4月8日(木)、アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワン・チームは、ドイツ人ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグがオフィシャルリザーブ&開発ドライバーに就任したことを発表した。
2010年にウイリアムズからF1にデビューしたヒュルケンベルグは、これまでフォースインディアやザウバー、ルノーからF1に参戦し、176レースを戦ってきた。F1デビューイヤーにはポールポジションを獲得するなどヒュルケンベルグは幾度となく実力を示してきたが、2019年を最後にF1のシートを失った。
ニコ・ヒュルケンベルグ、メルセデスとアストンマーティンでリザーブドライバーを務めると明かす
2020年はアストンマーティンF1の前身であるレーシングポイントで、新型コロナウイルスに感染したセルジオ・ペレスの代役を務め第4戦イギリスGPと第5戦70周年記念GPに出場した。急遽出場の決まった第4戦ではトラブルにより決勝レースを走ることができなかったヒュルケンベルグだが、第5戦では予選で3番手を獲得し決勝では7位に入賞している。
またペレスのチームメイトであるランス・ストロールが体調不良で第11戦アイフェルGPを欠場した際にも代役を務め、8位に入賞。ヒュルケンベルグはフォースインディア時代に6シーズンを過ごしたチームに大きく貢献した。
アストンマーティンへの加入が決まったヒュルケンベルグは、以下のようにコメントを寄せた。
「昨年はマシンに乗る前に準備をする時間があまりなかったので、まずは余裕を持って契約にサインすることができてよかったよ! 自分のキャリアのなかで何度も一緒に走ってきたこのチームともう一度仕事ができることを非常に嬉しく思っている」
「もちろん、セバスチャン(・ベッテル)とランス(・ストロール)が今年も途切れることなくシーズンを楽しめることを願っている。でもチームは、僕が加入していい仕事をすると信頼してくれているし、僕はその挑戦を受ける準備ができている」
「それに、シーズンを通してチームの成長に貢献するのもおもしろいだろう。素晴らしいラップタイムを引き出せることを本当に楽しみにしている」
一方アストンマーティンF1のチーム代表兼CEOであるオットマー・サフナウアーは、ヒュルケンベルグが素晴らしい仕事をしてくれることに期待していると述べた。
「アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワン・チームのリザーブ&開発ドライバーとして、正式にニコを迎えることができて嬉しく思っている。このような厳しい時代において、有能で経験豊富なリザーブドライバーの必要性が特に高まっている」
「昨年ニコは、マシンに乗り込んで優れたパフォーマンスを発揮できることを即座に証明した。今回は準備と(チームに)溶け込むための大きな余裕があるので、ニコが素晴らしい仕事をできると期待している」
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