快適装備満載のストリート仕様で筑波1分切りを達成!
エアロパーツを含めた前後バランスのリセッティングがキモ
「ランデュースのWRX STI(VAB)快適ストリート仕様が筑波1分切り!」バリスのボディキットを軸にした各部のセットアップに迫る
VABがデビュー直後にデモカーを導入し、精力的にチューニングを進めてきたランデュース。バリスと共同で開発してきたワイドボディキットの装着によってサーキットスペシャルのように思われがちだが、このマシンの開発コンセプトは『エアコンやオーディオ等の快適装備はそのまま、完全なるストリートスペックの限界に挑戦』だ。
その証拠に、エンジンはもちろんサーキット用に開発された脱着可能なダブルカナードとフロントディフューザーなどを外せば、ワイドボディキットも公認車検を取得することが可能。インテリアもストリートスペックのまま、軽量化などは一切行っていない。
車重は約1500kgと、タイムアタックを行うマシンとしてはかなりのヘビー級。その重さに負けないよう、2.2L化されたエンジンにHKSのGTII8262タービンを組み合わせて約530psをマークしている。かなりハイチューンスペックではあるものの、気難しさなど一切なく耐久性もまったく問題ナシとのこと。このあたりはセッティングが完璧になされているからこそと言えるだろう。
「エンジンチューン、特にハード面に関してはこれまでのノウハウがダイレクトに活かせるので問題はないんですよ。それよりも問題はシャシーで、VABは先代のGVB/Fに比べてシャシー剛性がアップしているんですが、そのバランスがリヤ寄りなのが問題。そのせいで何も考えずにチューニングを進めていくと、フロントに対してどんどんリヤが勝っていってしまって、アンダー傾向が強まるんですよね」とは代表の浅田さん。
そこで、サスペンションはランデュースオリジナルのSSDプロダンパーをチョイス。このキットは別体タンクを装備したハイスペックモデルで、伸びと縮みの減衰力を独立して制御できるのが特徴。その幅広い調整機構を駆使して、ブレーキングから旋回にかけて程よいフロント荷重を維持してアンダー傾向を押さえ込むようなセットアップが施されているそうだ。
一方のブレーキは、RBK(ランデュースブレーキキット)をインストール。フロントが8ポット+380mmローター、リヤが6ポット+356mmローターという組み合わせ。絶対的な制動力はもちろんのこと、高いコントロール性も自慢のシステムだ。
ブッシュもノーマルではブレーキングで腰砕けが出て姿勢が安定しなかったが、STI強化ゴムブッシュによって狙い通りのライントレースが可能になった。また、クスコの調整式ピロアームを使ってアライメントを理想値に仕上げている。
しかし、ワイドボディ化と同時に行った295/30-18(アドバンA052)へのサイズアップの影響は大きく、ここまでやってもまだリヤが強い。そこで、新たに脱着可能なフロントリップとアンダーパネルを追加することでフロントタイヤのグリップをアップさせることに着手。これが2019年スペックへのアップデートだ。
そして迎えた2019年1月。菊池靖選手が駆るランデュースのVABストリートスペックは、1本目のアタックでいきなり59秒5をマーク! さらに2本目では59秒3までタイムを縮め、見事に筑波1分の壁を越えてみせたのだ。
なお、菊池選手いわくセッティングの小変更でタイムアップは可能とのことで、浅田さんが第一の目標としていた「筑波58秒」は近いうちに間違いなく突破するはず。街乗りもラクラクのマシンでどこまでタイムを刻めるのか、しばらく目が離せそうもない。
●取材協力:オリジナルランデュース 岡山県倉敷市三田118-1 TEL:086-464-0606
オリジナルランデュース
http://www.runduce.com/
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