドには宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が並んだ。フリー走行でトラブルに見舞われた坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)も無事グリッドにつき、全21台によるレースがスタートしていった。なお予選18番手の大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)はエンジン交換により最後尾スタートとなった。
ホールショットを奪ったのは野尻。2番手以降は激しい争いとなっていたが、3番グリッドの牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が抜け出し2番手に上がった。3番手には、8番グリッドからジャンプアップした平川亮(carenex TEAM IMPUL)がつけた。
そんな中、オープニングラップの3コーナーで複数のマシンがコースオフ。特に大湯はバリアにぶつかってしまいリタイアとなり、この車両を回収するためにセーフティカーが出された。
レースは4周目に再開されたが、5周目には次なるアクシデントが。小林可夢偉(KCMG)が2コーナー外側のバリアにクラッシュし、コース上でストップしてしまった。これで2度目のセーフティカー出動となった。小林は坪井と接触しており、坪井には後にドライブスルーペナルティが科された。なお小林はその直前、1コーナーでジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)と接触していたようで、これについては小林に対して「危険なドライブ行為」との判定が下されている。
10周目にリスタートが切られると、先頭の野尻が10周目の第1セーフティカーライン(最終コーナー付近)に到達してピットウインドウがオープンに。平川に2番手の座を奪われていた牧野を始め、複数台がこのタイミングでピットに入った。
トップの野尻は15周終了時にピットインし、これで首位は平川となった。それから遅れること5周、安定したラップタイムを刻んでマージンを築いた平川は20周を終えたタイミングでピットに入り、野尻の前でコースに出ることに成功した。
事実上のトップに浮上した平川は、野尻との差を一気に広げて行く。ペースが上がらない野尻は、すぐ後ろを走る宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)からの猛攻を防いでいたものの、レース後半までステイアウトしていたサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)に“オーバーカット”され、ポジションを落としてしまった。
これでルーティンストップを終えていないのは三宅淳詞と佐藤蓮だけとなり、TEAM GOHのルーキーふたりによるワンツー体制が形成された。佐藤は31周、三宅は32周を終えたタイミングでピットインしたが、三宅は野尻の前で戻ることに成功。平川、フェネストラズに次ぐ、表彰台圏内の3番手に食い込んできた。
平川は最後までポジションを守りきりトップチェッカー。今季2勝目を挙げた。2位は自身ベストリザルトとなるフェネストラズで、三宅が3位で嬉しい初表彰台となった。ポイントリーダーの野尻は結果的に4位でフィニッシュ。今季初めて表彰台を逃した形だ。
これでポイントランキングは、トップの野尻が67ポイント、2番手の平川が60ポイントとなり、独走態勢に入ろうとしていた野尻の快進撃に、平川が待ったをかけたような構図となった。
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