■無彩色は合わせて8割超
塗料製造の大手アクサルタコーティングシステムズ社(米)が2023年1月、第70回世界自動車人気色調査報告書を発表しました。
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何色のクルマが人気なのでしょうか。
世界的に見ると、クルマのボディカラーで最も人気が高いのは白系で、路上を走行するクルマの合計34%を占めるといいます。
内訳は、パールホワイト14%、ソリッドホワイト20%です。
次いで光輝顔料が配合されて輝きを放つ黒系が21%。さらにグレー系が19%、銀系8%と続き、これらの無彩色を合わせると8割を超えます。
有彩色でトップだったのは青系で8%。以下、赤系5%、茶・ベージュ系2%、緑系1%、黄・金系1%、その他1%という結果でした。
範囲を日本に絞ると、パールホワイトや青系の人気が上がる一方、グレー系の人気は下がります。
最も人気だったのは白系で38%(パールホワイト27%、ソリッドホワイト11%)。次いで黒系18%、銀系10%、青系9%、グレー系7%、赤系5%、茶・ベージュ系4%、緑系4%、黄・金系2%、その他3%でした。
アクサルタ社の年次人気色調査報告書は、1953年に初めて発表されて以来、自動車業界で最も歴史が長く、最も包括的な色に関する報告書とされています。
同社グローバルセールス&プロダクトマネジメント担当バイスプレジデントのロバート・シュネル氏は、次のようにコメントしています。
「今の自動車は、かつてないほど活気であふれています。
例えば、車体のホワイト色は、1950年代のホワイト色のバリエーションより明るく、干渉色のフレークによって輝きを放っています。
現在、路上を走行する自動車の82%が、ホワイト、ブラック、グレー、シルバーのいずれかの色で塗装されています」
※ ※ ※
ドイツに本社を構える総合化学企業のBASFも、例年、クルマのボディカラーに関する報告書「BASF自動車用OEM塗料カラーレポート」を公表しています。
2022年1月発表の最新版によると、人気色は白をはじめ黒・グレー・銀の無彩色が合わせて8割近くを占めているとのこと。
ただ、並行して青系や赤系が人気を伸ばしており、さらに世界各地で特定のカラー領域の人気がより鮮明になる傾向も見られるということです。
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