メルセデスのルイス・ハミルトンは2024年限りでチームを離れ、フェラーリに加入することを決めた。チームは2025年に向けて、その後任となるドライバーを探す必要に迫られているが、有望株が次々と各チームで契約延長を決めていることで、メルセデスとしては“痛い”状況のようだ。
ハミルトンがメルセデスを離脱するという衝撃的なニュースが報じられる1週間前には、フェラーリがシャルル・ルクレールと契約を延長し、マクラーレンもランド・ノリスと新たな契約を結んだ。
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これにより少なくとも今後数年は、未来のF1チャンピオンと目されるふたりの若手ドライバーを獲得するチャンスがメルセデスに訪れないこととなった。
ハミルトンの移籍が発表されて以来、初めて取材に応じたウルフ代表は、最近のドライバー市場の動きがメルセデスにとっては「痛いこと」だったと認めた。その一方で、2025年以降チームを率いることとなるジョージ・ラッセルに絶大な信頼を置いている。
「我々にはこれほど強固な基盤があり、マシンには速くて才能があり、賢い男(ラッセル)が乗っている。セカンドドライバー、セカンドシートにふわさしい人選をするだけだ」とウルフ代表は言う。
「急ぐことではないが、数週間前に契約がいくつか決まったと思う」
「興味深いことだが、タイミング的には少し痛い状況だ」
そしてウルフ代表は次のように続けた。
「契約というのは、ドライバーやチームがレースを望んでいる限り有効なモノだ。ドライバー市場で何が起きているのかは誰にも分からないし、それが我々にとって予想外のチャンスになるかもしれない」
またウルフ代表は、ハミルトンが実際にチームを離脱するまで1年の猶予があることで「何をしたいか決める長い時間」がメルセデスには残されていると語る。そしてチームはドライバー選択でこの状況を“大胆”に使うことができると説明した。
「変化は機会をもたらしてくれるから、ある意味、私は常に変化が好きなんだ」
「ニコの状況(ロズベルグが2016年末に電撃引退したこと)を受け入れたし、あの瞬間から別の瞬間まで、あれは同じように予期してなかったことだった」
「来年は誰がこのシートに座ることになるのか、仲間たちとともにチームのために正しい決断を下すことを本当に楽しみにしている」
「何か大胆なことをするチャンスかもしれないね」
メルセデスが採ることができる大胆な選択肢のひとつは、育成ドライバーのアンドレア・キミ・アントネッリを起用することだろう。
アントネッリは、2022年にイタリアF4とドイツF4を制して、翌年にフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパでタイトルを獲得。今年はFIA F3を飛び越してFIA F2にプレマ・レーシングから参戦する予定だ。
過去にはキミ・ライコネンやマックス・フェルスタッペンといった例もあるが、アントネッリがフォーミュラカテゴリーにステップアップして3年でF1昇格となれば世間も騒ぐことだろう。
ただウルフ代表は、2025年にメルセデスからF1昇格を果たすかもしれないという噂に気を取られることなく、F2でのシーズンに集中することがアントネッリにとっては重要だと強調した。
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みんなのコメント
それ以外なら誰でも…ペトロナスだしアルボンとかでも面白そう…セパンとか復活とかもあるみたいだし…
客観的に見てラッセルはハミルトンと同レベルの強さ上手さを見せており、ハミルトン同様の役割でベテラン機用ということは不要だと思う。
アントネッリが一年でスーパーライセンスを獲得したとして、2025年メルセデスデビューを実行しても面白いが、堅いチームなのでウィリアムズでデビューか?
とすればメルセデスにはアルボンかサインツが最も可能性が高そう。
ノリスは契約があるけどマクラーレン首脳陣的にはピアストリの方を離さないと思う。