三菱は、ミッドサイズSUVの「アウトランダー」を一部改良し、2017年3月2日から販売を開始することを発表した。今回は、安全機能の充実と機能装備の追加が主なポイントとなる。
まず安全機能は、「衝突被害軽減ブレーキ(FCM)」のセンサーをミリ波レーダーからカメラとレーザーレーダーを併用したシステムに変更。これにより歩行者検知機能が追加され、衝突回避性能も向上させた。また、「車線逸脱警報システム(LDW)」の警報精度を向上させるとともに、警報タイミングが最適化されている。
レーンチェンジアシスト機能(LCA)付きの「後側方車両検知警報システム(BSW)」では、「後退時車両検知警報システム(RCTA)」を新たに採用し、前進および後退時の「誤発進抑制機能(UMS)」、「パーキングセンサー(前後)」をセットでオプション設定している。
BSWおよびLCAは、高速道路などの多車線道路走行時に後側方を並走する車両や隣接車線後方から接近してくることが予想される車両を検知。RCTAは、駐車場から後退して出庫する際、後側方から接近してくる車両や自車後方を横切る車両を検知し、いずれもドアミラーインジゲーターと警告音で注意をうながす機能だ。
このほか、夜間走行時に周辺状況や先行車・対向車の有無により、ハイビームからロービームへの切り替え、ハイビームへの復帰を自動的に行なう「オートマチックハイビーム(AHB)」を採用。さらに、自車を真上から見ているような映像で駐車時などの運転を補助する「マルチアラウンドモニター」を、ナビパッケージに標準装備した。
機能装備では、ディスプレイオーディオにスマートフォンとの連携機能を追加した「スマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)」をオプション設定。「Apple CarPlay」や「Android Auto」にも対応する。
また、電動パーキングブレーキを4WD全車に採用したほか、ブレーキオートホールド、ステアリングヒーターも追加。ブレーキオートホールドは、信号待ちや渋滞時にブレーキペダルから足を離しても停車状態を維持することが可能で、ブレーキペダルを踏み続けるわずらわしさを軽減する装備となる。
このほか、内外装もリフレッシュ。エクステリアでは、フロントフォグランプをLEDに変更して消費電力を抑えたほか、ロービーム灯火時のヘッドライトとの色調を統一。ルーフアンテナをスタイリッシュなシャークフィンタイプに変更した。インテリアでは、漆(うるし)箱をモチーフに工芸品のような端正な美しさを追求した上質な大型センターコンソールを採用している。
加えてグレード展開も見直され、 2.0Lエンジンを搭載する2WD車に、ナビゲーションシステムを標準装備した「20G ナビパッケージ」を新たに設定した。
なお、アウトランダーはエコカー減税の対象で、全車自動車取得税が40%、自動車重量税が25%軽減される。
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